2018年7月11日

夏を乗り切る準備をしましょう!


メディカルブログ7-1
 

 
今年の梅雨はあっという間に明けてしまいましたね。
前回は梅雨のむくみの原因についてお話させていただきました。
梅雨が明ければ夏がやってきますね。
今回は暑い夏を乗り切るための、体の水はけを良くする食材をご紹介します。

体内の水はけを助けてくれる食材


・梅干し

梅干しには血液を綺麗にする抗酸化作用があります。
その他にも梅干しに含まれるクエン酸が代謝を促し、
さらに殺菌効果・食欲増進・整腸作用・疲労回復などの効果があります。


・切り干し大根

切り干し大根は大根より栄養価が高いというだけでなく、
ため込んだ油脂のデトックス効果に優れています。
他にも動脈硬化・高血圧の予防・老廃物の除去・便秘にも効果的です。


 

・甘みのある野菜(キャベツ・にんじん・たまねぎなど)

前回、砂糖やフルーツなどがむくみにつながるとお話しさせていただきました。
キャベツ・にんじん・玉ねぎなどの野菜が持つ、素材本来の甘みは、
砂糖がため込んだ水分により影響の出ていた胃・脾臓にも効果的です。

特にこの時期に出始めるトウモロコシは食物繊維が豊富で利尿作用があり、
血行を促すのでむくみ、冷え対策にもおすすめです。


・海藻・キノコ類

血液の浄化に優れ、デトックス効果や新陳代謝を促すほかに、
コレステロールを低下させ、動脈硬化・糖尿病の対策にも効果があります。
不足しがちなミネラルを補給することも むくみや不調の改善にもつながり、
免疫力アップや高血圧の予防、血栓予防といった効果もあり、とても栄養価が高い食べ物です。

この時期は初夏の暑さに体が慣れていなくて、ぐったりしてしまいますね。
夏を元気に過ごすためにも、体のケアだけでなく気持ちの面のケアも気を付けていきたいところです。
気分転換に、ご紹介した食材を使った夏メニューを作ってみてはいかがでしょうか。

2018年6月27日

梅雨のむくみ



 

 

梅雨の時期は夏になるまでの季節の変わり目ですので、体調を崩しやすい時期ですね。

さらにこれから本格的な夏を迎えるため、この時期の過ごし方は重要になってきます。

前回もお話ししましたが、梅雨の時期は気圧が下がることによって自律神経が乱れやすくなります。

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」と成っており、二つがバランスよく働くことで健康な状態を維持しています。しかし気圧が下がって交感神経が刺激されると、血管が収縮して血流が悪くなり、余分な水分が回収されにくくなった結果、むくみへとつながってしまいますので、注意が必要です。
 

また外の湿度が高いため、体の水分の代謝が滞ってしまうのも、梅雨時にむくみを引き起こしやすい理由の一つです。

外部の湿気が多いと、水でほとんどを占めている私たちの身体はうまく体温調節が図れない、発汗できないという理由から新陳代謝の乱れが生じます。

体内で滞った余分な水分は、重力により体の下部に移行していきます。この状況が続くと、体の中でうまくエネルギーが回らず、血液循環が低下し、様々な不調を引き起こします。

多い症状としては、膀胱炎・食欲不振・冷え・めまい・頭痛・自律神経の乱れ・皮膚炎・鼻炎の悪化などが挙げられます。

 

むくみの原因は季節のせいだけではありません。

砂糖やフルーツの摂りすぎによるむくみが、内臓で起こることもあります。

砂糖の性質として水分を溜めこんだり、膨張させたりという働きが体内で起こるためです。

体内で水分が滞ると湿気に弱い胃・脾臓が影響を受けてしまい、先に述べた症状に加え消化不良や胃・お腹の不調と繋がります。

 

夏野菜の食べ過ぎにも注意しましょう。

この時期に夏野菜の代表のきゅうりやトマトといった体を冷やす野菜ばかり食べていると、体の深部が冷え風邪をひきやすくなったり、様々な不調の原因を作ったりしてしまいます。

 

今回は梅雨のむくみの原因についてお話しさせて頂きました。

次回はむくみ解消の方法と、暑い猛暑の日にエネルギー不足にならないための対策についてお話ししたいと思います。

2018年6月13日

雨と体調不良


 
雨や台風が続き、初夏・梅雨特有の不安定な空模様となってきましたね。

雨続きで体が重い、または普段抱えている小さな体調不良が増悪することなどもあるのではないでしょうか。

よく「天気が悪いと古傷が疼く」と言いますが、天気痛と呼ばれるその現象の他、気象の変化によって症状が出現する、あるいは悪化する疾患の総称として「気象病」と呼ばれます。


春先にも「春バテ」や「自律神経失調症」について等で触れたかと思いますが、気圧の変動で自律神経が乱れがちになり体調を崩したり体が疲れやすくなったりするのも気象病の一部とされています。

また、自律神経が乱れると、関節の痛みや頭痛・めまいを引き起こすと言われているため、自律神経に関しては天気痛にも関連していると言えますね。


メカニズムの詳細はいまだ不明とされていますが、気圧や気温、湿度などの急激な変化に人体が対応しきれないことが原因とみられているようです。


具体的には、内耳などにあると考えられる気圧を感じるセンサーからの信号により自律神経系を活性化されることによりのバランスが崩れ、それがストレス刺激となってさまざまな疾患のメカニズムを惹起するという考えがあります。
 
また、それだけでなく気圧の低下により人体の押される力が減り血管が拡張しやすくなるのが原因とも考えられているようです。


主な治療法は、自律神経系のバランスを整えることが最重要となりますので、春バテの際などとも同じく「規則正しい生活」、「十分な睡眠」や「正しい食生活」などになります。
 
しかし他の原因による症状についてはこの限りではないようですが、このほか空調に過度に頼らず気温変化に身体を慣れさせること、ストレッチやヨガが予防と症状緩和に有効であるとの意見や、乗り物酔い薬で症状を軽くできるケースもあるそうです。


最近までは、天気と痛みの関係性や仕組みが明らかでなかったために、なかなか周囲に理解を得られずにいた方も多いかと思います。
 
近年は台風、ゲリラ豪雨、猛暑などの異常気象がますます激しくなってきているため、気象が私たちの健康に及ぼす影響に対してしっかりと理解して自分自身だけでなく、気候変動で体調の悪いという方への許容や、理解を深めることが大切かもしれませんね。

2018年5月23日

五月病



 
 
5月も終わりが近づいて、だんだんと夏らしくなってきましたね。

今年は特に寒暖差が激しく、また気圧差の激しい日も続きましたので

心身ともに体調を崩される方も少なくないと思います。

 

また、新年度から1か月以上が経過し、緊張や疲れもピークに達しているかもしれません。

5月の連休を機に張りつめていた糸が切れ、なんだか気分が優れないなど

『五月病』といわれる症状が出ることがあります。

 

そもそも五月病とは、主に新人社員や大学の新入生や社会人などに見られる、

新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称であると言われています。

 

新年度の4月には入学や就職、異動、一人暮らしなど新しい環境への期待があり、

やる気があるもののその環境に適応できないでいると、人によってはうつ病に似た症状が

しばしば5月のGW明け頃から起こることが多いためにこのような名称で呼ばれます。

最近では、転勤や転職、部署移動などで環境が新たに変わる、
 
中高年の方にも増加傾向にあるようです。

生活環境が大きく変化した者の中で新しい生活や環境に適応できないまま
 
GW中に疲れが一気に噴き出し、

長い休みの影響で学校や職場への行く気を削ぐなどの要因から
 
理由不明確な体や心の不調に陥る、というパターンが多いとか。
 
学生時代の長期休暇の後もそのように感じる方もいたかもしれませんね。

 

主な症状としては、

身体的…不眠、疲労感、食欲不振、頭痛 等

精神的…抑うつ、無気力、不安感、焦り、気分が落ち込む、人との関わりが億劫 等

 

上記のように多種多様な症状がみられ、
 
これらの症状があまりにも長引くとうつ病にまで進行することがあります。
 
思い当たる場合は早めに心療内科や精神科に受診することも大切だと思われます。

 

また、休暇中に生活リズムが乱れてしまったり、食
 
事の内容も外食が多くなっていたりしないでしょうか?

精神的にはストレスを解消しているつもりでも、
 
身体的にはストレスが蓄積してしまいます。

長期休暇の中でも夜更かしをせず、適度な運動、バランスの良い食事を心がけましょう。

その他にも趣味に打ち込んだり、気心の知れた友人と過ごしたり、
 
自分ひとりの時間を作るなど精神的にも余裕を作るようにすると
 
ストレスが軽減されるかと思います。

 

自覚症状がなくても、体はストレスを抱えてしまっているものです。

やはり普段からストレスを抱えないよう心がけ、
 
心地よく過ごせるように気を付けると良いですね。

2018年5月9日

代謝を上げて、健康な身体をつくりましょう!後編


 
代謝を上げて、健康な身体をつくりましょう!後編

 
前回は、基礎代謝が下がると冷えや免疫力の低下につながることをお話させて頂きました。

基礎代謝が上がると免疫力アップやダイエット効果も期待できるので、今回は代謝を上げる効果的な方法について
お話ししたいと思います。
 

 
130分は歩く

筋肉を維持するためには毎日の生活で適度な負荷をかけ続けることが必要です。
人間の筋肉の約7割は下半身にありますので、「歩く」ということが、効率よく筋肉を鍛えることになります。

毎日続けることが大事で、無理なく継続できる方法を考え、日常に取り入れていきましょう。
例えば朝の通勤・通学時間を使ったり、買い物や犬の散歩のときに歩いたり、
30分を分けても良いのでなるべく歩くようにしましょう。

特に「歩く」のを体温の一番低い朝に行うことで、0.71度体温が上昇します。
毎朝、一気に体温を高めることで1日の体調がよくなり、
30分の有酸素運動で毎日8gの内臓脂肪を減らすこともできます。


②体温を一日1℃上げる

体を冷やさないで温める生活をすることで免疫力が活性化します。
日常生活の中で少し意識して頂き、上手に取り入れていきましょう。

・入浴

11回、お風呂に入って体温を1度上げます。朝でも夜でも自分の生活リズムに合わせて入浴しましょう。
湯船に10分程度つかれば、大体体温が1度くらい上がります。大切なのは毎日続けることです。
最近はシャワーで済ませる人も多いようですが、必ず湯船につかりましょう。5分でも10分でもかまいません。

・スクワット

ふくらはぎや太もも、腰の筋肉を一度に鍛えることができるスクワットもおすすめです。
下半身の脂肪が落ちるとともに、必要な筋肉がつくので、引き締まった下半身をつくりながら血行を改善できます。
入浴後に行えば、入浴と運動で体温を上げることにより、眠りやすくなるという効果もあります。

・白湯を飲む

朝は1日の中で最も体温が低い状態なので、冷たい水を飲むと体温が下がりすぎてしまいます。
冷たい水ではなく白湯を飲みましょう。夜寝る前にも白湯を飲むことで体が温まります。

・GABA(ギャバ)を多く含む食品を食べる

ストレスによる体温の低下を防ぐために、ストレスを緩和する成分「GABA」を多く含む食品を食べましょう。
GABAはストレス緩和のほかにも成長ホルモンの分泌を促す効果もあるので、アンチエイジングの面からもおすすめです。
玄米、かぼちゃ、じゃがいも、トマトなどに多く含まれます。

・腹巻き、カイロ、湯たんぽ

女性に限らず冷えは大敵です。これからの季節、特に体を冷やさない外側からの工夫もしましょう。
女性がズボンの下にタイツを履くように、男性もズボン下用の下着を1枚増やすこともおすすめです。

 
いかがでしたでしょうか。
今回は基礎代謝を上げる具体的な方法についてご紹介しました。
ぜひ生活習慣に取り入れていただき、冷えに負けない体を作りましょう。

 

 

 

 

2018年4月25日

代謝を上げて、健康な身体をつくりましょう!前編





暖かい日が続き、レジャーやスポーツに最適な季節がやってきましたね。

近年ではウォーキングやランニングしている人もぐっと増えてきています。

気温が上がり薄着になってくるので、基礎代謝を上げて食べ過ぎても太りにくい身体をつくりたいものですよね。
また、基礎代謝が下がると、体温も下がるといわれているため、冷えにもつながってしまいます。
冷えは万病の元といわれているので、基礎代謝を上げて体温を下げないようにすることは、健康のためにも必要なことといえます。


そもそも基礎代謝とは

基礎代謝とは、何をせずにじっとしていても、
生命活動を維持するために生体で自動的に行われている活動に必要なエネルギーのことです。
相当するエネルギー量(熱量)は、成長期が終了して代謝が安定した一般成人で、
一日に女性で約1200、男性で約1500キロカロリーとされています。


基礎代謝が下がっていないか チェックしてみましょう。

自分の基礎代謝、果たして高いのか、低いのか、なかなか自分では判断がつきにくいところがありますよね。
しかし、次のような兆候や生活スタイルに該当する人は基礎代謝が下がっている可能性がありますので、早速チェックしてみましょう!

□日中の体温が低い(35度以下)
□冷え性
□一日中身体をあまり動かさないで過ごすことが多い
□あまり汗をかかない
□朝食を抜くことが多い
□過度なダイエットとリバウンドを繰り返している
□体重が増えると元に戻りにくくなった
□以前と同じ量の食事をしているのに太った
□たんぱく質をあまり摂取していない
□貧血がある

いかがでしたでしょうか。

デスクワークのお仕事をされている方などは特に運動不足になりがちです。

また、現代社会では車や公共機関が発達しているため、足を使うことが少なくなってきました。
人間の筋肉の七割は下半身に集中していると言われていますので、その下半身の筋肉が衰えると先に述べたような
体温の低下、基礎代謝の低下につながってしまいます。

基礎代謝が落ちれば、カロリーが消費されにくくなり、内臓脂肪が増加してしまいます。
しかし、筋肉量の増加や食事などで体温を1℃上げると、代謝は13%も増えるのです。
加齢とともに基礎代謝は落ちていくので、筋肉量を増やすことは病気対策やダイエットにも効果的です。


今回は基礎代謝が下がると冷えや免疫力の低下につながることをお話させて頂きました。

次回は基礎代謝を上げる方法をご紹介していきたいと思います。

2018年4月11日

自律神経失調症について



 
 
 
前回は精神的にもぐったりとしてしまう春バテについてご説明しました。


自律神経はストレスが原因で乱れがちになり、メンタル面が崩れやすくなります。

しかし春先だけでなく、時期によって、環境によって、多種多様なストレスがあると考えられますね。
それらが原因で自律神経のバランスが乱れ、引き起こされる様々な体の不調を「自律神経失調症」と言います。


つい最近でも野球選手の方が抱えられ、話題にも上ったかと思いますが、
定義や概念については多くの考え方があり、正式な病名ではないそうです。

体の一部が痛んだり、具合が悪くなったり、精神的に落ち込んだり…と人によって症状は様々で、
くつかの症状が重なって現れることもあれば、その時々によって出たり、消えたりという場合もあります。

そもそも自律神経とは、心臓を動かしたり汗をかいたり、
自分ではコントロールできない自動的に働く神経の事を言います。

活動する神経と言われる「交感神経」と
休む神経と言われる「副交感神経」の二つに分類され、

必要に応じて切り替わって働くようになっています。

 
それらが乱れてしまうことによって原因不明の体調不良や精神の不穏等が引き起こされますが、
内臓や器官の病変によるものではないので検査をしても「異常なし」と判断されてしまいます。


先述した通り症状が一人ひとり違うように、原因もまた一人ひとり違います。

頭痛や耳鳴り、味覚異常、めまい、息が出来ない、動悸などの明確な身体症状から、
肩こり、倦怠感、微熱、集中力の欠如や、やる気の低下などの精神症状まで
症状の幅も広く、千差万別です。

仕事に行きたくないなあ、と思う気分も単なる我儘や甘えなどではなく、
何かストレスに感じているものがあるのではないか、と
一度振り返ってみることも大事かもしれません。

 
  ■生活リズムの乱れ  ■過度なストレス ■ストレスに弱い体質

  ■ストレスに弱い性格 ■環境の変化   ■女性ホルモンの影響

 
特に考えられるのは上記6つです。

症状やタイプによって体と心の両面に働きかける治療、生活環境を整えるなどの必要があります。
体質・性格・ライフスタイルのゆがみにも注目して見直し・改善を図れば改善も見られるのではないでしょうか。
 
もちろん、検査を行っても異常が見つからず、そのために自律神経失調症と診断されることもあるようですが、
何でも自律神経失調症かも…と判断づけるのも良くありません。
自己判断で重大イな病気を見逃す可能性もありますので症状の重い方や
心配な方は一度病院にかかられるようにしましょう。

身体症状もまたストレスになり得ますので、ひとつひとつストレスの原因から
断っていくことも重要ですね。
 
 
 

 

 


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