2019年11月13日

風邪に効く食べ物



寒暖差が激しいく、だんだんと気温が下がりいよいよ冬が近づいてきましたね。

気を付けてはいても、寒暖差についていけずに風邪をひいてしまう方も
少なくはないのではないでしょうか?

 

今回は、引いてしまった風邪を長引かせず少しでも早く治すための、
食べ物での改善方法をご紹介したいと思います。

 

早く風邪を治すためには、風邪を治すのに必要な栄養素を知らないといけません。

風邪に良いとされる食べ物、飲み物として、
 

・新陳代謝を高めるタンパク質

・白血球の働きを良くするビタミンC

・エネルギーとなる炭水化物、糖質
 

これらの作用、栄養素が含まれているものが適しています。

 

 
まずは、風邪に効く食べ物を紹介します。

 

簡単にまとめると下記の通りとなります。

新陳代謝をよくする(体を温めてくれる)

 ●レバー ●豚肉 ●生姜 ●ネギ ●にら

白血球の働きをよくする

 ●じゃがいも

咳や痰を抑える

 ●生姜 ●みかん ●大根 ●はちみつ

回復・体力疲労回復

 ●豚肉 ●生姜 ●ニンニク

 

そして風邪をひいたときに、特におすすめの食べ物が

●たまご

アレルギーを持っていなければ、必ず摂取しておきたい食べ物。

消化がよく、タンパク質、ビタミン類が豊富。
 

●ニンニク

スタミナ回復と疲労回復を助けてくれます。

ニンニクには抗菌作用があるため、普段から摂取することで免疫力を高めてくれます。
 

●みかん

ビタミンCの補給に最適。

せきや痰を鎮める作用があり、漢方でも使用されています。
 

●緑黄色野菜

ピーマンやブロッコリーといった緑黄色野菜には、ビタミンCを始め、βカロチン、
ビタミンAといった多くの栄養素が含まれています。


これらの食べ物は風邪をひいた時はもちろん、
普段から意識的に取ることで、風邪の予防にもなります。

 

風邪に効く食べ物はまだまだ多くありますが、
その時の体調や食欲に合わせて無理の無い範囲で取るようにしましょう。
 
風邪に効く食べ物をご紹介いたしましたが食欲のない場合に無理やり食事をとることは、
胃に大きな負担をかけることになってしまいますので宜しくありません。
例えば卵がゆなどはお決まりではありますがかなりの栄養が取れます。


他にも食べ物だけでなく、温かい飲み物は鼻屋喉を温めてくれるため、
咳や鼻詰まりを緩和してくれます。

また、スポーツ飲料は汗をかいて失われた水分やミネラル、
食欲がない場合にはカロリーも摂取できるため、
風邪の時には特におすすめの飲み物だと思われます。

 

今回紹介した食べ物や飲み物を風邪をひいた時に口にすれば
症状の緩和や、早期治療の手助けとなります。

これにプラスして、十分な睡眠を取ることを忘れないようにしましょう。

また、体調の悪いときなど食べ物だけではどうにもならない場合はどうしてもあります。そんな場合は早めに病院にかかるようにお気をつけくださいね

 
 

2019年10月23日

インフルエンザ予防接種について


 
 
前回はインフルエンザの主な症状や予防についてお話ししました。

今回はインフルエンザ予防接種についてお話ししたいと思います。

 

流行前の予防が重要となってきます。

医療機関のワクチンの入荷状況にもよるのですが、流行時の12か月前(10月~年内まで)に接種するのが望ましいです。

接種回数は、大人は基本的に1回、13歳未満の子供は2回となっています。

インフルエンザワクチンの有効率は約70%となっており、予防接種をすることで、かかったとしても重症化を軽減してくれます。

ただし注意が必要で、卵アレルギーがある方は医師にご相談ください。


 

当クリニックでのインフルエンザ予防接種について

11月下旬より、外部の方の予防接種の受付も順次開始していきますが、ワクチンの入荷数が未定で、数に限りもございますので、当クリニックを日ごろから受診されている患者様に眼底させていただく場合がございます。

あらかじめご了承ください。

 

2019年10月9日

インフルエンザについて


 

今年の秋は暑かったり涼しかったり、大型の台風が来たりと、なんだか忙しない秋となりましたね。

今年はインフルエンザウイルスも猛威をふるっており、例年よりも早く、多くの感染者が報告されています。その背景には外国人旅行者の増加などがあげられ、都心では学級閉鎖が相次いでいます。

そこで、今回と次回でインフルエンザやその予防接種についてお話していきたいと思います。

 そもそもインフルエンザとは

主な症状として突然・急激に体調が悪くなり、38℃以上の高熱が数日間続きます。頭痛・関節痛・筋肉痛・咳・鼻水等の症状がみられ、これらの症状が35日間ほど続きます。

感染ルートは飛沫感染・接触感染が主となり、手洗いうがいやマスクの着用、人ごみや繁華街への外出をひかえたりして、感染の予防をすることが大切です。

 インフルエンザにかかってしまったら

高い熱(38.5℃以上)でない場合、また下痢等の症状がない場合は一般の風邪と同じ対応で良いと思われます。安静を中心とし、水分や栄養を十分にとりましょう。

高い熱(38.5℃以上)を認めた場合は、 発症後48時間以内であれば抗インフルエンザ薬(タミフルやリレンザ等)の効果(インフルエンザウイルスの増殖を抑える)が期待できます。ただし、発症後すぐに受診しても検査で陽性に出ない場合がありますので、6時間以上経過した時点で受診される事をお勧めします。

 
個人差はありますが、発症後37日間はウイルスを排出していると言われています。このため、熱が下がったからといってすぐに人の集まる場所に行くと、その人が感染源となって新たな感染を起こしてしまいます。最低でも解熱後2日間は自宅で様子を見て、その後外出する際にはマスクをして他人にうつさないよう気をつけましょう。
十分な休養・水分・栄養をとり、室内の保温・保湿につとめましょう。

2019年9月25日

秋風邪と喉風邪


 
 
つい最近まで夏の暑さが続いたかと思えば、雨や台風の影響で涼しくなり、
再び暑くなって…を繰り返していますね。

 
やはり季節の変わり目ということもあってか、
今年の秋もまるで三寒四温が続いているようで
体調を崩し始めている方も多いのではないでしょうか。

 
今回は夏が過ぎてから流行る、長引く秋風邪の原因は何なのか、
その対処法や予防法などをまとめたいと思います。

 

 

まず、秋風邪の原因は以下のものとなります。


●気候の変化

夏の高温多湿から一変して、日中の寒暖差が激しくなり空気も乾燥します。
そういった変化に体がついてこず、呼吸機能が低下してしまったり、
自律神経や免疫が弱くなります。

 

●夏の疲労の蓄積

夏に大量の汗をかくことで大量のビタミンやミネラルが消費されたり、
強い日差しや紫外線により肌へ強いダメージが与えられます。
また、夏バテで思うように食事がとれないことや、
長期休暇やバカンスでついつい疲れ知らずに楽しんでいたために
蓄積してしまった疲れが原因で抵抗力が弱まってしまう原因となります。

 

夏風邪と違い、ウイルスが主たる原因ではないため、
大きな症状や発熱が無いことが特徴かもしれません。
何だか体が怠くて調子が悪い、と感じられたらそれは秋風邪かも?と疑うことが必要です。
「ただの夏バテだから」「体調が少しくらい悪くても」と無理をしてしまいがちですが、
長引く原因となってしまいますので治し方や予防法として、

 

・乾燥に気を付ける

・体を温めて調子を整える

・しっかりと休養を取る


基本的な事ではありますが、上記の点に気を付けることが重要になります。

特に体が疲れており、心身ともに疲れやすい秋口ですので、
夏の疲れや季節の変わり目で疲れている体を癒すため、
休めることを心がけるようにしましょう。


また、最近特に流行っているように見受けられるのが喉風邪です。
のどの痛みは放っておいてかなり悪化してからでは手遅れ、
つまり入院に繋がるケースも少なくありません。
肥満気味の方喫煙者の方糖尿病患者の方はより気を付けるべきでしょう。

長引くのどの痛みや、身体に不調がある場合は無理をせず、
早めの受診を心がけることが一番大切です。

 
だらだらと疲労感や倦怠感を伴って長引くため、
じっくりと休養を取ってその他のウイルスも寄せ付けない体へと戻していきましょう!

2019年9月11日

糖尿病から透析患者になるということ



透析を行っている患者様のなかには、糖尿病を患っている方も多くいらっしゃると思います。
糖尿病から腎不全を併発し人工透析を導入する方も多く、さらに感染症や心不全になるリスクも高まります。
国際糖尿病連合によると、糖尿病を発症した患者のうち3人に1人が糖尿病性腎症を患うというデータがあります。
しかし、寿命を短くする原因や気を付けるべきことを正しく理解すれば、糖尿病患者が全員透析を導入しなければいけないということはありません。
今回は、糖尿病から腎不全を併発することのリスクと、人工透析を受けるにあたっての寿命についてお話ししたいと思います。

 糖尿病患者が日々の生活の中で気を付けることは、治療・食事・運動を通して糖尿病性腎症になる事を防ぎ、出来れば人工透析を回避することが重要です。
糖尿病の食事療法はそんなに難しいことはなく、ゆっくりよく噛んで食べたり、栄養バランスの良い食事を食べたりします。
日ごろの活動量や性別・年齢、合併症の有無などによって、一日に摂取する適切なエネルギー量が決まるので、主治医と相談して決めましょう。

 糖尿病から腎不全を併発するリスクとして、次の事があげられます。

・糖尿病と腎不全は治療の両立が難しい

 極端に言うと、糖尿病では「低カロリーの食事と運動」が治療に必要なのに対し、腎不全の治療には「高カロリーの食事と運動制限」が必要になってきます。治療方法に矛盾が生じ、戸惑う患者さんも少なくありません。
病気が変われば治療方法も変わりますので、医師の説明をしっかり聞きましょう。


・長年の糖尿病治療は透析治療にもリスクをきたす

 糖尿病を患うと、高血糖により血管がもろい状態になっています。その結果、シャント※1 に適した血管が少なく、腎不全を治療することで血管の病気にもつながってしまうことが少なくありません。

 人工透析を受けるにあたっての寿命について

今現在糖尿病を治療中の方、これから透析を導入する方、そのご家族が気になっていることだと思います。
統計データから見る人工透析患者の生存率ですが、日本透析医学会によると、1年経過で88%、5年経過で60%、10年経過で35%、15年経過で22%という結果が出ています。
この数値の注意点ですが、日本では透析の歴史が浅く透析治療が浸透したのが最近ということもあり、正確なデータと確定できるものが少ないのが実情です。正しい知識を持ち治療に取り組むことで平均寿命に関わらず長生きすることができます。

透析患者さんでも治療・体調管理をしっかりと行うことで元気に暮らしている人が多くいらっしゃいます。合併症を予防すること・正確な知識をもとにリスクを減らすことが大切です。

※シャントとは
腎不全が重症になると水や老廃物が体にたまってしまうため、人工的に血液を浄化して水分を除去する治療、すなわち血液透析が必要になります。血液透析を円滑行うためには、血液を多量(1分間に150200ml)に体外に導き出さなければならないので、シャントという特殊な血液回路を外科的に腕や手に造ります。これが「シャント造設術」と呼ばれる手術で、動脈と静脈を細い針と糸で細かく縫って吻合します。

2019年8月28日

熱中症になってしまったら


まだまだ残暑が暑いこの時期、今年の夏は比較的涼しい日が多かったので、気温が高い日は熱中症などになりやすいですよね。

前回は日射病・熱射病・熱中症の違いについてご説明させて頂きました。

今回は熱中症の予防・対策について説明していきたいと思います。
 

【症状別にみる対処法について】

熱中症などの症状がみられましたら、(前回の記事)を参考に、ご自身の症状がどの病気に当てはまるのかチェックしてみてください。

 日射病の対処法

日射病になる原因は「上半身への直射日光」の場合が多いので、木陰などの涼しい場所に移動しましょう。そして、頭を高くして寝かせ、額や首筋、脇の下を濡れタオルなどで冷やします。あおいだりして風を送り、体温が平温になるまで続けます。もし吐き気があったら顔を横に向かせます。塩分の含まれた水(スポーツドリンクなど)を少しずつ飲ませて下さい。

 熱射病の対処法

熱射病にかかってしまったら、涼しい木陰に頭を低く、足を高くして寝かせ、体温が低いようなら体を温めます。水か薄い食塩水を15分おきに飲ませると良いでしょう。

熱射病の症状で体温が39~41度まで上がり、脈拍が弱いにもかかわらず早く打っていたら深刻です。意識がぼんやりしていたり、顔面蒼白になっていたりしたら、すぐに救急車を呼ぶなどの対応をしてください。
 
【熱中症(日射病や熱射病)の予防について】

条件次第で、誰でもいつでもかかってしまう危険性のある熱中症ですが、正しい予防方法を知り、普段から気を付けることで防ぐことが出来ます。

・水分をこまめに摂り、塩分をほどよく摂る

・エアコンや扇風機などを使って、睡眠環境を快適に保つ

・帽子を被ったり、日傘を使ったりして直射日光を避ける

・日ごろから気温や湿度、熱中症指数をチェックしておく

これらに気を付けていただき、まだまだ続く残暑を乗り切りましょう。

2019年8月14日

日射病・熱射病・熱中症の違い




漸く長い梅雨を終えたかと思えば、日に日に暑さが厳しく強くなってきましたね。
今年も暑い中甲子園も開催され、暑い夏がやってきた実感が出来たのではないでしょうか。

日差しも厳しい中、日々の通勤やお買い物などのお出かけもつらくなってきますね。
ニュースなどでも毎日熱中症で倒れる方々について報道されているかと思います。

ひとくちに日射病・熱射病・熱中症と言っても、
具体的な違いはすぐに思い浮かばないかと思います。
本日はよく似て感じる3つの症状についてお話したいと思います。
 

まず順番にご説明致しますと、

日射病強い直射日光に長時間当たることで発生いたします。
ですので屋外などで、長時間日光に当たることで、日焼けと熱によって引き起こされます。

具体的には夏の暑い日差しの下で長時間動いたり、作業をしたりした場合に体が発汗せず、
また発汗しても体温の冷却が間に合わない状態になり体がオーバーヒートして起こります。
大量の汗をかいて脱水症状になり、体温調節中枢の機能が低下することによって、
倦怠感、悪心、頭痛、めまい、意識障害、痙攣 等の症状が起こります。

熱射病屋内屋外を問わず、高温多湿な環境下に長時間いたり、
作業をしていたりすると引き起こされるものです。

大量の汗をかき、体内の塩分や水分が著しく不足すると、
体温をコントロールする脳の体温調節機能に支障をきたしてしまいます。
倦怠感、頭痛、意識障害の他汗が出ず、40度以上の高体温となって命に関ることもあります。

熱中症は気温、湿度、風などの気象条件による環境や激しい運動など、
体の内外から「熱」の影響を受けて起きる不調全般を指します。
自身が作り出す熱と、身体から放出する熱のバランスが崩れることや、
体内の水分と塩分のバランスが崩れることで、
めまい、湿疹、頭痛、吐き気、気分が悪くなる、体温が高くなる、
異常な発汗(または汗が出なくなる) 等の症状があります。


以上のことからまとめますと、

直射日光によって発症する熱中症日射病と呼ばれ、
症状が重篤化し重度になってしまえば熱射病と言うことが出来るようです。

つまり熱射病と熱中症は2つの異なる病名ではなく

熱射病:重度の熱中症についた診断名
日射病:熱中症の原因からついた診断名

と、まったく異なる指標で付けられている病名なのです。

言い換えれば
熱射病直射日光の有無に関係なく暑い環境下で発症するものを指し、
日射病発症の原因が直射日光のみのものを指します。

どの症状が引き起こされても命に関るものとなります。
また、これは治療薬などもなく、ひたすら飛躍こと・水分などを取ることが最も重要です。
原因と分類を心にとどめて頂き、身体に不調があると思ったときはしっかりと水分と休養をとり、
まだまだ続く厳しい夏も乗り切りましょう!
                                                                                      

                                                                                                                                           

                                                                                                                                           



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