2019年11月27日

ジェネリック医薬品について





めっきり寒くなってきたため、体調を崩されて
病院に受診することも多くなってくるかと思います。

そんな中で処方箋を薬局に出すときに「ジェネリックで~」とお願いすることや、
薬剤師さんから「ジェネリックでも構いませんか」と聞かれることはないでしょうか?

何気なく聞くフレーズですし、
「今までのお薬の違う会社さんのでしょ?」
「後発医薬医薬品というくらいだから後から作った同じものだ!」
というような認識である方もいらっしゃるかと思います。

今回改めて、ジェネリック医薬品って何だろう?
ということをご説明していきたいと思います。

まず、「先発医薬品」と「後発医薬品」についてです。

先発医薬品は「新薬」と呼ばれ、9~17年のもの歳月と
数百億円以上の費用をかけて開発されます。
開発した製薬会社は、特許の出願によりその期間自社で開発した薬品を
独占的に製造・販売する権利が与えられます。

しかし、特許期間が過ぎるとその権利は国民の共有財産となるため、
他の製薬会社から同じ有効成分を使ったお薬が製造・販売できるようになります。
それが、後発医薬品。つまり、ジェネリック医薬品です。

新薬に比べ開発費や開発期間が少ないために、新薬より低価格でご提供できます。
ではジェネリック医薬品と新薬の同じ点、違う点とは何でしょうか?

まず同じ点は、有効成分と治療効果です。
同じ有効成分を同じ量含有し、効き目も安全性も同等ということですね。

次に違う点は、
添加剤の種類や量、色や味、形や大きさなどの性状
カプセルと錠剤、粉薬等の剤形です。
添加剤というものは、
それ自体には人に対する薬理作用が無く、
安全性も確認されているものを使用しているそうです。
そして剤形ですと例えば、
今までは錠剤しか無かったものが
ジェネリックによって粉薬も登場したり…など、
服用する人にも選ぶことが出来るものとなります。

ですのでジェネリック医薬品とはこれまで有効性や
安全性が実証されてきた新薬と同等と認められたお薬であり、
更に厳しい試験に合格し、厚生労働大臣の承認を受けて
国の基準、法律に基づいて製造・販売されているものということです。

同じ安全性で同じ薬効のお薬を安価で選べるのなら、
お財布にも優しいですし、何より保険側での医療費の節約にもなります。
そのため国からも低価格なジェネリック医薬品の普及が求められています。

欧米などを中心に海外では普及率も高いため、
たくさんの方がジェネリック医薬品を使用していることになります。
ですから、違うお薬だから…という抵抗感はあるかもしれませんが、
安全性は約束されていますので不安も少なく利用できるのではないでしょうか?

もちろん、「このお薬でないと効果が出ない!」
と医師が判断する場合もありますので
ジェネリックに変更できないこともあれば、

添加剤が違うために体に合わないなど場合も考えられます。
また、お薬によってはまだ特許期間の為に
ジェネリック医薬品が無い場合などもありますので、
医師や薬剤師に相談してみましょう。

かかる医師や薬剤師にジェネリックを希望していることを伝えれば、
ジェネリック医薬品を処方してもらうことが出来ます。




このように、最近ではお薬自体を
患者様が選ぶことが出来るようになっています。

自分自身の体の為のお薬だからこそ、
自分で納得のいくお薬選びをしていって頂ければよいかと思います。



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