2022年4月27日

気象病について②

 


今回は気象病の原因についてお話させていただきました。

次回は気象病の対策や上手に付き合っていくコツをお伝えいたします。

 

 前回は気象病の原因についてお話ししました。

今回は気象病の対策や上手に付き合うコツをお伝えいたします。

 

自律神経を整えて心と体を楽にしましょう。

☆複式呼吸

 腹式呼吸は眠っているときに自然としている呼吸法で、大きくゆっくりするほど副交感神経が活発になり、自律神経のバランスが整います。

 

☆耳のマッサージ

 耳の血行が悪いと内耳の察知力をさらに敏感にさせるため、自律神経が乱れる原因になります。耳の血行を良くすることで内耳の敏感さが和らぎ、自律神経が整います。

    耳を軽くつまみ、上・下・横に5秒ずつ引っ張る

    横に軽く引っ張りながら、後ろに向かってゆっくり5回まわす

    耳を包むように折り曲げ、5秒間キープする

    手のひらで耳全体を覆い、後ろに向かって円を描くようにゆっくり5回まわす

 

☆就寝前は間接照明を

 就寝1時間くらい前から間接照明などを使い部屋の光量を落とすようにしましょう。

次第に体が眠る体制に入り、副交感神経が優位になり自律神経が整います。

 

気象病の症状の大半が不定愁訴と言われるものであり、病院の検査では特に異常が見つからないことも多いです。そのため周りからの理解が得られにくく、つらい思いをされている方も多いのではないでしょうか。しかし、気象病は自律神経の乱れやすさが原因であり、その人の感じやすさが招くものなので、自分だけ…とあまり深く考え込まず、個性としてうまく付き合っていくことが大切です。

 

上手に付き合っていくコツ

    不調が起きるタイミングを知る

気分の落ち込みや頭痛が発生したタイミングを記録し、自分がどんな時不調になりやすいか知ることで対策が取りやすくなります。

    アプリや天気予報で気圧変化をチェック

気圧変化を予測できるアプリや、天気予報で気圧の変化をこまめにチェックしましょう。

そのうえで不調が起きそうな日は予定を入れないなど調整をしましょう。

    不調が起きてしまったときは

内耳の察知力を和らげてくれる耳栓をしましょう。また、内耳の三半規管に働きかけてくれる酔い止めを服用すると症状が和らぎます。

 

 

いかがでしたしょうか。気象病の対策や上手に付き合っていくコツをお伝えいたしました。

症状が起こってから、お薬を飲むような対象療法では、心身ともに負担を強いることになります。日ごろからのケアで気象病体質を改善し、症状が起きないようにできるとよいですね。


2022年4月21日

5月の休診日について

しょうじゅクリニック 5月の休診日についてお知らせします。


休診日・・・毎週日曜日・水曜日


臨時休診・・・5月9日(月)

       5月23日(月)

       5月28日(土)

       5月31日(火)

       

上記の日は終日休診となっておりますのでよろしくお願い致します。


2022年4月13日

気象病について①

 


気温も暖かくなり、草花も芽吹くうららかな春を横目にもやもや気分を抱えていらっしゃる方もいるかもしれません。

天気によって心身に不調が起きる病気があり、主に気圧の変動が大きく関係しているのが気象病と呼ばれています。

春は低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わるため気圧変動が大きく、寒暖差も1年で1番激しいことから、気象病になりやすい季節といえます。春以外にも秋や台風が頻発する時期に多いです。

気象病の原因を正しく知り、対策をとることで上手に付き合っていきましょう。

 

主な原因:自律神経の乱れ

人の体内には無数の神経があり、その中で内臓の活動や血液の流れ、汗の分泌など自分の意思で動かせない部分の働きをコントロールしているのが自律神経です。

自律神経には日中活動しているときに活発になる交感神経と、夜間やリラックスしているときに活発になる副交感神経の2種類があります。

二つの神経のバランスが崩れると体に多くの不調が起こりますが、気象病もその一つです。春特有の気圧変動や寒暖差が引き金となり、自律神経が乱れることで気分の落ち込みや頭痛などの症状が起こります。

 

自律神経が乱れる原因

①敏感な耳の過剰反応

自律神経の乱れには、耳が大きくかかわっています。耳の鼓膜の奥には内耳という気圧の変化を察知する器官があり、その情報を脳に伝え自律神経に働かせようとします。

気象病になってしまう人は内耳の察知力敏感過ぎることが多く、必要以上に両方の神経を働かせることで自律神経のバランスが乱れます。

ちなみに、交感神経が過剰に刺激されると頭痛などの「痛み」が起こり、副交感神経が過剰に刺激されるとだるさや眠気が起こります。

 

②激しい寒暖差

春は1年で最も寒暖差が大きく、一日の最低気温と最高気温の差はなんと10℃を超えることもあります。人は自然と暑い時は汗を出して体を冷まし、寒い時はぶるぶると震えて筋肉を動かすことで体温を上げようとし、体温を一定に保とうとします。自律神経はこの激しい寒暖差に対応しようと奮闘しますが、差が大きすぎると体温調整機能が追い付かず、自律神経のバランスが乱れてしまいます。

 

今回は気象病の原因についてお話させていただきました。

次回は気象病の対策や上手に付き合っていくコツをお伝えいたします。

 

5月の休診日について