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2022年3月23日

花粉症について②

 

暖かい日も続き、花粉症の季節が本格的になって来てしまいましたね。

前回に引き続き、今回は花粉症の対策やお薬などをお話させて頂きたいと思います。

 

【花粉症対策】

①初期療法

花粉症の症状が出る前から、お薬による花粉症の初期療法を始めていると、症状の発症を遅らせ、飛散シーズン中の症状をやわらげることができます。また、初期療法は早期に症状を改善させることもでき、結果として、処方される全体のお薬の量を減らすこともできます。

 

②生活上の注意

 花粉の飛散シーズン中には、花粉症の症状悪化を防ぐため、注意してできるだけ花粉に接触しないよう工夫しましょう。また症状が出る前から、治療を始めることが大切です。

・外出するときはマスクやメガネ、スカーフなどを着用して目や鼻に花粉が入るのを防ぎましょう。

・ウールなどの衣類は花粉が付着しやすいので避けましょう。

・晴れた日、風の強い日は花粉が飛びやすい為外出は控えましょう。

・帰宅したときは玄関に入る前にいるいいに付着した花粉を払い落としましょう。

・手洗いや洗顔、うがいをして花粉を洗い流しましょう。

・洗濯物などは出来るだけ部屋干ししましょう。

・室内をこまめに掃除しましょう。水拭きが理想的です。

・睡眠を十分にとり、免疫力を高め、体調を整えましょう。

・ストレスを溜めないようにしましょう

・喫煙や飲酒などは控えましょう。

 

【花粉症の薬】

現在では市販薬でも花粉症の薬が買えますが、医師の問診により適切に処方される病院からもらうお薬に方が、より効果が高いと言われています。症状が出てしまったら、初めは症状がひどい部位の診療科の医師に診てもらいましょう。

花粉症の治療薬には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などがあります。その中には、副作用として眠くなったり、のどが渇いたりするものがあります。また、1日1回服用するものと1日2回以上服用するものがあります。しかし、眠気やだるさもほとんどなく、自動車の運転や危険を伴う機械の操作に対する影響が少ない第2世代抗ヒスタミン薬もあります。さらに、口の中ですぐ溶けて、どこでも水なしで飲める口腔内崩壊錠や、小児も飲みやすい、ほのかに甘いドライシロップも出ています。

早めに医師に診てもらい、あなたの症状に合った治療を始めましょう。

2022年3月9日

花粉症について①

 

いまや4人に一人がかかっていると言われる花粉症。

スギやヒノキなどの花粉が体内に入り込んでアレルギー症状を起こします。

症状としては、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどです。

最近は気温が高くなる日もあり、早くも症状が出てくる方もいるのではないでしょうか。

今回はそんな花粉症を前編・後編に分け、症状や対策などをお伝えしていきたいと思います。

 

【花粉の種類】

花粉症の原因植物には樹木と草本があり、日本では約60種類もあると言われています。

主なものとしては、スギ・ヒノキ・カモガヤ・ブタクサなどがあります。

スギやヒノキの花粉は、大量に風に乗って数十キロも飛んでくるので、どこにいても花粉症対策をしっかりすることが大切です。

 

【花粉が飛ぶ時期】

一般的に、スギ花粉は九州や関東では1月下旬から、関西では2月上旬から飛び始めます。花粉が飛び始める2週間くらい前から治療を開始することが最も効果的とされています。

そのため、花粉症患者の方は1月中旬までには医師に相談し、生活スタイルに合った花粉症対策を始めることが重要です。

 

【花粉症の主な症状】

花粉症の症状は風邪の症状に似ており、花粉症であるにも関わらず風邪だと思い込んで症状を悪化させてしまうケースもあります。

花粉症の主な症状を知り、おかしいと思ったら早めに医師に診てもらい、症状の軽いうちに治療することが重要です。

 

花粉症の4大症状はくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみです。

・くしゃみ

 発作の様に立て続けに何回も出る。風邪ではあまり立て続けには出ない。

・鼻水

 透明でサラサラしている。風邪では始めはサラサラでも、数日で黄色くなってネバネバしてくる。

・鼻づまり

 両方の鼻が詰まり、鼻で息が出来ないこともある。風邪では比較的症状は軽い。

・目のかゆみ

 目がとても痒く、涙が出ることも。風邪では目の痒みはほとんどない。

 

このような症状が出始めたら、花粉症にかかっているかもしれません。

医師に相談し、治療を進めていきましょう。

 

今回は花粉症の発症時期や症状などをお話しました。

次回はお薬や日常の中でできる対策などをお伝えしていきます。

 

2022年2月23日

腎不全で起こる変化⑧

今回も引き続き、透析患者に起きる体の変化についてお話していきたいと思います。
尚、過去の記事については、下記リンク部分をご参照ください。
第6回目
第7回目


【変化㉑】筋肉量が減少する

人は年齢を重ねると筋肉・筋力は徐々に低下します。
20歳代と比べ70歳までに筋肉量は25~30%減少、筋力は30~40%低下し、
特に50歳以降は毎年1~2%減ります。

こうした加齢に加え、活動性低下や臓器不全、
栄養摂取不足によって筋肉が衰える現象を最近では疾患の一種と認識され、
「サルコペニア」と呼ばれるようになりました。

サルコペニアの原因は加齢(一次性)だけでなく、
身体活動性の低下、慢性腎不全などの臓器不全、
栄養摂取不足など二次性の要因も含まれています。

慢性透析患者では約3人に1人が合併しており
認知機能の低下やうつ症状にも関連するそうです。
予防には、自立した日常生活を過ごすために
必要な筋肉の維持向上に努めることと、

筋肉を作るために重要なたんぱく質やビタミンDを多く含む
肉や魚をバランスよく摂取することが重要です。


【変化㉒】体が痒くなる

透析患者は透析による除水や水分摂取制限などにより
皮膚への水分供給量が減少して角質の水分量が低下することや、
皮脂腺や汗腺の委縮により皮脂や汗の分泌が低下して
皮脂膜の形成が不十分であることが挙げられます。

皮膚が乾燥すると、皮膚から水分の蒸散や
外部からの刺激を防ぐ機能が低下し、
痒みを伝える神経が通常よりも皮膚の表面近くまで伸びてきます。

その結果、外からの刺激に敏感になり、
衣服が擦れる等のわずかな刺激でも痒みを感じるようになります。

基本的に乾燥のみの場合は保湿剤によるスキンケアを行います。



今回は透析を行っていくことによって起こりうる体の変化として
筋肉が減少しやすいこと、乾燥しやすく体が痒くなりやすいことを紹介させて頂きました。

今後も引き続き体の変化についてお話させて頂く予定ですので、
どうぞよろしくお願いします。



2022年2月9日

冬に流行する感染症②

 前回に引き続き、今回は「RSウイルス感染症」「溶連菌感染症」
「マイコプラズマ肺炎」についてご説明していきます。


<RSウイルス感染症>
主に9月頃から初春まで流行するとされる感染症です。
近年では夏季より流行が始まるそうです。
特徴としては発熱、鼻水などの症状が数日続きます。
通常、発症してから4~6日程度で直るそうですが、
約3割は咳が悪化し、喘鳴を伴った呼吸困難などの症状が出現します。
悪化すると肺炎になることや、重篤な合併症として無呼吸発作や急性脳症などを
引き起こすことがありますので注意が必要です。

RSウイルスは非常に感染力が強く、何度も感染と発病を繰り返します。
生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の子供が感染すると言われています。
大人が感染した場合、風邪のような症状で済みますが、普通の風邪と区別がつかないので、
咳などの呼吸器症状がある場合は可能な限り0~1歳児との接触を避けることが大切です。


<溶連菌感染症>
溶連菌は、正式には「溶血性連鎖球菌」という菌の略称です。
春から初夏と冬季と流行時期に2回のピークがあり、
なおかつ少数ではありますが年間を通してみられるので注意が必要です。
基本的には、上記の菌が喉に感染しての咽頭痛や38℃以上の急な発熱が主な症状で、
他には皮膚に赤い発疹が出る猩紅熱や舌が赤くなってぽつぽつした状態のいちご舌、
扁桃腺に膿が付き、喉はかなり赤く腫れます。また、とびひの原因にもなります。

抗生剤を飲めばすぐによくはなりますが、
処方された抗生剤をきちんと飲み切る必要があります。
よくなったところで抗生剤を飲み切らずにやめてしまうと再発したり、
重篤化したりする可能性がありますので注意が必要です。
また続発症として膿痂疹や蜂巣織炎、中耳炎、肺炎、化膿性関節炎、
骨髄炎、髄膜炎、リウマチ熱や腎炎など様々な疾患を引き起こします。
ですので、重篤化させないようにしっかりと抗生剤は飲み切るようにしましょう。

溶連菌感染症はどの年齢でも感染しますが、4~15歳の子供がかかる場合が多いです。
主に子どもが感染する場合が多いですが、大人も感染することがあります。
大人が感染した場合は典型的な症状が出ることは少ないですが、
免疫力が低下している場合は子どもと同様の症状が現れます。
また、免疫力が低下している高齢者などの場合、肺炎を引き起こす可能性もあります。


<マイコプラズマ肺炎>
肺炎マイコプラズマという細菌に感染し肺炎に至るもののことを言います。
冬にやや増加する傾向があります。
主な症状は発熱、咳、倦怠感、頭痛などです。
特徴としてはなかなか治らず長く続くコンコンという咳が出ます。
一般的な風邪症状によく似ているので見分けにくい感染症となっており、
肺炎に至らずレントゲンでの異常を示さないこともあります。

5~14歳の子供や30代の若者に多く、どんな人にも感染します。
感染してから発症するまでの潜伏期間が2~3週間と比較的長く、
3~4週間の間咳が続くそうです。
感染力はそれほど強くありませんが、
閉鎖的な集団生活をしていると感染しやすくなるようです。

2022年1月26日

腎不全で起こる変化⑦

今回も引き続き、透析患者に起きる体の変化についてお話していきたいと思います。
尚、過去の記事については、下記リンク部分をご参照ください。
第6回目

【変化⑲】 体の様々なところに石灰が沈着する

通常、体の中で石灰が沈着している場所は骨組織ですが、
透析患者の体では、骨以外の様々な部位に石灰が沈着し、
軟部組織があたかも「骨っぽくなる」現象が良く起こります。

その現象は「異所性石灰化」と呼ばれ、
血管や心臓、関節周囲、肺、角膜などに起こります。
また、透析患者の60~80%に存在しておりますが、
異所性石灰化は石灰化した内臓の働きを落すため、
患者の生活の質や生命に関ります。

とくに血管石灰化は、全身の内臓の血液循環を悪くし、
内臓が壊死する病態を引き起こします。

異所性石灰化は進行するとレントゲンに写りますし、
CT撮影では石灰化の量を測定することもできます。
石灰化病変は元に戻らないことが多い為、
高リン・高カルシウムといったリスクを日ごろから管理し、予防することが大切です。


【変化⑳】 関節が痛くなる

高齢患者や長期透析患者は、関節が痛むことがあります。
その関節痛のおもな原因の一つが「透析アミロイド―シス」という合併症です。

簡単にご説明しますと、通常タンパク質は、
腎臓で異化(生物が外から取り入れた物質を化学的に、
より簡単な物質に分解すること)されますが、
腎不全状態では血中溜まって蓄積されます。
そのため血中濃度が正常より10~40倍まで増加します。

血中濃度が透析アミロイド―シスの発症に必ずしも関係するとは限りませんが、

発症の要因として、

1.タンパク質の血中濃度が高いこと

2.高齢者あるいは長期透析患者

3.遺伝子学的要因

4.沈着したアミロイドタンパク質の終末糖化産物化等

が挙げられます。


アミロイド繊維は、骨関節組織、
特に手根管、肩関節、脊椎に沈着しやすい特徴を有しており、
沈着する部位によって、骨関節障害が生じます。

さらに、動脈の他、内臓組織にも沈着しますので、
消化器に沈着すると下痢や下血、心臓に沈着すると不整脈などを起こします。
このような多彩な病態は透析患者の運動能力や生活の質を低下させる原因となっています。

組織に沈着してしまったアミロイド繊維を取り除くには、
整形外科的な手術療法しかありません。

治療方法としては、沈着の予防、運動制限の改善、
非ステロイド抗炎症薬などによる疼痛緩和の治療などがあります。

予防することを念頭に置きながら適切な治療を行うことが大切です。



今回は透析を行っていくと起こる体の変化として、
体の様々なところに石灰が沈着すること、関節痛が起こることをお話させて頂きました。

今後も引き続き体の変化についてお話させて頂く予定ですので、
どうぞよろしくお願いします。


2022年1月12日

冬に流行する感染症①


昨年から寒い日が続きますね。
今年のインフルエンザの流行は
昨年からワクチン接種を勧められるほど
流行の兆しが見られたように思いますが、
冬に怖いのはインフルエンザだけではありません。

寒さや乾燥が厳しくなってくると、
気を付けていても様々な感染症にかかるリスクが高まります。

今回は冬に流行する、インフルエンザ以外の感染症についてご紹介したいと思います。

まず、冬に流行し注意したい感染症は下記の5つになります。

「ロタウイルス感染症」「ノロウイルス感染症」
「RSウイルス感染症」「溶連菌感染症」「マイコプラズマ肺炎」

今回はまず、ロタウイルス感染症とノロウイルス感染症についてご説明したいと思います。


<ロタウイルス>
まずロタウイルス感染症とは、主に2~3月に流行するとされる感染症です。
特徴としては激しい嘔吐、下痢、39℃以上の発熱です。
また、便が白くなることがあり、大量の水様便が出るようになります。
通常、発症してから2~7日程度で直るそうですが、
まれに痙攣や脳症などを引き起こすこともあるため注意が必要です。

ロタウイルスは非常に感染力が強く主に乳幼児期になりやすい病気であり、
5歳までにほぼすべての子供がロタウイルスに感染すると言われています。
大人が感染した場合、今までに何度も感染を経験しているため
ほとんどの場合症状が出ることはありません。
しかし高齢者や免疫力の下がった大人などは感染すると
発症しやすくなるため注意が必要です。


<ノロウイルス感染症>
冬場に流行る感染症の中で最も感染性胃腸炎や食中毒の原因となる感染症です。
食中毒は夏場に多い印象ではありますが、冬場に増えるのがノロウイルスです。
毎年11~2月ごろに流行することがほとんどですが、1年を通して発生しています。
主な症状は吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、38℃以下の発熱です。
通常、発症してから発症後3日以内で軽快しますが、
発症当日の症状が激しいと言われています。

少ないウイルス量で発症するため、感染患者の便や嘔吐物などは
直に触れないように注意しながら早急に片付ける必要があります。
また、感染しても全員が発症するわけではなく、風邪のような症状で済む方もいますので、
冬場は発生源にならないためにも手洗いやうがい、食事に注意することなどが必要です。

 


2021年12月22日

腎不全で起こる変化⑥



今回も引き続き、透析患者に起きる体の変化についてお話していきたいと思います。
尚、過去の記事については、下記リンク部分をご参照ください。

今回は食事に関する体の変化と維持透析患者によくみられる変化です。


食事にまつわる変化

【変化⑯】味覚障害・低栄養になる。

透析患者は前回でも述べたように
食塩・カリウム・リンそして
水分の過剰摂取に気を付けねばならず、
必要に応じて食事制限を行います。

しかし極端に厳しい食事制限は低栄養の原因となります。
また、透析患者は血清亜鉛濃度という
味覚に係る栄養素が低値である方が多く、
味覚障害を合併していることが多いそうです。

亜鉛不足が味覚障害を引き起こし、味覚障害によって
食欲が低下してしまい低栄養状態へと陥ってしまいます。
低栄養状態がまた味覚障害を悪化させていき負のスパイラルへとつながるため、
食事をしっかりと摂ることが重要です。


維持透析患者によくみられる変化

【変化⑰】不整脈を起こす

高カリウム血症をはじめとした原因により、様々な不整脈を合併しやすくなります。


①致死性不整脈

②徐脈性不整脈

③頻脈性不整脈

④血清カリウム値異常


不整脈の原因は透析に伴うもの、
心疾患の合併によるもの、
薬剤性や貧血などが原因のその他のもの、
などが挙げられます。

中でも透析に伴うものとして、
高カリウム血症による不整脈が良く認められます。



【変化⑱】シャントの異常が起こる

シャントの流れ自体が体にとっては異常な流れになるため、
異常な流れを通常の流れに戻すべく、
体はシャント静脈に狭窄を作ります。
「シャントに異常」ではなく、
「体にとっては異常なシャントに対して正常な反応(=狭窄)がおこる」のです。

狭窄が出来るために静脈圧が上昇し、
シャント狭窄症や静脈高血圧症を引き起こしてしまいます。




今回は透析を行っていくことで起こりうる食事にまつわる変化と、
体に含まれる栄養素やイオンで起こりうる体の変化についてお話させて頂きました。

今後も引き続き体の変化などについて紹介させて頂く予定ですので、
どうぞよろしくお願いします。

2021年12月8日

食中毒

夏だけでなく、秋・冬も怖いのが食中毒。

年中落ち着くことはないものですが、
どのようなものがあるかを挙げていきたいと思います。




まず、食中毒はその原因になった因子・物質によって5つに大別されます。

○細菌性食中毒

○ウイルス性食中毒

○化学性食中毒

○自然毒食中毒

○寄生虫性食中毒

○その他


秋から冬の食中毒の原因となるのは、
その中でも特に細菌性食中毒・自然毒食中毒の2つではないでしょうか。


夏からも引き続き注意すべきなのが細菌性食中毒です。
代表的な細菌性食中毒としては
O157などで知られる腸管出血性大腸菌や
サルモネラなどがありますが、
どの菌も夏だけでなく、秋や冬にも食中毒の原因になり得ます。


食中毒の原因となる微生物の多くは温度の上昇によって増殖するため、
気温の高い夏には当然食中毒のリスクが上がります。
ですが最近では秋になっても暑い日が多くあるため、夏も秋も危険性は変わりません。


また、キャンプやBBQなどでの野外での調理の際ももちろん調理が必要です。

加熱などの調理が足りなかったり、
衛生面での環境が悪かったりといった理由で食中毒になってしまうとも考えられます。
また、炎天下と違い日差しがきつくても涼しい風につい気を抜いてしまい
食材の扱いが雑になってしまうかもしれませんね。

食品の扱いはどの季節でも同様に細心の注意を払う必要があるでしょう。


それだけでなく、季節的にもキノコが旬であるため、
食用種によく似た有毒種を口にしてしまうなどで毎年、
毒キノコによる食中毒は後を絶ちません。

食用種と確実に判断できないキノコは採らない、食べないを徹底しましょう。
判断に迷ったら最寄りの保健所へ相談するか、やはり口にしないことが重要です。



食品管理はもちろん、食中毒を防ぐ三大原則である

付けない(清潔)

増やさない(迅速、冷却、乾燥)

殺す(加熱処理)


も、常日頃から心がけるとよいでしょう。


秋から冬は折角の美味しいものがたくさん食べられる時期ですから、
食中毒でダウンして何も食べられなくなってしまうのはとても残念な事かと思います。

ぜひとも自分でできることから気を付けて頂いて、
食中毒にならないように気を付けましょう!

2021年11月24日

腎不全で起こる変化⑤


今回も引き続き、透析患者に起きる体の変化についてお話していきたいと思います。
尚、過去の記事については、下記リンク部分をご参照ください。


今回は食事にまつわる体の変化です。

【変化⑬】 食塩の過剰摂取で体重が増加する 

透析患者が食塩を過剰に摂取すると、
腎臓では十分に排泄できずに浸透圧が上昇し、
抗利尿ホルモンの刺激やのどの渇きによる飲水により
細胞外水分が増加します。

そのほか浮腫や頭痛をひき起こし、
時に希釈性ナトリウム血症や
心不全を伴うこともあります。

透析患者は腎臓が正常に機能しません。
そのため、水分やNaの異常を感知して
調整する反応が正常に働いても、
腎臓で尿を適切に作ることが出来ず、
水分やNaのバランスが崩れやすくなります。


【変化⑭】食事摂取によりカリウムが溜まる

腎機能の廃絶した透析患者は、本来尿として排泄されるはずの
カリウムが体内に溜まる事になります。

カリウムは細胞の代謝や筋肉の収縮、酵素活性をつかさどる、
生きていくうえで必要不可欠な成分です。
しかし、高カリウム血症になると、心
筋の感受性が高くなることで
心室期外収縮や心室細動などが認められ、
最終的には心停止に至ります。


カリウムは以下のような食品に含まれています。

・アボカド ・バナナ ・メロン 

・柿 ・キウイフルーツ ・ほうれん草

・アーモンド ・ピーナッツ ・干し柿 

・するめ ・干しぶどう ・塩 ・みそ



カリウムの摂取を抑えるためには、生野菜の摂取を控え、
茹でたり湯通ししたりしてカリウムを減らしましょう。

更に積極的にカリウムを排泄するために、しっかりと透析を行うこと、
カリウムを吸収除去する内服薬を服用することが重要になってきます。



【変化⑮】食事摂取によりリンが溜まる

リンは体内でカルシウムの次に多い元素で、
歯や骨の成分以外にエネルギー代謝に使われたり、
細胞膜やDNAを構成したりと、
生体の機能維持に大切な役割を果たしています。
重要な役割を持つリンですが、過剰に蓄積すると
血管や皮膚など全身の石灰化から
様々な有害作用を引き起こします。
リンが多い食品は、
肉・魚・卵・乳製品・豆・ナッツ類が代表的で、
ソーセージやスナック菓子などの
加工食品・清涼飲料水にも多く含まれています。

透析患者はリンの過剰摂取を防ぐために、
添加物が多く含まれる食品を避けたり、
リン吸収薬を服薬したりすることが重要になってきます。


今回は透析を行っていくと起こる体の変化として、
食塩の過剰摂取で体重が増加する、
食事摂取によりカリウムやリンが溜まることをお話させて頂きました。

今後も引き続き体の変化についてお話させて頂く予定ですので、
どうぞよろしくお願いします。

2021年11月10日

秋から冬にかけての風邪に注意⚠

先週からぐっと気温が下がり、冬のような寒さが続いていますね。
この気温差で、体調を崩してしまう方が続出しています。
そこで、今回はこの季節の風邪についてお話ししたいと思います。


【秋・冬に風邪をひきやすくなる原因】

1. 80~90%はウイルス
風邪の原因の80~90%はウイルスといわれており、
冬に多いもの
(ライノウイルス、コロナウイルス、
 RSウイルス、アデノウイルス)
以外にも数百種類はあります。

ウイルスは空気中の水分が多いと
チリやほこりと一緒に地面に落ちてしまいますが、
空気が乾燥していると、長時間漂っていられるのです。
冬に風邪が流行る一因ですね。



2. 自律神経が交感神経に傾く

季節の変わり目にぐっと気温が下がっていくことで体は寒さを感じ、
それに応じて体が血流を増やして体温を上げようとし、交感神経が優位に働いていきます。その結果、体内の顆粒球が増えリンパ球が減ってしまい、
細菌やウイルスへの抵抗力が下がってしまい風邪や感染症にかかりやすくなります。



3. 体温が下がり、免疫力が低下するため

風邪をひきやすい人とひきにくい人の違いは免疫力です。
体温が1度下がると免疫力は37%低下し、
体温が1度上がると免疫力は60%上がります。

つまり、体温が下がると
免疫力は非常に低下してしまいます。




【風邪をひかないように、予防策】

1. 十分な睡眠をとる

睡眠をしっかりとることが大切です。
睡眠不足が原因で、
体の免疫機能が低下するといわれています。

免疫細胞は睡眠中に活動が促進されるため、
十分な睡眠をとるように心がけましょう。



2. バランスの良い食事

良質なたんぱく質をきちんと採り、
基本的な体力をつけておくことが大切です。

そして、体を守る粘膜を作る、ビタミンも重要で、
ポリフェノールやタンニンなどの
ファイトケミカルも大事だといわれています。




3. 意識的に休息をとる

体が疲れて体力が落ちていると、
ウイルスが細胞内に入り込みやすくなり、
様々な風邪の症状を引き起こしてしまいます。

ウイルスにつけ入られないためにも、
風邪の時期は意識的に休息を取るよう心がけましょう。



4. ストレスを溜めない

ストレスを受けると
自律神経のバランスが崩れ、
食欲不振や血行不良を起こし、
免疫力の低下につながるため、ストレスは大敵です。

なるべくストレスを溜めないように、
明るい気持ちを持つことも
健康な生活を送ることも大切です。


5. 湿度を50%以上に保つ

風邪のウイルスは乾燥に強く湿気に弱いので、
部屋の湿度を50%以上に保ちましょう。

加湿器や濡らしたタオルを干すなどして、乾燥対策をしましょう。


6. うがい・手洗いを徹底する

ウイルスは気道の粘膜につくと
20分ほどで体内に取り込まれます。
うがいをすることにより、
のどに付着したウイルスを少しでも排出できます。

風邪をひいている人がウイルスのついた手で触れたものを、
他の人が触り、鼻や口から感染する場合が多いので、
石鹸を使った手洗いやマスクによる防御が効果的です。
うがい薬を使ったり、石鹸での手洗い後に
除菌剤を塗りこんだりしましょう。



寒い日が続きますが、きちんとした対策をして風邪をひかないようにしましょう!


2021年10月27日

腎不全で起こる変化④

今回も引き続き、透析患者に起きる体の変化についてお話していきたいと思います。
尚、過去の記事については、下記リンク部分をご参照ください。


腎不全になるとおこる変化について説明していきたいと思います。


【変化⑩】透析中に血圧が下がる




透析中に起きる低血圧は血液透析に
最もよく見られる合併症です。
透析中に低血圧を起こした患者の
予後は悪いと言われており、
原因を調べて適切に対処しなければなりません。
原因は以下の二つに分けることが出来ます。




①心拍出量の低下
 ・透析間体重の過剰増加と急速除水
 ・低アルブミン血症
 ・心疾患
 ・ドライウェイトの下方設定による過剰除水

②末梢血管抵抗の低下
 ・糖尿病神経障害 
 ・動脈硬化
 ・降圧剤の使用


透析中の低血圧を防ぐには、透析間の飲水と食塩摂取を控えて
体重増加を抑える必要があります。



【変化⑪】下肢がつる

透析患者が透析中にこむら返りを起こす原因は

 ①循環血液量の減少により筋肉に十分な酸素供給が出来ない。
 ②除水速度が速すぎる
 ③総除水量が多すぎる
 ④ドライウェイトが低く設定されている
 ⑤透析による電解質の変動
 ⑥透析による代謝性アシドーシスの改善に伴うイオン化カルシウムの減少 
 ⑦低カルシウム透析液
 ⑧カルニチンの欠乏状態

等が考えられています。


こむら返りの対処法は普通の物と同じく、
足先を90度以上曲げたり、患部を温めて
マッサージを行ったりするといいそうです。




【変化⑫】ショック状態になる

全身の臓器や組織に十分な血液を供給するのに
必要な血圧を維持できなくなった状態を「ショック」と言います。
一般的には収縮期血圧(上の血圧)が<90mmHgの場合をショックとみなします。

ショックでは、生あくび、眠気、動悸、頻脈、吐き気、顔色が悪い、

冷汗、胸痛、腹痛、息苦しさ、意識が遠くなるといった症状がみられます。



2021年10月13日

カボチャの栄養🎃



10月のイベントといえばハロウィン!

お子さんや地域の子供たちへお菓子をねだられることもあるのではないでしょうか。
そのハロウィンに欠かせないのがかぼちゃです。

そしてハロウィンだけでなく、冬至の日にも欠かせないのがこのかぼちゃ。
今回はかぼちゃの栄養について説明したいと思います。


まず秋~冬に食べるために秋の野菜と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
かぼちゃは夏~初秋にかけて収穫される夏野菜です。

ビタミンが多く含まれているので夏バテにも効果的な野菜ですが、
3か月前後寝かせて甘みを引き出してから食べるのが一般的となるため
美味しく食べられるのは秋~冬、つまり10月~12月ごろが食べごろとなります。
熟成して美味しくなるだけでなく、栄養分も増えるそうです。

かぼちゃってカロリーや糖質が高そう…と考えられる方もいらっしゃるとは思いますが、
補うほどのビタミンなどが含まれています!
それに、ごはんに比べればカロリーも糖質も少ないのだとか。

生の場合だと日本かぼちゃは49㎉、食卓によく並ぶ西洋かぼちゃでも91㎉程となります。


かぼちゃに含まれる栄養は
・βカロチン
・ビタミンE、C、B1、B2
・食物繊維
・カルシウム
・カリウム
・鉄
等になります。


βカロチンは呼吸器系を守ってくれ、眼精疲労を抑えてくれます。
また、免疫力を高めてくれるのでウイルス撃退はもちろんの事
がん予防にも効果があるそうです!

また、その他ビタミンC、Eと合わせて抗酸化ビタミンと呼ばれ、
アンチエイジングに効果的だそうです。

食物繊維は便秘の解消や、代謝をよくしてくれます。
その他にも冷え性・体力回復・動脈硬化・貧血改善などの効果もあります。


⚠ただし注意点として、多量にカリウムを含んでいる以上、
透析患者様は注意して頂きたいところです。

多くの野菜やイモ類はお湯で茹で溢すことでカリウムを減らすことが出来ますが、
かぼちゃや他にもとうもろこしなどは茹でてもカリウムが多く残ってしまうそうなので
食べる量に注意しましょう。

他の野菜と同じく、皮や種の部分にも栄養は多く含まれているといいます。

様々な調理法があると思いますので、この時期からだからこそ
美味しくかぼちゃを食べて元気に冬を迎えましょう!

2021年9月22日

腎不全で起こる変化③

今回も引き続き、透析患者に起きる体の変化についてお話していきたいと思います。
尚、過去の記事については、下記リンク部分をご参照ください。



【変化⑦】喉が渇く
通常人は喉が渇くと、生理的欲求として水分を摂ります。
暑さや運動で汗をかいて脱水になるとのどが渇きますが、
塩辛いものを食べたときも喉が渇きます。
そして、十分に水分を摂るとのどの渇きはおさまり、
やがて余分な水分や塩分は尿として排出されます。

透析患者も、喉が渇いて水を飲む仕組みは
健康な人と同じですが、腎機能が弱いため、
各種ホルモンによる水分・塩分の
尿中排泄の調節が機能しません。

つまり、健康な人の口渇では発汗などによる脱水など、
体液中の水分量不足による血液濃縮の場合も多いのに対し、
透析患者の口渇は塩分摂取量に最も影響され、
体液量や水分量が不足している場合は稀です。
そして、細胞がある一定の領域になるまで喉が渇き続けるため、
塩分を多く摂るほど体液も増加し、高血圧や浮腫、心不全の原因となります。

また、透析間体重増加量が多いと、透析困難や
長期的には心血管系合併症のリスクとなります。
そのため、塩分制限は大変重要で1日の食塩摂取量を6g未満に抑えることで、
喉の渇きや飲水量をコントロールし、より安全で快適に透析を行うことが出来ます。



【変化⑧】骨がもろくなる


腎臓は、骨・副甲状腺・腸管と協力してカルシウムや
リンなどのミネラルの代謝を調節しています。
透析患者の方は腎機能が弱いため、
腎臓でビタミンDを活性化することが出来ず、
腸管からカルシウムを吸収することが出来なくなります。

これにより低カルシウム血症になり、
副甲状腺が刺激されて副甲状腺ホルモンが分泌され、
骨が溶けてもろくなります。


透析患者の骨折リスクは、一般人と比較して大腿骨頸部骨折では4.9~6.2倍も高く、
生活の質のみならず生命予後にも大きな影響をもたらします。
原因として、慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常に加え、
尿毒症など透析療法に起因した様々な要因が考えられます。



【変化⑨】透析後の頭痛・吐き気


血液透析を新たに始める際の合併症として、
代表的なものに「不均衡症候群」があります。
透析後半から終了時にかけて、頭痛や吐き気が起こります。

重篤なものは痙攣・振戦・意識障害・視力障害・興奮などの
中核神経症状や、全身倦怠感・筋痙攣・血圧低下・
不整脈などの全身症状を認めます。
通常は一過性で、数時間から長くても
24時間以内に消失します。


不均衡症候の原因は、血液側と脳脊髄液側の浸透圧の不均衡で生じる
脳浮腫による頭蓋内圧の上昇です。
発症した場合は対症療法が原則ですが、
重篤な場合は透析を中止せざるを得ない場合もあります。

しかし最近は尿毒症が軽度の状態で透析が導入されることがほとんどで、
また不均衡症候群の対策も周知されてきているため、
重症化する患者は減ってきています。


今回は透析を行っていくと起こる体の変化として、
喉が渇く、骨がもろくなる、透析後に頭痛や吐き気が起こることがあることを
お話させて頂きました。

今後も引き続き体の変化についてお話させて頂く予定ですので、
どうぞよろしくお願いします。

2021年9月8日

秋バテ


9月分はいってからも気温の高い日が続きますね。
毎年、下旬あたりから秋バテと思われる症状で病院を訪れる人が増えていきます。
涼しくなって過ごしやすいはずなのに、体がだるい・食欲がないなどの
夏バテに似たような症状で体調が悪いことを秋バテと言います。

秋バテを放置してしまうと様々な病気に繋がってしまうので、
秋バテの原因や症状、解消法をご説明します。





【秋バテの症状】
・体がだるい ・疲れやすい ・食欲がない
・肩こりや頭痛がする ・無気力 
・なかなか眠れない  などです。




【秋バテの原因】

①寒暖の差
夏の気温の高さから一時は残暑がみられないのではというほど涼しくなりましたね。
寒暖の差を繰り返すことで自律神経が乱れ、血液循環が悪くなり
いろいろな不調を起こしてしまいます。


②秋の低気圧
初秋には雨の日が多く、さらに台風の襲来によって気圧も乱れやすくなります。
そのため、頭痛・めまいなど、様々な体調不良を起こしやすくなります。


③夏の生活習慣が抜けきらない
特に初秋は夏気分が抜け切れず、肌寒い日でも冷えたビールや飲み物を飲む、
夜も薄着のままで歩く、入浴をシャワーだけで済ませるなど、
夏と同じような生活習慣を続けてしまうと疲れが出やすくなってしまいます。


【秋バテの解消法】

①正しい入浴
38~40度のぬるめの温度で、寝る直前に10~30分かけてゆっくり入ります。
交感神経よりも副交感神経が優位に立つので、リラックス効果があり、
寝る直前に入ると良い睡眠導入にもなります。


②適度な運動
適度な運動を続けることで、自律神経の機能が回復します。
早歩きのウォーキングなどがおすすめです。
ウォーキングが出来ない・続けられない場合は、
普段の生活のなかで早歩きすることを意識したり、
家事の合間につま先立ちをしたりするとよいそうです。


③朝に白湯を飲む
毎朝、コップ一杯の白湯を飲むことで、胃腸が温まり血液循環が良くなります。
体温が上がることで、代謝や免疫力がアップして不調が改善されます。


④寝る前にゆっくりと腹式呼吸
心地よい睡眠をとることも重要で、
副交感神経を優位に立たせ、リラックスさせましょう。
仰向けに寝てお腹の上に手を置き、
ゆっくりと大きく鼻から息を吸い、
口からゆっくりと息を吐きます。
この腹式呼吸を寝る前に10回行いましょう。


今回は秋バテの症状や原因、解消法をお話させて頂きました。

日ごろから暴飲暴食を避け、正しい入浴・適度な運動等、
正しい生活習慣を身につけて秋バテを乗り切りましょう

2021年8月25日

秋の花粉

 


9月が近付くにつれ、夜の空気も心なしか涼しくなってきた気がしますね。
まだまだ暑い日は続きますが、季節の変わり目でたいちょうを崩しやすくなるのは勿論、
アレルギーをお持ちの方は症状が出始める頃じゃないでしょうか。

花粉症といえば鼻水・鼻づまり、目のかゆみなどがあるかと思います。

主な症状は春の花粉症と同じですが、秋の花粉症の特徴は喉のイガイガや咳です。










【秋の花粉の種類】

通常ですと秋の花粉は、毎年8月ごろから日本各地で飛び始め、
9月中にピークを迎えて10月まで続くとされています。

春のスギ花粉等と比較すると秋の花粉は飛ぶ量が少ないのですが、
原因となるブタクサやヨモギは野原や河原、道端や公園など
身近なところに生息しています。

だからこそ知らないうちに花粉を吸いこんでしまい、症状を悪化させてしまいます。
また、スギ花粉のアレルギーがある人は秋の花粉もかかりやすいといわれているため、
この時期の花粉にも注意が必要です。

※アレルギーの出ると言われている秋の植物(一部)※

・ブタクサ

・ヨモギ

・カモガヤ

・カナムグラ


【対処法】

・薬を飲む

理想的なのは症状が出始める前に薬を飲むことですが、
症状が出始めてから抗アレルギー剤などで症状を緩和させるなどの対策も効果的です。
花粉症かもしれないと思ったら、耳鼻科や内科などを受診し、症状の緩和に努めましょう。


・マスクやメガネで防ぐ

マスクの着用で吸い込む花粉の量を減らすとともに、
鼻の症状を減少させる効果も期待できます。


・手洗いうがいをする

花粉症の症状を緩和するには、身の回りの花粉を減らすことも重要です。
体内に侵入してしまった花粉は、うがい・手洗い・洗眼薬などを活用して除去しましょう。
室内に入り込んだ花粉は空気清浄機や水拭きなどで除去するのが良いでしょう。








今回は秋の花粉症の特徴や対処法などをお話させて頂きました。
現在は新型コロナウイルスの流行もあり、花粉症でなくても上記の対処法を
行われている方は多いと思います。

ですが、アレルギーをお持ちの方は症状がひどくならないように、
アレルギーが無い方はこれからアレルギーにならないように
しっかり予防していきましょう!


2021年8月11日

腎不全で起こる変化②

今回も引き続き、透析患者に起きる体の変化についてお話していきたいと思います。
尚、過去の記事については、下記リンク部分をご参照ください。


【変化④】血液が酸性になる

人の体内では、細胞の代謝、呼吸、摂食(糖質・タンパク質・脂質)が行われることで、
水素イオンというものが常に発生し、酸性に傾いていきます。
そのため体内では常に酸を排泄、中和、緩衝する必要があり、
それを調節する器官が肺・腎臓です。

腎不全では酸を尿に排泄できなくなり、体内に溜まった酸を中和できなくなります。

そうすると血液が酸性化し、代謝性アシドーシスという病態をおこすため、
腎不全患者や透析患者では代謝障害を起こし、全身状態が悪化してしまいます。

代謝性アシドーシスは体内に二酸化炭素や乳酸などの酸性の物質が
排出されずに体に蓄積されてしまい様々な症状を引き起こす病気で、
死亡率も高めかねないため注意が必要です。









【変化⑤】血圧が上がる

腎機能が低下すると、摂取した水分や塩分の排泄が低下し
体液量の過剰が起こり、血圧が上昇します。
そして、特に透析患者の血圧は透析の除水による体液量の減少や
次回透析までの体重増加による影響を強く受けます。

 透析患者における高血圧の原因として、
  1. 体液量の過剰
  2. レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の不適切な亢進
  3. 交感神経活性の亢進
  4. 尿毒素による
  5. 遺伝因子
  6. 赤血球造血刺激因子製剤の投与

体液量の是正によって60%以上の患者で血圧を正常化できるという報告があり、
体液量の過剰が透析患者における高血圧の主な要因であるとされています。


【変化⑥】貧血になる

腎不全患者は主に「腎性貧血」であることが多いです。エリスロポエチンと呼ばれる、
主に腎臓で生成される赤血球の産生を促進する造血因子が
慢性腎不全などの腎機能低下で十分に産生されないことによって引き起こされ、
貧血の主因が腎障害意外に認められないものが腎性貧血と呼ばれます。

また、透析患者では赤血球寿命が健常人と比べて20~60%短縮しています。
これには尿毒性物質や代謝障害、血液透析による体外循環や
血液ポンプによる機械的な損傷などが関与しており、
血液透析時の頻回の採血や回路内残血も貧血の原因となります。

栄養障害も貧血を増悪させる原因です。





2021年7月28日

腎不全で起こる変化①


今回からは、透析を行うようになると
体にどのような変化が起こるか説明していきたいと思います。


【変化①】 尿が出なくなる

尿は腎臓で生成された水分と老廃物からできており、
ある一定の尿量が存在することによって、
安定した生命の維持や正常の生理機能を保つことが出来ます。
体格や体内の水分バランスなど様々な条件にもよりますが、
健常人の尿量は1日約1000~2000ml程度です。

透析患者は、腎機能障害が著明に進行しており、
徐々に尿量が減少すると考えられます。



【変化②】老廃物がたまる

腎臓は、血液中の老廃物をろ過して排泄することで、
血液を浄化する役割を担っています。

そのため、腎機能が徐々に悪化してくると、
ろ過量が低下し老廃物が体内に溜まります。

腎不全で蓄積する老廃物には、以下のものがあります。
1.尿素
2.クレアチニン
3.クレアチニンクリアランス

高度の腎機能低下に伴い、尿中に排出されるべき毒素が
体内に溜め込まれている状態を「尿毒症」といいます。

尿毒症の症状としては、
 1.体液貯留
 (浮腫、胸水、腹水、心外膜液貯留など)
 2.体液異常
 (高度の低ナトリウム血症、高カリウム血症、低カルシウム血症、高リン血症など)
 3.消化器症状
 (食欲不振、悪心・嘔吐、下痢)
 4.循環器症状
 (心不全、不整脈)
 
などがあげられます。


【変化③】浮腫が起こる

浮腫(ふしゅ)とは、顔や手足などの末端が
体内の水分により痛みを伴わない形で腫れる症候です。

浮腫み(むくみ)ともいいます。
成人の体液は体重の60%を占めており、
体液は40%が細胞内液、15%が組織間液、
5%が循環血漿であり、
組織間液が増加した場合に浮腫となります。

透析患者が浮腫になる原因として、
 1.飲食による体重増加
  透析を行っていると、尿の排泄が少なくなるので接種の影響が大きく出やすいです。
  患者によって個人差はございますが、飲食したものが体重増加となって
  体液量増加を起こしやすくなる患者が多くいます。
 2.低心機能
  透析患者は動脈硬化や糖尿病といった、末梢動脈疾患など血管に影響を与える
  基礎疾患を有していることが多いです。
  そのため、心筋梗塞などを発症しやすく、低心機能の患者も少なくありません。
 3.低栄養
 4.血栓症
 があります。



このように、透析を行うと尿が出なくなり、老廃物が溜まったり浮腫みが起きたりします。今後も透析を行っていると出てくる、体の変化についてお話していきたいと思います。


2021年7月14日

健康診断 血液検査について

 会社での健康診断のおしらせが届くような時期になってまいりましたね。


この時期になると、一週間前から禁煙・禁酒を行う方や、体重が気になるために
カロリーを気にしたりする方も少なくないかと思います。

しかし、皆さん主に気にされる体重も勿論重要ですが、
その他の検査の項目で引っかかり再検査、となる方もやはりいらっしゃいますね。

今回は、健診などで行う検査項目と、その検査のうち血液検査にスポットを当て、
検査の結果から何が分かるかをご説明したいと思います!



まず一般的に、厚生労働省が定めている定期健康診断の項目は以下のものとなります。


表①

主に上記の表の検査が主となり、一部検査は年齢などの条件を満たした方のみの実施や、
医師の判断に基づいて省略される項目などもあります。


医療機関や年齢によって胃部X線検査がプラスされる場合や、
オプションで料金が発生する場合もありますが、
女性は乳房検査や子宮検査が受けられることもあるようです。
企業によってどこまで負担して貰えるか誤差がありますので、
詳しいことはそれぞれ勤められている企業の担当者の方に確認するといいでしょう。


血液検査・尿検査の検査項目では表①で示されているとおり、
肝機能が低下していないか、貧血や脂質異常が無いかなどを検査しています。

この検査ではどのような病気が発見できるのか?という内容でまとめました。


表②


健康診断で着目されるのは生活習慣病をはじめとした
さまざまな病気の早期発見・早期治療と、
病気そのものを予防することを目的に行われています。

しかし、基準値から外れているとはいえ必ずしも
病気や異常であるという訳ではありません。

健康な多くの方たちの検査データを元に統計学的に求められた数値で、
95%の人が該当する範囲を表しているのだといいます。
つまり、健康な方でも5%の人は基準値を外れることになるそうです。


そして、先程にもご説明したように病気の早期発見と生活習慣病の予防が目的ですので、
「少しでも怪しい場合にはひっかける」という方針で行われています。

ですので、再検査や精密検査になっても慌てずに必ず受診することが重要です。
検査を受けたうえで「なぜ異常値になってしまったのか」を考え、
自分の生活を振り返ることが大切ではないでしょうか。

検査の内容と健康診断の重要性を自覚し、今年からの健康診断をただの計測と思わず、
自分の体のメンテナンスだという気持ちで挑んでみて頂ければと思います!


2021年6月23日

梅雨の浮腫み


ジメジメした気候で雨の降る日も多くなるこの季節、
何となく気分も体も重だるく感じられますね。
今年は暑い日が多いですが、それでも季節柄か湿気が多く感じられます。

梅雨は、気圧が低く湿度が高い状態が続き、
雨の日が多いために日照時間も少なくなり、
日によっては寒暖差も大きくなる時期です。

元々周りを海に囲まれ湿気が入りやすい日本では
この時期、更に湿度が高い環境になると
体の水分が蒸発しにくくなってしまいます。

むくみは汗や尿での充分な排出ができずに
余分な水分や老廃物が溜まりやすくなって
体内の水分調整がうまくいかないことにより
年中起こりうる症状なのですが、
この時期は特に多くみられます。


むくみの原因と予防

以前から持病を患っていたり、
腎機能、心機能、肝機能、甲状腺等に不安のある方のむくみは、
すぐに病院の受診が必要ですが、それ以外のほとんどのむくみは、
高い湿度や強い湿気による外因にプラスした
日頃の生活習慣によるものが主な原因だと考えられます。

例えば、コンビニ食ばかりで塩分摂取が過多になり
体が血中濃度を薄めようと水分をため込んだり、
お酒の飲み過ぎで血液中のアルコール濃度が上がり
血管が拡張して水分があふれ出たり、
デスクワーク等でずっと同じ姿勢が続き
血流とともに水の巡りが悪くなったりすることで、
むくみは断続的にその姿を現します。

これらの予防や対策としては、
普段から塩分やアルコールの取り過ぎを意識的に控えるのはもちろんのこと、
マッサージやストレッチなどの適度な運動や、入浴を習慣づけて血流を促進し、
クーラーなどで体を冷やし過ぎないように心掛けていくことが大切です。


また、浮腫みの予防には湿度の管理も必要不可欠になります。
単純に湿度が高いと体が重く感じる方もいますので、
湿度を抑える工夫も必要不可欠でしょう。


こまめに窓を開けて換気をする
室内はまめに換気することで、湿度を下げられます。
換気をするときは、窓やドアを2カ所以上開けて
空気の通り道を作ってあげることが大切です。

また、雨の日は、外よりも室内の方が湿度が高くなっていることがあります。
外の湿気が室内に入ってこないようにと換気をしないのは逆効果ですので、
雨の日でも換気するようにしましょう。

扇風機やサーキュレーターを使えば換気の効果がアップ!
換気は2カ所以上を開けて空気の通り道を作るとよいといいましたが、
押入れやクローゼットなどの場所で扉が1カ所しかない場合は、
扇風機やサーキュレーターを使うのがお勧めおススメです。

扉を開けたまま、押入れやクローゼットの中に向けて空気を送れば、
中の空気が流れて効果的に換気できます。


除湿器やエアコンの除湿運転(ドライ)機能を使って除湿する
エアコンの除湿(ドライ)機能を使っても、室内の湿度を下げることができます。
蒸し暑い日などはエアコンを利用するといいかもしれませんね。


冷凍したペットボトルも除湿に効果的
扇風機の前に置いておけば風が氷に触れて冷たい空気が当たるようになります。
それだけでなく、水分を含んだ空気を、凍らせたペットボトルで急激に冷やして
液体に戻す「凝縮」を起こすことによって除湿の効果を得られます。

除湿器ほどしっかりと除湿できるわけではありませんが、
体感的には除湿効果を感じられるため、冷房では体調を崩してしまう方にお勧めです。


湿気とむくみは切っても切り離せないものです。
上手に付き合って快適に過ごせると良いですね。




2021年6月9日

シャントトラブルについて③ 


前回、前々回に引き続きシャントトラブルについて説明させて頂きます。

今回はトラブルの内容ではなく、現在あるシャント肢を長く付き合っていくために
何が大切か、という点です。


シャント肢の異変や異常に気が付く為には、簡単なことかもしれませんが
観察と自己管理が重要です。

どういう点を観察するべきか?
どういう点に気を付けて観察するべきか?
二点について下記に記載いたします。


▽観察

①シャントに触れたり、音を聴いて血流を確認する

②肌の赤みや腫れはないか

③浮腫みが出る

④血管痛


▽自己管理

①針を刺す場所を毎回変える

②シャントに圧力をかけない

③感染予防の徹底

④肌の乾燥を避ける


簡易的ではありますが以上の点が最も気をつけねばならない点だと言われています。
どのシャントトラブルも、早期に発見できれば問題なく対処することが出来ます。
患者様自身の管理と、医師や看護師との連携が早期発見のカギになるかと思います。

無理なく快適に過ごせるように、出来ることから始めてみてはいかがでしょうか。


透析患者さんの合併症