2020年2月27日

新型コロナウイルス対策に伴う受診について

 
 
当施設では一連の「新型コロナウイルス」の発生に伴い、
各種感染予防対策を実施しております。 
 
 

この度、厚生労働省から情報提供、注意喚起があったことに伴い
下記の対応について、皆様に更なる徹底をお願い致します。  

受診の際、付き添い等でご来設の際には、マスク着用をお願いします。 

 
発熱(37.5度以上)や息切れがあり、
14日以内に新型コロナウィルスの流行域から帰国した方、
または新型コロナウィルス感染症の患者様と濃厚な 接触があった方は、
必ず下記相談センターへ電話で相談し、
指示を受けて頂きますようよろしくお願いいたします。


帰国者・接触者相談センター(千葉市)
電話番号:043-238-9966
対応時間:午前9時から午後5時まで(土曜日、日曜日、祝日を含む)
 

尚、今後の感染状況に応じて透析中面会制限の対応を取らせていただく場合もございます。
その際は、当施設のホームページ等でお知らせさせていただきます。
 
皆様のご理解とご協力をお願い致します。  


社会福祉法人 兼愛会  

2020年2月26日

糖尿病について②


今回は1型糖尿病についてお話していきます。

 
1型糖尿病(インスリン欠乏による糖尿病です)

すい臓がインスリンをほとんど、またはまったく作ることができません。

よって、インスリンを注射しなければなりません。このため、以前は「インスリン依存型糖尿病」とも呼ばれていました。

 

糖尿病の患者さんのうち、1型糖尿病は10人に1人もいません。

若い方の糖尿病では1型糖尿病が多いですが、年齢に関係なく発症が見られます。

 
主な症状

 
・普段よりのどが渇く

・頻尿

・急激な体重減少

・疲れがひどい

 

1型糖尿病の原因

1型糖尿病の原因は正確にはわかっていませんが、関係する因子としてあげられるのは次の2つです。

 
1型糖尿病にかかりやすい体質を持っている。

・何らかの原因により、インスリンを作っているすい臓の一部が破壊される。

 
糖尿病の合併症

血糖の高い状態が続くことにより起こる合併症ですが、どんなものがあるのでしょうか。

 
糖尿病三大合併症

    糖尿病性網膜症

単純網膜症→前増殖網膜症→増殖網膜症と進行し、最悪の場合は失明に至ることも

    糖尿病性腎症

早期腎症→顕性腎症前期→顕性腎症後期→腎不全と経過。

腎不全になると人工透析が必要になります。

    糖尿病性神経障害

下痢、便秘、しびれ、吐き気、胃もたれ、筋力低下、下肢疼痛、こむら返り、失禁、立ち眩みなど

 
そのほか、脳梗塞や心筋梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症を起こすこともあります。
 

糖尿病は一生付き合っていかなければならない病気ですが、きちんと治療を続け、血糖値を良好にコントロールしていれば仕事も続けられますし、出産することもできます。

糖尿病をうまくコントロールしていくために気を付けたいのは栄養・運動・休息・ストレス解消の4つの要素です。これは糖尿病患者さんだけでなく全ての人にとって大切なことですので、規則正しい生活を心がけましょう。

 

 

2020年2月12日

糖尿病について①


糖尿病になると、体内のインスリンの作り方や使い方に問題が起き、摂取した食物エネルギーを正常に代謝できなくなります。

インスリンは膵臓で作り出されて血糖を正常範囲に保つ役割をしていますが、インスリンの作用不足により、血糖が高くなってしまうのです。

糖尿病は1型と2型の二つのタイプに分かれます。

 
2型糖尿病について

膵臓はインスリンを作り出しますが、2型糖尿病では量が不十分か、作られたインスリンが十分に作用しません。

2型糖尿病は最も一般的な糖尿病で、10人に9人以上はこのタイプです。若い人でも発症する場合もありますが、40歳を過ぎてから発症する場合がほとんどです。

糖尿病になる要因はさまざまで、砂糖などの甘いものの取り過ぎといったことだけが原因だけでなく、食生活などの環境因子と体質(遺伝)の組み合わせで起こると考えられています。

なお、2型糖尿病の治療の基本は適切な食事指導と運動で、これらを続けながら薬による治療を行います。

 2型糖尿病の治療に使われる薬にさまざまな種類があり、糖尿病の状態に合わせて使います。

最初は飲み薬から始めることが多いですが、血糖値が下がらないときはGLP-1受容体作動薬という注射が選択肢の1つとなります。また、インスリンの分泌量が十分でないときは、注射でインスリンを補います。

 

2型糖尿病は、初期の段階では自覚症状がまったくないことが多く、症状があらわれるとしても、非常にゆっくり、少しずつあらわれます。

主な症状として

・疲労

・皮膚が乾燥して痒い

・手足の感覚が低下する、または、チクチク指すような痛みがある

・感染症によくかかる

・頻尿

・目がかすむ

・性機能の問題(ED

・切り傷やその他の皮膚の傷が治りにくい

・空腹感やのどの渇きがひどくなる
 

2型糖尿病の発病は遺伝性による場合があるため、上にあげた症状のうち、あてはまるご家族(父母、兄弟姉妹、子ども)には、糖尿病の検査をおすすめします。また、適切な食事をとり、適度な運動をして肥満に気をつけていれば、2型糖尿病を防ぐ、あるいは発症を遅らせることができます。

5月の休診日について