2020年2月12日

糖尿病について①


糖尿病になると、体内のインスリンの作り方や使い方に問題が起き、摂取した食物エネルギーを正常に代謝できなくなります。

インスリンは膵臓で作り出されて血糖を正常範囲に保つ役割をしていますが、インスリンの作用不足により、血糖が高くなってしまうのです。

糖尿病は1型と2型の二つのタイプに分かれます。

 
2型糖尿病について

膵臓はインスリンを作り出しますが、2型糖尿病では量が不十分か、作られたインスリンが十分に作用しません。

2型糖尿病は最も一般的な糖尿病で、10人に9人以上はこのタイプです。若い人でも発症する場合もありますが、40歳を過ぎてから発症する場合がほとんどです。

糖尿病になる要因はさまざまで、砂糖などの甘いものの取り過ぎといったことだけが原因だけでなく、食生活などの環境因子と体質(遺伝)の組み合わせで起こると考えられています。

なお、2型糖尿病の治療の基本は適切な食事指導と運動で、これらを続けながら薬による治療を行います。

 2型糖尿病の治療に使われる薬にさまざまな種類があり、糖尿病の状態に合わせて使います。

最初は飲み薬から始めることが多いですが、血糖値が下がらないときはGLP-1受容体作動薬という注射が選択肢の1つとなります。また、インスリンの分泌量が十分でないときは、注射でインスリンを補います。

 

2型糖尿病は、初期の段階では自覚症状がまったくないことが多く、症状があらわれるとしても、非常にゆっくり、少しずつあらわれます。

主な症状として

・疲労

・皮膚が乾燥して痒い

・手足の感覚が低下する、または、チクチク指すような痛みがある

・感染症によくかかる

・頻尿

・目がかすむ

・性機能の問題(ED

・切り傷やその他の皮膚の傷が治りにくい

・空腹感やのどの渇きがひどくなる
 

2型糖尿病の発病は遺伝性による場合があるため、上にあげた症状のうち、あてはまるご家族(父母、兄弟姉妹、子ども)には、糖尿病の検査をおすすめします。また、適切な食事をとり、適度な運動をして肥満に気をつけていれば、2型糖尿病を防ぐ、あるいは発症を遅らせることができます。

2020年1月22日

冬に流行する感染症②


前回に引き続き、今回は「RSウイルス感染症」「溶連菌感染症」

「マイコプラズマ肺炎」についてご説明していきます。

 

RSウイルス感染症>

主に9月頃から初春まで流行するとされる感染症です。

近年では夏季より流行が始まるそうです。

特徴としては発熱、鼻水などの症状が数日続きます。

通常、発症してから46日程度で直るそうですが、

3割は咳が悪化し、喘鳴を伴った呼吸困難などの症状が出現します。

悪化すると肺炎になることや、重篤な合併症として無呼吸発作や急性脳症などを

引き起こすことがありますので注意が必要です。

 

RSウイルスは非常に感染力が強く、何度も感染と発病を繰り返します。

生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の子供が感染すると言われています。

大人が感染した場合、風邪のような症状で済みますが普通の風邪と区別がつかないので、

咳などの呼吸器症状がある場合は可能な限り01歳児との接触を避けることが大切です。

 

 

<溶連菌感染症>

溶連菌は、正式には「溶血性連鎖球菌」という菌の略称です。

春から初夏と冬季と流行時期に2回のピークがあり、

なおかつ少数ではありますが年間を通してみられるので注意が必要です。

基本的には、上記の菌が喉に感染しての咽頭痛や38℃以上の急な発熱が主な症状で、

他には皮膚に赤い発疹が出る猩紅熱や舌が赤くなってぽつぽつした状態のいちご舌、

扁桃腺に膿が付き、喉はかなり赤く腫れます。また、とびひの原因にもなります。

 

抗生剤を飲めばすぐによくはなりますが、
 
処方された抗生剤をきちんと飲み切る必要があります。

よくなったところで抗生剤を飲み切らずにやめてしまうと再発したり、
 
重篤化したりする可能性がありますので注意が必要です。

また続発症として膿痂疹や蜂巣織炎、中耳炎、肺炎、化膿性関節炎、
 
骨髄炎、髄膜炎、リウマチ熱や腎炎など様々な疾患を引き起こします。
 
ですので、重篤化させないようにしっかりと抗生剤は飲み切るようにしましょう。

 

溶連菌感染症はどの年齢でも感染しますが、415歳の子供がかかる場合が多いです。

主に子どもが感染する場合が多いですが、大人も感染することがあります。

大人が感染した場合は典型的な症状が出ることは少ないですが、
 
免疫力が低下している場合は子どもと同様の症状が現れます。
 
また、免疫力が低下している高齢者などの場合、肺炎を引き起こす可能性もあります。

 

 

<マイコプラズマ肺炎>

肺炎マイコプラズマという細菌に感染し肺炎に至るもののことを言います。

冬にやや増加する傾向があります。

主な症状は発熱、咳、倦怠感、頭痛などです。

特徴としてはなかなか治らず長く続くコンコンという咳が出ます。

一般的な風邪症状によく似ているので見分けにくい感染症となっており、

肺炎に至らずレントゲンでの異常を示さないこともあります。

 

514歳の子供や30代の若者に多く、どんな人にも感染します。

感染してから発症するまでの潜伏期間が23週間と比較的長く、
 
34週間の間咳が続くそうです。
 
感染力はそれほど強くありませんが、学校や家庭間の閉鎖的な集団生活で感染しやすくなるようです。



冬期に感染しすい感染症は、やはり子供がかかりやすいものは多いです。

しかし、寒さに負けたり、感染者によって大人でも感染することは少なくありません。

冬こそしっかりと予防対策を心がけて過ごしたいですね。

2020年1月8日

冬に流行する感染症①


 
 
 
新年を迎えてから、昨年より寒いのではないかという日が続きますね。

今年のインフルエンザの流行は昨年のうちに流行の兆しが見られたように思いますが、
冬に怖いのはインフルエンザだけではありません。

寒さや乾燥が厳しくなってくると、気を付けていても
様々な感染症にかかるリスクが高まります。

今回は冬に流行する、インフルエンザ以外の感染症についてご紹介したいと思います

 

まず、冬に流行し注意したい感染症は下記の5つになります。

 

RSウイルス感染症」「溶連菌感染症」「マイコプラズマ肺炎」

「ロタウイルス感染症」「ノロウイルス感染症」

 

今回はまず、ロタウイルス感染症とノロウイルス感染症について
ご説明したいと思います。

 

<ロタウイルス>

まずロタウイルス感染症とは、主に23月に流行するとされる感染症です。

特徴としては激しい嘔吐、下痢、39℃以上の発熱です。

また、便が白くなることがあり、大量の水様便が出るようになります。

通常、発症してから27日程度で直るそうですが、

まれに痙攣や脳症などを引き起こすこともあるため注意が必要です。

 

ロタウイルスは非常に感染力が強く主に乳幼児期になりやすい病気であり、

5歳までにほぼすべての子供がロタウイルスに感染すると言われています。

大人が感染した場合、今までに何度も感染を経験しているため

ほとんどの場合症状が出ることはありません。

 

しかし高齢者や免疫力の下がった大人などは感染すると
発症しやすくなるため注意が必要です。

 

 

<ノロウイルス感染症>

冬場に流行る感染症の中で最も感染性胃腸炎や食中毒の原因となる感染症です。

食中毒は夏場に多い印象ではありますが、冬場に増えるのがノロウイルスです。

毎年112月ごろに流行することがほとんどですが、1年を通して発生しています。

主な症状は吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、38℃以下の発熱です。

通常、発症してから発症後3日以内で軽快しますが、
 
発症当日の症状が激しいと言われています。

 

少ないウイルス量で発症するため、感染患者の便や嘔吐物などは

直に触れないように注意しながら早急に片付ける必要があります。

また、感染しても全員が発症するわけではなく、
 
風邪のような症状で済む方もいますので、

冬場は発生源にならないためにも手洗いやうがい、食事に注意することなどが必要です。

2020年1月1日

理事長の挨拶



新年明けましておめでとうございます。
元号も「平成」から「令和」に変わり新たな気持ちで新しい年をお迎えになられたことと思います。
「令和」という言葉には「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味が、そして「厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたい」という願いが込められている、ということです。
この事は、当法人が運営するサービスにも相通じるところがあると思っております。
ご利用者様、ご家族様方とサービスを通じて心を寄せ合う中で、信頼関係を構築し、心豊か生活を送っていただければと思っております。
私どもを取り巻く環境は、介護人材不足など厳しい状況が続いておりますが、職員一同一丸となり、この難局を乗り越えご利用者様に満足していただけるサービスの提供に邁進して参りたいと思います。
最後に、本年も引き続きご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 
 
令和2年 元日
 
社会福祉法人兼愛会 理事長 赤枝雄一

2019年12月25日

ノロウイルスについて


 
ノロウイルス感染症は、乳幼児から高齢者までの幅広い年齢層に急性胃腸炎を引き起こすウイルス性の感染症です。長期免疫が成立しないため何度もかかります。

主に冬場に多発し、11月頃から流行がはじまり122月にピークを迎えますが、年間を通して発生します。

原因ウイルスであるノロウイルスの増殖は人の腸管内のみですが、乾燥や熱にも強いうえに自然環境下でも長期間生存が可能となっています。 感染力が非常に強く、少量のウイルス(10100個)でも感染・発症します。

今回はノロウイルスの効果的な消毒方法や、感染した時の対策についてお話していきたいと思います。

 

◯ノロウイルスの消毒方法

加熱・煮沸できるものであれば、85℃以上で1分以上加熱しましょう。

熱湯をかけるのも手ですが、少しかけて終わりでは完全に消毒できないので注意してください。

一般的にノロウイルスにはアルコールより塩素(次亜塩素酸イオン)消毒が効果的です。

消毒液の作り方は、500㎖のペットボトルにキャップ半量のキッチンハイターを入れて水で満たします。この消毒液を使う際は安全のため、手袋やゴーグル、マスクなどをつけて作業してください。

 

◯ノロウイルスに感染してしまったら

現在、ノロウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。特に体力のない乳幼児や高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を十分に行いましょう。脱水症状がひどい場合には病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。感染が疑われる場合は、最寄りの保健所やかかりつけの医師に相談してください。

 

インフルエンザだけでなくノロウイルスもきちんと予防し、感染しないように気をつけましょう。

 

2019年12月11日

ノロウイルスについて


食中毒というと夏に多いイメージですが、年間の食中毒の患者数の約半分はノロウイルスによるものなのです。そのうち約7割は11月~2月に発生しており、この時期の感染性胃腸炎の集団発生例の多くはノロウイルスによるといわれています。

ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、嘔吐・下痢・腹痛・微熱などを起こします。感染力が強く、大規模な食中毒など集団発生を起こしやすいため注意が必要です。

また、子供や高齢者は重篤化することがありますので、特に注意が必要です。

今回はそんなノロウイルスの感染源や予防策を、二回に分けてお伝えしていこうと思います。

 ◯ノロウイルスの感染源

ノロウイルスの感染経路には、主に人からの感染と、食品からの感染があります。

①人からの感染

・患者の便や嘔吐物から人の手などを介して二次感染する場合

・家庭や施設内などの飛沫などにより感染する場合

②食品からの感染

・感染した人が調理などをして汚染された食品を食べた場合

・ウイルスの蓄積した、加熱不十分な二枚貝などを食べた場合

感染した場合、約2448時間で吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、微熱などの症状が出てきます。

通常、これらの症状が12日間続いた後に治癒し、後遺症もありません。

また、健康で体力のある人は感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状で済む場合もあります。ただし、子供やお年寄りなどでは重症化することがありますので特にご注意ください。

 

◯ノロウイルスの予防方法

ノロウイルスはワクチンが無く、治療は点滴などの対症療法に限られてしまいます。

日ごろからしっかりと予防することが大切です。

①手洗いをしっかり行う

特に食事前、トイレの後、調理前後は石鹸で良く洗い、流水で十分に流しましょう。

②人からの感染を防ぐ

家庭内や集団で生活している施設でノロウイルスが発生した場合、感染した人の便や嘔吐物からの二次感染や飛沫感染を予防する必要があります。

ノロウイルスが流行する冬期は、乳幼児や高齢者の下痢便や嘔吐物にノロウイルスが含ませていることがありますので、おむつ等の取扱いには十分に注意しましょう。

③食品からの感染を防ぐ

加熱して食べる食材は中心部までしっかりと火を通しましょう。

二枚貝等ノロウイルス汚染の恐れのある食品の場合、ウイルスを死滅させるには中心部が85℃~90℃で90秒間以上の加熱が必要とされています。

また、調理器具や調理台は消毒していつも清潔にしておきましょう。

まな板、包丁、食器、布巾などは使用後すぐに洗ったり、熱湯(85℃以上)で一分以上加熱消毒したりすることが有効です。

 今回はノロウイルスの感染源と予防方法についてお話ししました。

次回は消毒方法と感染した時の対策についてお話していきたいと思います。

 

 

糖尿病について①