2020年5月13日

透析が必要になったら①




透析患者の数は年々増加しています。


現在、日本で透析を行っている患者の人口は約32万人であり、
日本人の約400人に1人が血液透析を行っています。


自分の身近な家族や親戚が透析を導入することは珍しいことではありません。


今回は、自分の家族が透析導入になった場合、

周りの家族が出来ることについてお話します。




まず、透析を導入する患者様には多くのストレスがかかります。



主な理由には、慢性腎不全になり透析を導入すると一生治らないことや、

余命が短くなることへの恐怖などがあげられ、
また14時間の透析を週に3回ほど行うので、
公私ともに行動を制限されることが多くなります。



生活や経済的な不安・悩みは患者様一人では解決することが難しいと思われますので、

少しでも不安や悩みを和らげるため、ご家族のサポートは重要になってきます。
まずはご家族が一緒に、医師や看護師から透析についての話を聞くことが望ましいです。



患者様本人だけでなく、ご家族も不安なことがあると思いますので、

医療機関以外にも役所の福祉課やソーシャルワーカーなどに相談し、
そのうえで様々なサービスを利用されることをお勧めさせて頂きます。


そして、透析導入の際には治療費などの経済的な心配もあるかと思われます。


高額な治療を著しく長期間にわたり継続しなければならない病気については、
厚生労働大臣より「特定疾病」とされ、
医療機関に支払う自己限度額は一ヶ月一万円でよいことになっています。

この特定疾病療養費の受領するためには役所で手続きをして頂きます。

ほとんどの透析患者様がこの手続きをされおり、
他にも更生医療などのサービスが受けられますので医療機関や役所にお尋ねください。


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