認知症?ただの物忘れとの違い
朝ご飯を食べたことは覚えているけれど、何を食べたかを忘れることは認知症による物忘れではありません。認知症による物忘れでは、朝ご飯を食べたことなど体験したことをすっかり忘れてしまいます。認知症は、脳がダメージを受けて記憶力や判断力が低下し、日常生活に支障が出る状態です。認知症は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病がリスクを高めることがわかっているので、日頃から食生活の改善や適度な運動などを心がけることが大切です😀
【認知症初期症状チェック】
- 同じことを何回も話す・尋ねる。
- 物の置き忘れが増え、よく捜し物をする。
- 以前はできた料理や買い物に手間取る。
- 以前はできた料理や買い物に手間取る。
- ニュースなど周りの出来事に関心がない。
- 意欲がなく、趣味・活動をやめた。
- 怒りっぽくなった・疑い深くなった。
アルツハイマー病は、記憶を司る脳の海馬の周辺から萎縮が始まる病気で、最初に物忘れが起こるのが特徴です。アルツハイマー病による物忘れは初期から自分の体験自体を忘れてしまい、進行するにつれて脳全体が萎縮して認知機能全体が徐々に低下していきます。
アルツハイマー病は進行性の病気で、初期段階では日常生活にほぼ支障がありませんが、進行すると、日常生活に支障が出る認知症になります。
進行に伴い、着替えや食事などの日常生活動作に障害が出始め、重度になってくると立つ、歩くといった運動機能にも障害が起こるようになります。
現時点では発症してしまうと、元の状態に戻すことは難しいと言われています。以前は簡単にできたことが、なぜか忘れてできなくなってきたという異変を感じられたら、早い時点で検査をして、予防や治療を行うことが重要です。
現在使われているアルツハイマー病の薬は、症状を改善する効果はあるものの、根本的に治す効果はありません。そのため、薬によって記憶力などの認知機能が改善しても、病気は次第に進行していきます。
ただ、早い段階で診断して適切な薬を使えば、症状が軽い状態を維持することができます。
物忘れの対処法
血糖値が高いと物忘れしやすくなる?
近年、物忘れに血糖値が深く関係していることが分かってきました。もともと糖は脳に欠かせないエネルギーですが、血糖値が高い状態が続くと、なぜか物忘れをしやすい状態になってしまうのです。
いったいなぜ高血糖が物忘れを引き起こすのか。そのカギを握るのが膵臓から出るインスリンです。インスリンは体の細胞に糖を取り込むよう指示を出し、血糖値を調整する役割を担っています。食べ過ぎや運動不足などによって血糖値が高くなると、脳に届くインスリンの量が減ってしまい、その結果、特に脳の中でもインスリンを必要とする記憶力や注意力に関係する機能に影響が出て、物忘れをしやすい状態になってしまうと考えられています。
血糖値改善で物忘れを予防
生活習慣を見直して、高血糖の状態を改善することは、物忘れや認知症を予防する上でも重要と考えられています。見直した生活習慣は主にこの3つです。
①週2~3回の適度な有酸素運動
②適度な糖質制限
③野菜から先に食べる
忘れものを自分で意識してなくそうとするのではなく、リマインダーアプリの活用や、物の置き場所や持ち物確認のルールを決めておくなど、忘れものが起こりにくくなるような環境、周囲の人たちの助けを借りることも大切です。
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