2024年10月1日

診療情報提供書について

とても大切な紹介状

 紹介状とは、「こういう患者さんがいらっしゃいますので診察をお願いします」と医師から医師へ依頼するときに作成するお手紙のことです。保険請求上、正式名称「診療情報提供書」と言います。

紹介状の主な目的は

① 血液検査、レントゲン検査等で異常が見つかり、より詳しく調べてもらうために専門的な医療機関に診察を依頼する。

② 高血圧、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病が見つかり、継続的に治療が必要であるため、ご自宅近くのクリニックに治療を依頼する。

③ 通院されている患者さんが転居等で通院先の変更を希望されたときに診察を依頼する。


 紹介状の中身ですが、大まかには以下のような内容のうち必要な情報が書かれています。

・患者さんの基本情報(名前、性別、年齢、住所等)

・今までかかったことのある病気、現在治療中の病気、アレルギーの有無など

・疑われる病名

・これまでの経緯(いつからどんな自覚症状があったか、当院でどんな検査を受けて結果はどうだったか、処置や薬の処方を行ったか等)

・そのほか参考となる情報(採血の時に倒れやすい、閉所恐怖症がある等)。

・さらに検査データや画像データも添付することがあります。


紹介状が無いと・・・

 紹介状がないと適切な治療にたどり着くまでヒントなしで診察を始めることになります。検査を一からやり直すことになり無駄な時間や苦痛や医療費がかかってしまいます。紹介状があることで重複する検査や治療を省略することもできます。

こういったメリットがありますので、紹介状を持参して受診するようにしてください。ただし中身の充実した紹介状の作成には時間がかかりますので、特に混雑時は今すぐ欲しいと希望されても対応できませんのでご了承ください。

医療機関同士の連携をスムーズにする紹介状。その役割と内容についてご理解いただき、より良い医療を受けていただくために、ぜひ活用していただければ幸いです。

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