2023年11月15日

医師の変更と12月🎄の休診日について

 


12月29日(金)の診察は許先生三岡先生へ変更となります。


都合により12月19日(火)休診とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、何卒宜しくお願い致します。

2023年11月1日

透析患者さんの食事

 透析患者さんの食事~


透析食の考え方

正常な腎臓は1日24時間働いています。血液透析では週3回(約12~15時間)の短時間しか腎臓の代わりはできず、また腎臓のはたらきのすべてを補うことはできません。そこで、食事の量やバランスを調整する「食事療法」が必要です。栄養状態は、健康状態や体力、生命予後に大きく影響します。

🟡ポイント

✔ バランスの良い食事         ✔ リン、カリウムの摂取量を控える

✔ エネルギーを適切に摂る       ✔ 水分を控える

✔ 必要な量のたんぱく質を摂る     ✔ 塩分は1日6gに抑える


栄養バランスを整える

栄養バランスを整えることは、食事療法の基本となります。たんぱく質・脂質・糖質を適正な割合で摂り、摂取量と消費量がつり合うようにします。そのためには規則正しい食生活を心がけ、1日にさまざまな種類の食品を食べるようにします。また、食品の栄養知識や透析食の考え方を身に付け、「食べてはいけない食品」を増やすのではなく「食べても良い食品・料理」を楽しむことが、バランスの良い食生活を送るポイントになります。

🟠ポイント

✔ 偏食せず1日に多くの種類の食品を食べる  ✔ 主食、副食を摂る

✔ 1日3食規則正しく


透析患者さんにとって重要な栄養 

透析患者さんの食事療法で大切なのは、必要十分なエネルギーと適切な量のたんぱく質を摂りながら、リン・カリウム・食塩・水分の摂取量を抑えることです。

①リン

腎不全ではリンの排泄が低下するため、透析と便で除去できる範囲内でリンを摂ることが大切です。過剰摂取は、血管石灰化(血管が骨のように硬くなる)や二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)の発症・促進につながります。リンはたんぱく質の多い食品に多く含まれています。たんぱく質をしっかり摂りつつ、リンの摂取を抑えるためには、リンの含有量が多い食品(特に骨付きの小魚、卵黄など動物性の食品)を控えます。また、リンには食品由来の「有機リン」と、食品加工の際に添加される「無機リン」があります。「無機リン」は腸管で吸収されやすいので、特に注意が必要です。無機リンを多く含む食品添加物を少なくするため、加工食品やファーストフード、清涼飲料水も控えるよう注意が必要です。


②カリウム

腎臓の機能が正常な場合、カリウムは尿中に排泄されますが、腎不全の場合は排泄されず高カリウム血症が起こります。透析患者さんにおける高カリウム血症は、不整脈などの合併症につながるため、カリウムを摂りすぎないようにしましょう。カリウムはすべての食品に含まれており、緑黄色野菜やいも類、海藻、果物、特に干し柿などのドライフルーツに多い特徴があります。また、見落とされがちですが、たんぱく質食品である肉や魚にも多く含まれています。


③食塩・水分

透析患者さんはナトリウムの排泄ができないため、食塩を過剰に摂取すると心臓や血管に負担をかけ、むくみや高血圧の原因になります。また、血漿浸透圧が高くなることで口の渇きが強くなり、水分摂取量が増えます。血管内水分の増加から体液が増えて血圧のコントロールも不良になるほか、血液透析での除水量が増えるため、透析中の血圧低下にもつながります。食塩と水分は一体として考え、管理する必要があります。食塩は漬物や干物、塩蔵品に加え、調味料に含まれる塩分にも注意しましょう。水分は、飲水量だけでなく果物やおかゆ、豆腐などの食品にも多いため、摂り過ぎないようにしましょう。


④たんぱく質

人間の体は、水分を除くほとんどがたんぱく質で構成されています。たんぱく質は、透析によってアミノ酸の形で失われますが、不足すると貧血やむくみの原因にもなるため、適量を摂取するようにします。一方、過剰摂取はリン・カリウム・飽和脂肪酸の過剰につながり、二次性副甲状腺機能亢進症や脂質異常症などの合併症を起こす可能性があります。たんぱく質は、肉や魚介・卵・乳製品・大豆製品に多く含まれています。過不足がないよう、適量の摂取を続けることが重要です。


⑤エネルギー

人間は、体温を維持したり、呼吸、血液循環など生命を維持するために、体を動かさない状態でもエネルギーが必要です。さらに運動や仕事など社会生活を営むために、また、体力や抵抗力(免疫力)を付けるために適切なエネルギー摂取が重要です。エネルギーの摂り過ぎは脂質異常症や動脈硬化などの合併症を引き起こす原因となります。適正なエネルギー量は、個人の性別や年齢、生活活動強度によって異なるため、これらを考慮して設定することが大切です。エネルギーとなる栄養素は、糖質と脂質です。糖質は穀類やいも類、砂糖・菓子類に多く含まれます。脂質は、バターや牛・豚の脂などの「飽和脂肪酸」や、植物油や魚介類に含まれる「不飽和脂肪酸」に多く含まれています。


一人ひとりの透析患者さんの身体状況に合ったバランスの 良い「透析食」で合併症や体調不良を予防しながら、長期的に安定した透析生活を続けることが大切です。








2023年10月16日

11月の休診日について



 都合により11月21日(火)、23(木)

休診とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、何卒宜しくお願い致します。 

2023年10月2日

インフルエンザに注意

😷インフルエンザ流行


 インフルエンザは、インフルエンザウイルスがのどや気管支、肺で感染・増殖することによって発症する病気です。


インフルエンザウイルスはどのように感染するのでしょう?

インフルエンザウイルスは、呼吸とともに体内に侵入し、のどや気管支、肺で急激に増殖していきます。インフルエンザは主に、インフルエンザに感染した患者さんの咳(せき)やくしゃみなどのしぶきに含まれるインフルエンザウイルスを吸い込むことによって感染します。これを飛沫(ひまつ)感染といいます。インフルエンザウイルスは、呼吸とともに鼻やのどから体内に入り込み、気道の粘膜に吸着して細胞内に侵入します。感染したウイルスは、のどや気管支、さらには肺で急激に増殖していきます。感染2日後にはウイルスの増殖はピークに達し、その後減少します。インフルエンザウイルスの急激な増殖が、他のウイルス感染症に比べて、速やかな発症につながっている要因と考えられています。インフルエンザは普通のかぜとは異なり、突然の38℃以上の「高熱」や、関節痛、筋肉痛、頭痛などの他、全身倦怠感、食欲不振などの「全身症状」が強く現れるのが特徴です。


インフルエンザの症状は?

インフルエンザウイルスに感染した場合、約1~3日の潜伏期間の後、インフルエンザを発症します。続く約1~3日では、突然の38℃以上の「高熱」や全身倦怠感、食欲不振などの「全身症状」が強く現れます。やや遅れて、咳(せき)やのどの痛み、鼻水などの「呼吸器症状」が現れ、腰痛や悪心(吐き気)などの「消化器症状」を訴えることもあります。通常は、10日前後で症状が落ち着き、治癒します。

感染【1~3日】潜伏期間

発症【1~3日】38度以上の高熱、関節痛、筋肉痛、頭痛、全身倦怠感、食欲不振など。

その後は1週間程度、咳、のどの痛み、鼻水などの症状が続きます。


予防

※インフルエンザワクチン

インフルエンザの予防には、インフルエンザワクチンの接種が有効です。ワクチンの接種により、インフルエンザの重症化や死亡を予防し、健康被害を最小限にすることが期待されています。ワクチンは、その年にどのウイルスの型(タイプ)が流行するかを予測して、毎年製造されています。また、ワクチンの効果は1年間であるため、毎年、流行シーズンの前に接種することが望ましいと考えられます。

※手洗い・うがい、マスク 

外出後の手洗い・うがいは、予防の基本となります。 外出時のマスク着用も忘れずに手洗いは手や指などに付着したインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、うがいは口の中を洗浄にします。外出後の手洗い・うがいは、感染症の予防の基本です。特に高齢者や慢性疾患を抱えている人、疲労気味、睡眠不足の人は、なるべく人ごみや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出するときは、マスクを着用しましょう。

※適度な湿度の保持

空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。

※十分な休養とバランスのとれた栄養摂取

体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。

※人混みや繁華街への外出を控える

インフルエンザが流行してきたら、特に御高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦、体調の悪い方、睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度、飛沫感染等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用することは一つの防御策と考えられます。不織布とは「織っていない布」という意味です。繊維あるいは糸等を織ったりせず、熱や化学的な作用によって接着させて布にしたもので、これを用いたマスクを不織布製マスクと言います。

※室内ではこまめに換気をする

季節を問わず、また、新型コロナウイルス対策としても、十分な換気が重要です。窓開けによる換気は、対角線上にあるドアや窓を2か所開放すると効果的な換気ができます。また、窓が1つしかない場合は、部屋のドアを開けて、扇風機などを窓の外に向けて設置しましょう。



2023年9月18日

10月の休診日について



 都合により10月31日(火)は休診とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、何卒宜しくお願い致します。

2023年9月11日

発熱外来について(2023年)

 

当院では5類以降に伴い、現在発熱外来を設置しております。


予約制となっており、発熱のある患者様や、コロナの疑いのある患者様は、

前もってお電話の上ご来院ください。

(一般外来の患者様と動線を分けるための対応です、ご了承ください。)


発熱外来対応可能時間

月~金(※臨時休診あり)

 AM 9:00~11:00

 PM 1:30~4:00


一般外来も並行して行っておりますため、こちらから指定させて頂いた

お時間でもお待たせしてしまう場合がございます。

あらかじめご了承ください。

また、時間内でも診療の都合上対応できかねる場合がございます。



▽待合室について

当院では感染対策の為一般外来と発熱外来の入口・待機場所を分けております。

入口はお電話でのご連絡時に、待機場所は保険証のご提出後にご案内させていただきます。

問診票もそちらでご記入いただき、検査もそのまま行います。



▽コロナ検査について

当院で行っておりますのは鼻腔からの抗原検査のみとなります。


発熱などの症状がない場合の検査のご希望は自費となりますため、

薬局等で販売している検査キットのご利用等もご案内しております。

陽性後、陰性の証明を行いたいという場合も自費となります。


2023年9月1日

脱水症

 😨脱水症

脱水症とは、体内にある水分「体液」が減少した状態に陥る体調不良の総称です。

体液は水・ミネラル(電解質)・タンパク質などで構成されており、体の約60%(成人)を占めています。水分の摂取不足や不感排泄及び有感排泄等の過剰排泄、もしくはこの両方が同時起こると体液が減り、脱水症を引き起こしてしまうのです。

風邪をひいて十分な飲食ができず水分の摂取量が減ったり、下痢や嘔吐などによって排泄される水分量が増えたりすると脱水症に陥りやすくなります。脱水症は失われる水分の量によって軽度・中等度・重度の3段階に分けられており、最悪の場合、命にかかわる危険性もあります。とくに、乳児や高齢者、普段あまり運動せず汗をかく機会がない人などが陥りやすい傾向にあるため注意が必要です。

自分が脱水症になりかけているかどうか、簡単にチェックする方法があります。今回は3つのチェック方法を紹介します。いち早く脱水症に気付けるよう、定期的にチェックしましょう。


1.尿の色でチェックする

体内の水分量が少ないと、尿の色は濃くなります。理想は薄い黄色ですが、黄色が濃くなるほど水分量が足りていない状態になります。茶色に近い尿の場合は、すでに脱水症を起こしている状態なので、すぐに受診が必要です。ただし、高齢者では尿の色の変化が鈍く変化を待っていると、脱水症の診断が遅れることがあるので注意が必要です。


2.爪を押す

最初に、手の親指の爪を逆の手の指で押さえます。指を離して、白くなった爪がピンク色に戻るまでの秒数を数えましょう。もし3秒以上かかった場合は、脱水症の疑いがあります。


3.ツルゴール反応

手の甲の皮膚を指でつまみ、パッと離した後に、つまんだ跡が消えるまで3秒以上かかった場合は、水分量が不足している状態です。脱水症を起こしている可能性があります。


脱水の予防方法

脱水を予防するためには、こまめな水分補給が大切です。喉が渇いているときは、すでに体内の水分が不足している状態にあります。そのため、喉が渇く前に水分補給するのがポイントです。就寝前や起床時、運動中、入浴の前後などは、たとえ喉が渇いていなくても水分を摂取するようにしましょう。高齢者の場合、夜間のトイレを気にして、就寝前の水分補給を控える人がいますが就寝中も汗をかくため、就寝前にはコップ1杯の水を飲むとよいでしょう。また、水分は食事から摂取することもできるので、3食しっかり食べることも脱水の予防になります。

日常の水分補給は水やお茶で構いません。こまめな水分摂取が重要なため、1回に飲む量はコップ1杯として、1日に1.2Lの水分を補給するようにしましょう。また水分を補給する際は、喉が渇く前に飲むことを意識し、入浴前後や就寝・起床時に飲む習慣をつけるのがポイントです。


日ごろの水分補給

運動や入浴などで汗をたくさんかいたときは、スポーツドリンクや経口補水液を飲むのがおすすめです。失った水分と電解質を効率よく補えます。ただし、飲み過ぎには注意が必要です。スポーツドリンクは糖分の過剰摂取による血糖値の上昇、経口補水液は電解質の過剰摂取による下痢を引き起こす恐れがあります。スポーツドリンクと経口補水液は、飲むタイミングを限定するとよいでしょう。ちなみに、経口補水液はコンビニやドラッグストアで購入できますが、自宅で作ることもできます。作り方は簡単で、1Lの水に対し、塩2〜3gと砂糖20〜40gを混ぜるだけです。このとき、浄水器を活用すると、水道水の塩素をろ過し、美味しい水で作れます。脱水症に備えておけるのはもちろん、普段から美味しい水を飲みたい人にもおすすめです。

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