2018年6月27日

梅雨のむくみ



 

 

梅雨の時期は夏になるまでの季節の変わり目ですので、体調を崩しやすい時期ですね。

さらにこれから本格的な夏を迎えるため、この時期の過ごし方は重要になってきます。

前回もお話ししましたが、梅雨の時期は気圧が下がることによって自律神経が乱れやすくなります。

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」と成っており、二つがバランスよく働くことで健康な状態を維持しています。しかし気圧が下がって交感神経が刺激されると、血管が収縮して血流が悪くなり、余分な水分が回収されにくくなった結果、むくみへとつながってしまいますので、注意が必要です。
 

また外の湿度が高いため、体の水分の代謝が滞ってしまうのも、梅雨時にむくみを引き起こしやすい理由の一つです。

外部の湿気が多いと、水でほとんどを占めている私たちの身体はうまく体温調節が図れない、発汗できないという理由から新陳代謝の乱れが生じます。

体内で滞った余分な水分は、重力により体の下部に移行していきます。この状況が続くと、体の中でうまくエネルギーが回らず、血液循環が低下し、様々な不調を引き起こします。

多い症状としては、膀胱炎・食欲不振・冷え・めまい・頭痛・自律神経の乱れ・皮膚炎・鼻炎の悪化などが挙げられます。

 

むくみの原因は季節のせいだけではありません。

砂糖やフルーツの摂りすぎによるむくみが、内臓で起こることもあります。

砂糖の性質として水分を溜めこんだり、膨張させたりという働きが体内で起こるためです。

体内で水分が滞ると湿気に弱い胃・脾臓が影響を受けてしまい、先に述べた症状に加え消化不良や胃・お腹の不調と繋がります。

 

夏野菜の食べ過ぎにも注意しましょう。

この時期に夏野菜の代表のきゅうりやトマトといった体を冷やす野菜ばかり食べていると、体の深部が冷え風邪をひきやすくなったり、様々な不調の原因を作ったりしてしまいます。

 

今回は梅雨のむくみの原因についてお話しさせて頂きました。

次回はむくみ解消の方法と、暑い猛暑の日にエネルギー不足にならないための対策についてお話ししたいと思います。

2018年6月13日

雨と体調不良


 
雨や台風が続き、初夏・梅雨特有の不安定な空模様となってきましたね。

雨続きで体が重い、または普段抱えている小さな体調不良が増悪することなどもあるのではないでしょうか。

よく「天気が悪いと古傷が疼く」と言いますが、天気痛と呼ばれるその現象の他、気象の変化によって症状が出現する、あるいは悪化する疾患の総称として「気象病」と呼ばれます。


春先にも「春バテ」や「自律神経失調症」について等で触れたかと思いますが、気圧の変動で自律神経が乱れがちになり体調を崩したり体が疲れやすくなったりするのも気象病の一部とされています。

また、自律神経が乱れると、関節の痛みや頭痛・めまいを引き起こすと言われているため、自律神経に関しては天気痛にも関連していると言えますね。


メカニズムの詳細はいまだ不明とされていますが、気圧や気温、湿度などの急激な変化に人体が対応しきれないことが原因とみられているようです。


具体的には、内耳などにあると考えられる気圧を感じるセンサーからの信号により自律神経系を活性化されることによりのバランスが崩れ、それがストレス刺激となってさまざまな疾患のメカニズムを惹起するという考えがあります。
 
また、それだけでなく気圧の低下により人体の押される力が減り血管が拡張しやすくなるのが原因とも考えられているようです。


主な治療法は、自律神経系のバランスを整えることが最重要となりますので、春バテの際などとも同じく「規則正しい生活」、「十分な睡眠」や「正しい食生活」などになります。
 
しかし他の原因による症状についてはこの限りではないようですが、このほか空調に過度に頼らず気温変化に身体を慣れさせること、ストレッチやヨガが予防と症状緩和に有効であるとの意見や、乗り物酔い薬で症状を軽くできるケースもあるそうです。


最近までは、天気と痛みの関係性や仕組みが明らかでなかったために、なかなか周囲に理解を得られずにいた方も多いかと思います。
 
近年は台風、ゲリラ豪雨、猛暑などの異常気象がますます激しくなってきているため、気象が私たちの健康に及ぼす影響に対してしっかりと理解して自分自身だけでなく、気候変動で体調の悪いという方への許容や、理解を深めることが大切かもしれませんね。

12月の休診日について