2019年4月10日

透析患者様の入室~退室の流れについて 前編




四月になるとずいぶんとあたたかくなって過ごしやすくなってまいりました。

新年度を迎え、気持ちも新たに過ごしたいですね。


当院は内科も診療しておりますが、透析治療に力を入れております。

透析自体は知っていても、実際はどのように、何が行われるかを知っている方は
受けている患者様やそのご家族以外では多くありません。

ですので、今回は透析の入室から透析開始前までの流れをご紹介致します。


1.患者様の入室

 ①当院では8時30分に穿刺を開始するので
  8時20分に入室を開始します。

  透析室内にも待合室があり、
  ゆったりとしたスペースで
  テレビ等を見ながら待っていただけます。

  また、自由に使える個人用ロッカーもあり、
  着替えや荷物をそこに預けて、
  安心して透析を受けて頂けます。



 ②入室後、状態の確認、体温測定

  入室して頂いた患者様を順にみていきます。
  本日の調子を聞いて、体温を測っていただき体重測定へ移ります。


 ③体重測定

透析患者様は体重の管理が必要不可欠です。
腎機能が低下しているため、体内の水分量がそのまま体重の増減に繋がります。
そのため透析の前後は必ず体重を測定し、
体に余分な水分のない目標体重まで除水する必要があります。 
  
また患者様は車椅子の方が多く、
立位が困難な方は事前に車椅子の重さ
を計測して測った数値からマイナスし、
体重を出します。



それぞれの患者様専用のカードをタッチしてから体重を測定することで
その患者様の透析状況を管理しているネットワークに接続され透析前体重が記録されます。





④体重測定の後は穿刺のため、
  ベッドに移動して頂きます。
  車いすの移動も考えてベッド間隔は
  余裕をもって設計してあるため、 
  比較的移乗もスムーズに行えるように
  なっております。





 

2.穿刺

 穿刺にはクランプ針というものを使用しています。
 クランプ針は皮膚への圧迫も少なく、透析患者様への負担も少なく行えます。
 また、穿刺部に痛みを伴う患者様には前もって疼痛緩和の麻酔テープなどを処方しております。

 

 

透析開始までの流れはこのようになっています。

次回は透析開始から退室までの流れです。

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