2019年8月14日

日射病・熱射病・熱中症の違い




漸く長い梅雨を終えたかと思えば、日に日に暑さが厳しく強くなってきましたね。
今年も暑い中甲子園も開催され、暑い夏がやってきた実感が出来たのではないでしょうか。

日差しも厳しい中、日々の通勤やお買い物などのお出かけもつらくなってきますね。
ニュースなどでも毎日熱中症で倒れる方々について報道されているかと思います。

ひとくちに日射病・熱射病・熱中症と言っても、
具体的な違いはすぐに思い浮かばないかと思います。
本日はよく似て感じる3つの症状についてお話したいと思います。
 

まず順番にご説明致しますと、

日射病強い直射日光に長時間当たることで発生いたします。
ですので屋外などで、長時間日光に当たることで、日焼けと熱によって引き起こされます。

具体的には夏の暑い日差しの下で長時間動いたり、作業をしたりした場合に体が発汗せず、
また発汗しても体温の冷却が間に合わない状態になり体がオーバーヒートして起こります。
大量の汗をかいて脱水症状になり、体温調節中枢の機能が低下することによって、
倦怠感、悪心、頭痛、めまい、意識障害、痙攣 等の症状が起こります。

熱射病屋内屋外を問わず、高温多湿な環境下に長時間いたり、
作業をしていたりすると引き起こされるものです。

大量の汗をかき、体内の塩分や水分が著しく不足すると、
体温をコントロールする脳の体温調節機能に支障をきたしてしまいます。
倦怠感、頭痛、意識障害の他汗が出ず、40度以上の高体温となって命に関ることもあります。

熱中症は気温、湿度、風などの気象条件による環境や激しい運動など、
体の内外から「熱」の影響を受けて起きる不調全般を指します。
自身が作り出す熱と、身体から放出する熱のバランスが崩れることや、
体内の水分と塩分のバランスが崩れることで、
めまい、湿疹、頭痛、吐き気、気分が悪くなる、体温が高くなる、
異常な発汗(または汗が出なくなる) 等の症状があります。


以上のことからまとめますと、

直射日光によって発症する熱中症日射病と呼ばれ、
症状が重篤化し重度になってしまえば熱射病と言うことが出来るようです。

つまり熱射病と熱中症は2つの異なる病名ではなく

熱射病:重度の熱中症についた診断名
日射病:熱中症の原因からついた診断名

と、まったく異なる指標で付けられている病名なのです。

言い換えれば
熱射病直射日光の有無に関係なく暑い環境下で発症するものを指し、
日射病発症の原因が直射日光のみのものを指します。

どの症状が引き起こされても命に関るものとなります。
また、これは治療薬などもなく、ひたすら飛躍こと・水分などを取ることが最も重要です。
原因と分類を心にとどめて頂き、身体に不調があると思ったときはしっかりと水分と休養をとり、
まだまだ続く厳しい夏も乗り切りましょう!
                                                                                      

                                                                                                                                           

                                                                                                                                           



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