今回は1型糖尿病についてお話していきます。
すい臓がインスリンをほとんど、またはまったく作ることができません。
よって、インスリンを注射しなければなりません。このため、以前は「インスリン依存型糖尿病」とも呼ばれていました。
糖尿病の患者さんのうち、1型糖尿病は10人に1人もいません。
若い方の糖尿病では1型糖尿病が多いですが、年齢に関係なく発症が見られます。
主な症状
・頻尿
・急激な体重減少
・疲れがひどい
1型糖尿病の原因
1型糖尿病の原因は正確にはわかっていませんが、関係する因子としてあげられるのは次の2つです。
・1型糖尿病にかかりやすい体質を持っている。
・何らかの原因により、インスリンを作っているすい臓の一部が破壊される。
糖尿病の合併症
血糖の高い状態が続くことにより起こる合併症ですが、どんなものがあるのでしょうか。
糖尿病三大合併症
①
糖尿病性網膜症
単純網膜症→前増殖網膜症→増殖網膜症と進行し、最悪の場合は失明に至ることも
②
糖尿病性腎症
早期腎症→顕性腎症前期→顕性腎症後期→腎不全と経過。
腎不全になると人工透析が必要になります。
③
糖尿病性神経障害
下痢、便秘、しびれ、吐き気、胃もたれ、筋力低下、下肢疼痛、こむら返り、失禁、立ち眩みなど
そのほか、脳梗塞や心筋梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症を起こすこともあります。
糖尿病は一生付き合っていかなければならない病気ですが、きちんと治療を続け、血糖値を良好にコントロールしていれば仕事も続けられますし、出産することもできます。
糖尿病をうまくコントロールしていくために気を付けたいのは栄養・運動・休息・ストレス解消の4つの要素です。これは糖尿病患者さんだけでなく全ての人にとって大切なことですので、規則正しい生活を心がけましょう。
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