2020年7月8日

夏風邪の原因①



最近、暑くなったり涼しくなったり、気温の寒暖差が激しい日が続いていますね。

この時期に気を付けて頂きたいのが、夏風邪です。

夏風邪は寝込んでしまうほど重症化することは少ないですが、
正しい対処をしないと微熱が続きなかなか治りません。
長引かせず短期間で治すためにはどのような対処をしていけばよいのでしょうか。

今回は梅雨の時期から夏にかけて流行する、
夏風邪についてお話していきたいと思います。

夏風邪の原因は大きく分けて2つあり、
今回はそのうちの1つをご紹介致します。


①ウイルス
風邪ときくと冬に流行すると思いがちですが、
風邪の原因となるウイルスは200種類以上あると言われています。

そして多くのウイルスは低温・乾燥した空気を好みますが、
高温・多湿を好むウイルスは夏に活動します。

夏に活動するウイルスに感染すると、
喉や胃腸に炎症を起こすことが多く、
寒気や発熱を起こすこともあります。
代表的なウイルスとして、以下のものがあげられます。
・アデノウイルス
呼吸器と腸で繁殖するウイルスで、
のどの痛みや発熱、激しい咳などの症状を引き起こします。
場合によっては扁桃炎や肺炎など、症状が重くなるケースもあります。

・エンテロウイルス
喉で感染した後、腸内で繁殖するウイルスです。
子どもにかかりやすく、下痢や嘔吐など胃腸の不調が出やすいのが特徴です。
・コクサッキーウイルス
エンテロウイルスの仲間で、発熱・口内炎・水泡・食欲不振などが代表的な症状です。
まれに頭痛や吐き気、下痢や嘔吐を発症することもあります。

また、こちらもまれですが、コクサッキーウイルスが心筋炎の引き金になる事があります。
心筋炎とは、主に心臓の筋肉に炎症が起こる状態の事です。
急性心筋炎の初期症状では、鼻水やのどの痛み、消化器系の症状がみられますが、
その後1~2週間程度で胸痛・心不全症状・不整脈などの症状が発生します。

ただ、発症するまでに特徴的な症状がなく発見が難しい病気とされていますが、
心電図により心臓の異常がみられるため、
もし風邪のような症状の後に胸痛などの症状が出てきた場合は、
念のため病院へ受診し検査しましょう。


代表的なウイルスとは言え、夏風邪と言われるウイルスは上記では収まりません。
次回は夏風邪の原因のもう1つと対処法や予防法をご紹介したいと思います。


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