2021年3月24日

透析の食事療法について① エネルギーとタンパク質の摂取

 

今回は透析の治療の中でも、日ごろの生活で最も身近な食事療法の重要性についてです。

 

血液を綺麗にする役割の人工透析を行うことで、
食事の制限はそれまでより緩やかになります。
しかし透析を行っているからといって、
食生活に気を遣わなくても良いというわけではありません。

腎不全の食事療法では、カロリー・タンパク質・塩分・水分に気を配る必要があります。
透析開始前とは違う方法での食事管理が必要になりますので、注意しましょう。

 

①エネルギー・タンパク質の摂取

まず、ご自身の標準体重と1日の必要エネルギーを計算しましょう。
計算方法は以下の通りです。
 
 必要エネルギー量=標準体重A×基礎代謝基準値B×身体活動レベルC

 



 (1A:標準体重は、身長m×身長m×22BMI)で計算します。
   例 身長160cmの場合、1.6×1.6×2256.32


2B:基礎代謝基準値Bを表1より選びます。
   例 60歳男性の場合、21.5


3C:身体活動レベルCを表2より選びます。
   例 60歳で身体活動レベルが「低い」場合、1.5

 

身体活動の低い60歳男性(160cm)の必要エネルギー量は、
  A  56.32 × B  21.5 × C  1.5  = 1816.32 kcal となります。

 

13回の規則正しい食事を心がけ、
適量(1食のうち5070g)の肉・魚・卵・豆腐などの
タンパク質を使用したおかずと野菜を取り入れ、
バランスのとれた食事をすることが大切です。


0 件のコメント:

コメントを投稿

5月からはじめる熱中症対策