2021年3月10日

透析の合併症について③


前々回、前回に引き続き、透析の合併症についてです。

今回は、合併症を引き起こさないために注意する点となります。



しっかり透析をおこなう

質と量が確保された十分な透析を受けることが重要です。
決められた時間や指示された内容の通りにしっかりと受けましょう。

水分や塩分、たんぱく質の制限を守ることで、
無理のない緩やかな透析を行うことが出来ます。



生活習慣の管理と食事療法

適正体重を維持して、体液量が過剰な状態になるのを防ぐのは
生活習慣の管理と食事療法です。

バランスのよう食事で栄養を十分に取り、
腎臓の機能に悪影響を及ぼさない程度の適度な運動を心がけましょう。



血圧の管理

高血圧は、心血管系合併症の原因となります。生活習慣の管理が重要ですね。



シャントの管理

シャントは、血液透析を受ける度に針を刺すため、清潔を保てるように注意しましょう。
透析患者さんの死因の第2位が感染症です。
肺炎、結核、肝炎、尿路の感染やシャント部の感染から感染しやすく、
免疫力が低下しているため重症化しやすくなります。
シャントの過大血流などによって心臓に大きな負担がかかり、
心不全の原因となることもあります。

また、透析患者さんにとっては命綱であるシャントの
狭窄(狭くなる)や閉塞も合併症の一種です。
閉塞すると作り直しですが、狭窄の発見が早ければ再手術をしなくてすむことがあります。
異常を早めに発見できるように心がけましょう。




透析は様々な箇所に合併症が起こりうる可能性もありますが、
医師の指示に従って、看護師の話を聞いてきちんと自己管理をすれば防ぐことも可能です。

無理なく緩やかな透析を行えるように、
まずは出来るところから見直してみるといいかもしれませんね。



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