今回からは、透析を行うようになると
体にどのような変化が起こるか説明していきたいと思います。
体にどのような変化が起こるか説明していきたいと思います。
【変化①】 尿が出なくなる
ある一定の尿量が存在することによって、
安定した生命の維持や正常の生理機能を保つことが出来ます。
体格や体内の水分バランスなど様々な条件にもよりますが、
健常人の尿量は1日約1000~2000ml程度です。
透析患者は、腎機能障害が著明に進行しており、
徐々に尿量が減少すると考えられます。
【変化②】老廃物がたまる
腎臓は、血液中の老廃物をろ過して排泄することで、
血液を浄化する役割を担っています。
そのため、腎機能が徐々に悪化してくると、
ろ過量が低下し老廃物が体内に溜まります。
腎不全で蓄積する老廃物には、以下のものがあります。
1.尿素
2.クレアチニン
3.クレアチニンクリアランス
高度の腎機能低下に伴い、尿中に排出されるべき毒素が
体内に溜め込まれている状態を「尿毒症」といいます。
尿毒症の症状としては、
1.体液貯留
1.体液貯留
(浮腫、胸水、腹水、心外膜液貯留など)
2.体液異常
2.体液異常
(高度の低ナトリウム血症、高カリウム血症、低カルシウム血症、高リン血症など)
3.消化器症状
3.消化器症状
(食欲不振、悪心・嘔吐、下痢)
4.循環器症状
4.循環器症状
(心不全、不整脈)
などがあげられます。
【変化③】浮腫が起こる
体内の水分により痛みを伴わない形で腫れる症候です。
浮腫み(むくみ)ともいいます。
成人の体液は体重の60%を占めており、
体液は40%が細胞内液、15%が組織間液、
5%が循環血漿であり、
組織間液が増加した場合に浮腫となります。
透析患者が浮腫になる原因として、
1.飲食による体重増加
透析を行っていると、尿の排泄が少なくなるので接種の影響が大きく出やすいです。
患者によって個人差はございますが、飲食したものが体重増加となって
体液量増加を起こしやすくなる患者が多くいます。
2.低心機能
透析患者は動脈硬化や糖尿病といった、末梢動脈疾患など血管に影響を与える
2.低心機能
透析患者は動脈硬化や糖尿病といった、末梢動脈疾患など血管に影響を与える
基礎疾患を有していることが多いです。
そのため、心筋梗塞などを発症しやすく、低心機能の患者も少なくありません。
3.低栄養
4.血栓症
があります。
このように、透析を行うと尿が出なくなり、老廃物が溜まったり浮腫みが起きたりします。今後も透析を行っていると出てくる、体の変化についてお話していきたいと思います。
3.低栄養
4.血栓症
があります。
このように、透析を行うと尿が出なくなり、老廃物が溜まったり浮腫みが起きたりします。今後も透析を行っていると出てくる、体の変化についてお話していきたいと思います。
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