2022年5月25日

むずむず脚症候群について

 


「むずむず脚症候群」、病名に聞き覚えがある方もいらっしゃると思います。

むずむず脚症候群とは、寝ているときやじっと座っているときに脚にむずむずするような不快な感覚が起こり、「脚を動かしたい!」という強い衝動に駆られる症状です。

むずむず脚は女性に多く、加齢とともに発症率も高まります。就寝時間に起こると「眠れない」「夜中に目が覚める」といった睡眠障害の原因となるため、家事などの日常生活に支障をきたし、ひどい場合はうつ病の発生原因にもなる侮れない症状です。

 

症状を和らげるカギは、ドーパミンと鉄分にあります。

むずむず脚症候群の原因は、脳の神経伝達物質であるドーパミンの機能が低下することです。ドーパミンは、人が外から受ける刺激や感覚を取捨選択し、正しい情報を脳から体に伝える司令塔のような役割を担っています。このドーパミンつくるのに欠かせないのが鉄分です。鉄不足になるとドーパミンが減少し、脳の情報を正しく筋肉に伝えることができなくなって、むずむず脚が起こります。

 

鉄分を上手にとってドーパミンを増やしましょう!

鉄分を積極的にとってドーパミンの減少を防ぎ、症状を緩和させましょう。

鉄分はヘム鉄と非ヘム鉄の二種類にわけられますが、症状を和らげるのに効果的なのが、体内への吸収率が高いヘム鉄です。ヘム鉄は肉や魚に多く含まれており、体内の吸収率は非ヘム鉄の5倍です。

多く含まれる食材はあさりの水煮缶や豚レバー、にぼしなどです。

玄米やキノコ類、さつまいもなどの根菜類に多く含まれる不溶性食物繊維を一緒に摂ると鉄分の吸収が阻害され、体外へ排出されていまします。

日ごろの料理に上手にとりいれ、ドーパミンを増やしましょう。


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