2024年8月2日

慢性腎臓病(CKD)って?

新たな国民病、慢性腎臓病


慢性腎臓病(CKD)とは慢性に経過するすべての腎臓病を指します。
あまり耳にしないかもしれませんが、実はCKDの患者さんは約1,480万人(20歳以上の約7人に1人)いるとされ、新たな国民病ともいわれています。

慢性腎臓病(CKD)はメタボリックシンドロームとの関連が深く、誰でもかかる可能性があります。 腎臓は体を正常な状態に保つ重要な役割を担っているため、慢性腎臓病(CKD)によって腎臓の機能が低下し続けることで、さまざまなリスクが発生します。


慢性腎臓病(CKD)は初期には自覚症状がほとんどありませんそれが、慢性腎臓病(CKD)の怖いところで、患者を増加させている原因でもあります。CKDは早期では治療で回復します。しかし腎臓は一度あるレベルまで悪くなってしまうと、自然に治ることはありません。放っておくと、どんどん進行して、透析療法や腎臓移植を行わなければいけなくなる可能性があります。

慢性腎臓病(CKD)が進行すると、夜間尿、むくみ、貧血、倦怠感、息切れなどの症状が現れてきます。

夜間尿 夜間に何度もトイレに       むくみ 靴や指輪がきつくなる

貧血 立ちくらみ、貧血がたびたびおこる  倦怠感 疲れやすい、常にだるい

息切れ 少し早歩きしただけで息切れする

これらの症状が自覚されるときは、すでに慢性腎臓病(CKD)がかなり進行している場合が多いといわれています。つまり、体調の変化に気をつけているだけでは早期発見は難しいといえます。

CKDを早くみつけるためには☝

定期的に健康診断を受け、尿や血圧の検査をすることが早期発見につながります。特に尿たんぱく陽性の方は要注意です。


尿たんぱく
腎臓に障害があると血液中のたんぱく質が尿に漏れ出します。
尿中のたんぱく量を測定することで、腎臓の状態を検査します。
血清クレアチニン(値)
血清クレアチニンとは、血液中にある老廃物の一種です。本来であれば尿へ排出されますが、腎臓の働きが悪くなると、尿中に排出されずに血液中に溜まっていきます。そのため血清クレアチニン値が高いということは腎臓の濾過や排泄がうまくいっていないと判断できます。
この血液検査の結果項目にある「血清クレアチニン」の値と年齢、性別で簡単に腎臓の働きをしらべることもできます。



2024年7月17日

8月の休診日について


 都合により8月20日(火)は休診とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、何卒宜しくお願い致します。

2024年7月1日

物忘れが多い 原因となる病気と予防・対処

認知症?ただの物忘れとの違い

朝ご飯を食べたことは覚えているけれど、何を食べたかを忘れることは認知症による物忘れではありません。認知症による物忘れでは、朝ご飯を食べたことなど体験したことをすっかり忘れてしまいます。認知症は、脳がダメージを受けて記憶力や判断力が低下し、日常生活に支障が出る状態です。認知症は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病がリスクを高めることがわかっているので、日頃から食生活の改善や適度な運動などを心がけることが大切です😀

【認知症初期症状チェック】

  1. 同じことを何回も話す・尋ねる。
  2. 物の置き忘れが増え、よく捜し物をする。
  3. 以前はできた料理や買い物に手間取る。
  4. 以前はできた料理や買い物に手間取る。
  5. ニュースなど周りの出来事に関心がない。
  6. 意欲がなく、趣味・活動をやめた。
  7. 怒りっぽくなった・疑い深くなった。
アルツハイマー病は、記憶を司る脳の海馬の周辺から萎縮が始まる病気で、最初に物忘れが起こるのが特徴です。アルツハイマー病による物忘れは初期から自分の体験自体を忘れてしまい、進行するにつれて脳全体が萎縮して認知機能全体が徐々に低下していきます。
アルツハイマー病は進行性の病気で、初期段階では日常生活にほぼ支障がありませんが、進行すると、日常生活に支障が出る認知症になります。
進行に伴い、着替えや食事などの日常生活動作に障害が出始め、重度になってくると立つ、歩くといった運動機能にも障害が起こるようになります。
現時点では発症してしまうと、元の状態に戻すことは難しいと言われています。以前は簡単にできたことが、なぜか忘れてできなくなってきたという異変を感じられたら、早い時点で検査をして、予防や治療を行うことが重要です。
現在使われているアルツハイマー病の薬は、症状を改善する効果はあるものの、根本的に治す効果はありません。そのため、薬によって記憶力などの認知機能が改善しても、病気は次第に進行していきます。
ただ、早い段階で診断して適切な薬を使えば、症状が軽い状態を維持することができます。

物忘れの対処法

血糖値が高いと物忘れしやすくなる?
近年、物忘れに血糖値が深く関係していることが分かってきました。もともと糖は脳に欠かせないエネルギーですが、血糖値が高い状態が続くと、なぜか物忘れをしやすい状態になってしまうのです。
いったいなぜ高血糖が物忘れを引き起こすのか。そのカギを握るのが膵臓から出るインスリンです。インスリンは体の細胞に糖を取り込むよう指示を出し、血糖値を調整する役割を担っています。食べ過ぎや運動不足などによって血糖値が高くなると、脳に届くインスリンの量が減ってしまい、その結果、特に脳の中でもインスリンを必要とする記憶力や注意力に関係する機能に影響が出て、物忘れをしやすい状態になってしまうと考えられています。

血糖値改善で物忘れを予防

生活習慣を見直して、高血糖の状態を改善することは、物忘れや認知症を予防する上でも重要と考えられています。見直した生活習慣は主にこの3つです。

①週2~3回の適度な有酸素運動
②適度な糖質制限
③野菜から先に食べる

忘れものを自分で意識してなくそうとするのではなく、リマインダーアプリの活用や、物の置き場所や持ち物確認のルールを決めておくなど、忘れものが起こりにくくなるような環境、周囲の人たちの助けを借りることも大切です。

2024年6月17日

7月の休診日について


都合により7月23日(火)は休診とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、何卒宜しくお願い致します。

2024年6月3日

生活習慣病管理料について

 生活習慣病管理料への移行のお知らせ

2024年6月1日から厚生労働省の定める診療報酬制度が改定になります。

今回の改定では、従来からの特定疾患管理料の対象疾患から『糖尿病』『高血圧』『脂質異常症』が除外となり、生活習慣病管理料Ⅰもしくは生活習慣病管理料Ⅱへ移行することとなりました。

この改定を受け、今後当院を受診される場合は、定められた療養計画書について説明を受けたあと、同意書に署名(サイン)を頂きます。(初回のみ)

詳細は下記の通りです。

・対象:『糖尿病』『高血圧』『脂質異常症』が主病で通院されている患者様

 個々の患者様の状態に応じて「生活習慣病管理料Ⅰ」もしくは「生活習慣病管理料Ⅱ」を適用いたします。

・療養計画書:療養計画書の説明の後、初回のみ署名(サイン)をいただきます。以前と比較して診察にお時間がかかる場合がございます。予めご了承ください。



2024年5月15日

6月の休診日について

 

都合により6月25日(火)は休診とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、何卒宜しくお願い致します。

2024年5月1日

5月からはじめる熱中症対策

 🌞早めの熱中症対策🌞

熱中症は夏に起こるものと思っているかも知れませんが、実は熱中症は梅雨入り前の5月頃から発生します。とくに5月はまだ汗をかくことに慣れていないため、急に気温が高くなると発汗がスムーズにいかず、熱中症のリスクが高まります。

熱中症の症状・・・ 熱中症とは、暑さが原因で起こる体調不良です。私たちの体温は37度前後のとても狭い範囲に調整をして生命を維持しています。しかし、熱の産出と放散のバランスが崩れると体温が急激に上昇して、さまざまな症状が起こります。 

軽症(応急処置で対応可能) ●めまい・失神 ●筋肉痛・筋肉の硬直 ●手足のしびれ・気分の不快 

中等度(病院へ搬送が必要)頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感 

重症(入院して集中治療が必要) 意識障害・痙攣・手足の運動障害 ●高体温



熱中症が起こる3つ🤟の要因

<行動> ・激しい運動 ・慣れない運動 ・長時間の屋外作業 ・水分が補給しにくい

<環境> ・気温が高い・湿度が高い ・風が弱い・日差しが強い ・閉め切った室内 ・エアコンがない・急に暑くなった日

<体> ・高齢者、乳児、肥満 ・体に障害のある人 ・持病(糖尿病、心臓病、精神疾患など) ・低栄養状態 ・脱水症状(下痢・インフルエンザなど) ・体調不良(二日酔い、寝不足)

熱中症にならないための5つ🖐の行動 

① 衣服を工夫する  ゆったりとした通気性の良い服で暑さを調整しましょう。麻や綿といった通気性が良い素材を選んだり、吸水や速乾性に優れた肌着、下着もおすすめです。

② 日差しを避ける 日傘や帽子で直射日光を避ける。歩くときはなるべく日陰を選ぶこともおすすめです。 

③ こまめな水分補給 軽い脱水はのどの渇きを感じないため、意識的に水分をとるようにしましょう。スポーツドリン クなどの塩分と糖分を含む飲料水は、水分の吸収がスムーズです。 

④ 暑い日は頑張りすぎない 適宜に休憩をとり、頑張りすぎないようにしましょう。少しでも熱中症を疑うような症状がでた ら、作業を中断して休みましょう。 

⑤ 十分な睡眠をとる 睡眠がしっかりとれていないと体温のコントロールが落ち、熱中症にかかりやすくなるため、睡眠は十分にとりましょう。 

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