2025年4月1日

二次性副甲状腺機能亢進症

二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)とは

 腎臓の機能が低下すると、ビタミンDを活性化できなくなり、消化管(腸)からカルシウムを吸収できなくなります。一方リンも、尿の中へ排出されず血中のリン値が高くなります(高リン血症)。この低カルシウム血症や高リン血症の状態が続くと、副甲状腺ホルモン(PTH)が分泌され、骨からカルシウムを摂取して血中に補おうとします。この副甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態を「二次性腎副甲状腺機能亢進症(SHPT)」といい、骨がもろくなる他、異所性石灰化や動脈硬化などの合併症につながります。

【症状① 🦴 骨がもろくなることで起こる症状】
 ビタミンDには、腸でのカルシウム吸収を助ける働きがあります。しかし腎機能の低下によってビタミンDを活性型ビタミンDに変換できなくなると、腸からカルシウムを吸収する機能が低下します。さらに高リン血症による影響を受けて副甲状腺ホルモン(PTH)が過剰に分泌されると、カルシウムを骨から摂取して血中に補おうとするため、骨中のカルシウムが不足します。そのため骨代謝が低下してもろくなり、骨折しやすくなります。特に高齢者は、骨粗しょう症の症状が多くみられるため注意が必要です。

【症状② 🥛 カルシウム沈着による症状】
 カルシウムが骨以外の組織や臓器に沈着すると、「異所性石灰化」を起こします。例えば血管に沈着すると、血管壁が硬くなって動脈硬化を起こし、心筋梗塞や脳梗塞などを発症しやすくなります。

【症状③ 🔔 高リン血症による血管の石灰化】
 リンが正常に尿へ排出されないと、血中のリン値が高くなります。
さらにカルシウムと結び付き、「異所性石灰化」を起こします。

  
 ~患者さんができる予防とケア~

 🏃‍♂️ 適度な運動を心がける
 体を動かさない状態が続き、骨への負荷が減少すると、骨の形成が低下し高カルシウム血症につながりやすくなります。日常的に適度な運動を行うことが大切です。

 🥬 リンを多く含む食品を控える
 SHPTに進展しやすい高リン血症を防ぐため、リンを多く含む食品を控えます。リンは肉・魚・卵・乳製品などに多く、また加工食品にも食品添加物(無機リン)として含まれていることが多いため摂りすぎないようにしましょう。





2025年3月14日

4月の休診日について

 都合により月22日(火)、29日(火・祝)

休診とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、何卒宜しくお願い致します。

2025年3月3日

感染性胃腸炎~ノロウイルス~

 ノロウイルス🦠とは?

食中毒は一年を通して発生しています。特に冬の時期には、ノロウイルスに注意が必要です。

ノロウイルスは、加熱不十分な二枚貝などの摂取や感染者のおう吐物などからの経口感染、また感染した人の手から食品や調理器具を介してうつることがあります。ノロウイルスは、食品の中では増えませんが、少量でも口から入ると、体の中で増殖し、吐き気、おう吐、下痢、腹痛などの症状を引き起こします。乳幼児、高齢者、持病のある人などは、脱水症状を起こしたり、症状が重くなったりするケースもあります。

ノロウイルスによる食中毒を防ぐためには、ノロウイルスの予防4原則「持ち込まない」「つけない」「やっつける」「拡げない」を守りましょう。


○キッチン🍳にノロウイルスを【持ち込まない!】

調理する人が感染していると、食品を食べる人に二次感染してしまいます。腹痛や下痢の症状があるときは、食品を直接取り扱うことは避けましょう。


○食品🥗や調理器具🔪等にノロウイルスを【つけない!】

調理や盛り付けなど作業の前に、石鹸を使って丁寧に手を洗いましょう。指先や指の間、爪の間、親指の周り、手首、手の甲など汚れが残りやすいところもしっかりと洗います。ノロウイルスにはアルコール消毒はあまり効きません。


○しっかり加熱🔥してノロウイルスを【やっつける!】

ノロウイルスを死滅させるためには、中心温度85~90°C、90秒以上の加熱が必要です。


○消毒🧺と対策でノロウイルスを【拡げない!】

ノロウイルス感染が身近で起こったときには、食器や生活環境などの消毒を徹底しましょう。また、感染者のおう吐物や乳幼児のおむつ等を処理するときは、マスクやビニール手袋を使うなど十分注意し、二次感染を予防しましょう。床などを拭くときには、薄めた塩素系消毒剤を使いましょう。






2025年2月15日

3月の休診日について


都合により月4日(火)、20日(木・祝)

休診とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、何卒宜しくお願い致します。

2025年2月3日

帯状疱疹

 帯状疱疹とは

帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが多数集まって帯状に生じます。80歳までに約3人に1人が発症すると言われています。


~初期症状~ 

帯状疱疹の初期の症状は、体の左右どちらかの神経に沿って生じる皮膚の痛みや違和感、かゆみなどです。痛みは神経の炎症によって引き起こされます。多くの場合、皮膚症状の数日前から1週間ほど前に生じますが、皮膚症状と同時、あるいはやや遅れて生じることもあります。痛みは「ピリピリする」「ジンジンする」「ズキズキする」と表現されるほか、「焼けつくような」と表現されることもありますが、程度はさまざまです。皮膚症状が現れる前後には、発熱したりリンパ節が腫れたりすることもあります。


~発疹が出てくる~

発疹は、皮膚の痛みや違和感、かゆみなどが起こった場所に現れます。発疹は、最初はわずかな盛り上がりや丘疹と呼ばれる小さなぶつぶつです。胸や背中、腹部など多くは上半身に現れ、顔面や目の周りにみられることもあります。


~水ぶくれを経て治っていく~

発疹は、その後小さな水ぶくれに変化していきます。水ぶくれは初め、数ミリくらいの小さなものが数個みられるだけですが、次第に数を増していきます。新しいものと古いものが混在し、帯状に分布します。このように水ぶくれ(疱疹とほぼ同じ意味)が帯状に集まって生じることから、「帯状疱疹」と呼ばれます。水ぶくれは、血液を含んだ黒ずんだ色になることや膿がたまることもあります。水ぶくれや膿は1週間ほどで破れ、その後かさぶたとなり、皮膚症状は3週間前後で治まりますが、色素沈着や傷跡が残る場合もあります。


~帯状疱疹の発症する部位~

帯状疱疹の症状は通常、体の左右どちらかの神経に沿って帯状に現れます。多くは上半身にみられ、上肢~胸背部が約30%、腹背部が約20%です。顔面、特に目の周りに現れることもあります。


☝帯状疱疹は早期治療が重要です

帯状疱疹の水疱・発疹は徐々に治まることもありますが、症状が出てからなるべく早く治療をはじめることが大切です。特に、頭部~顔面など首から上の帯状疱疹は、失明・難聴、顔面麻痺といった重篤な症状につながる可能性があります。重い症状や全身症状を引き起こす前に、早い段階で適切な治療を受けることが重要です。


💉50歳以上の方は予防について医師にご相談を

ワクチンを接種して免疫の強化を図ろうというのが帯状疱疹の予防接種です。帯状疱疹ワクチンには2種類あります。50歳以上の人は、帯状疱疹の予防接種を受けることができます。50歳以上は帯状疱疹の発症率が高くなる傾向がありますので、予防接種は帯状疱疹を発症しないための選択肢のひとつになります。予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありません。また、接種ができない人、あるいは注意を必要とする人もいますので、接種にあたっては医師とご相談ください。

2025年1月14日

2月の休診日について


都合により月11日(祝)、18日(火)

休診とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、何卒宜しくお願い致します。

二次性副甲状腺機能亢進症