2018年8月29日

熱帯夜の睡眠




連日暑い日が続き、熱帯夜のなかぐっすり眠れなくなりますよね。

日々の寝不足と日中の体のだるさが相まって、
悪循環を起こしてしまっているケースも少なくありません。

特にこの時期は、お盆休みに夜更かしや
昼頃まで寝ていた影響で疲れが出てくるころです。

生活リズムが崩れることによって睡眠不足になってしまう人も多く、
当クリニックにも不眠をご相談される患者様がいらっしゃいます。

今年はまだまだ残暑が続くと言われているので、
熱帯夜でもぐっすり眠れ・睡眠の質を上げるにはどうすれば良いのでしょうか。

 

    日中太陽の光を浴びる

不眠でお悩みの患者様の中には、決まった時間に起きられない・
日中も眠気が続いてしまう…といった、連日の暑さに加え、
休み中に夜更かしをしたり昼過ぎまで寝てしまったりして
生活のリズムの乱れが影響している方もいらっしゃいます。

乱れた生活リズムを整えるのに効果的なのは、「日光の光を浴びる」ことです。

生活リズムは太陽の光の影響を一番受けるので、午前中に数時間程度日光を浴びると、
徐々にリズムが戻り、眠る時間も早くなってきます。

暑いからといって日中を涼しい室内で過ごすのではなく、適度に外に出ましょう。

そこで前回でもお話しした紫外線には十分に注意していただき、
朝の通勤時間等を有効活用して日光をたっぷり浴びましょう。

 

    身体を温める

人間は脳や内臓などの体の中の温度、「深部体温」が下がるときに眠気を感じます。
しかし高温多湿の夏には体温調節が難しく、なかなか眠りに落ちにくくなります。

人の体はいったん温めると元に戻そうとする働きがあるため、
温めることで体温を下げるきっかけになります。

夏こそシャワーだけで済ますのではなく、お風呂がおすすめです。

就寝23時間前にぬるめのお風呂にゆっくり入り、寝る前に体をじんわり温めましょう。


③ 吸湿性、通気性に優れた寝具を選ぶ


夏は一年の中で一番汗をかく季節なので、布団などの就寝環境も影響を受けます。

吸湿性の低い寝具で寝ると汗を吸い取ってもらえず、快適に寝ることができません。

汗をかくことで体温は0.51℃ほど低下するので、この体温低下は眠りにつくために欠かせない条件になります。寝具は「温度を下げすぎず、湿度を上手に取り除く」ものが理想です。パジャマやシーツ、掛け布団の素材は、吸湿性はもちろんのこと、吸い取った汗を上手に外に出す「通気性」にも優れたものを選びましょう。


 
    適切にクーラーをかける
「寝苦しくなく、かつ体にやさしい」冷房の使い方で、快適に眠りましょう。

その秘訣は、エアコンをつけながら、同時に扇風機やサーキュレーターを回して、空気を循環させます。

エアコンは28℃前後くらいの高めの温度設定で、3時間程度で切れるようタイマー設定します。
熱帯夜で睡眠がとりにくい場合は、タイマー設定時間を6時間に延長して睡眠確保しましょう。
扇風機は、一晩中回してもいいですね。

なお、このとき風を直接体に当てないよう注意しましょう。エアコンの風の先に扇風機を置いて、部屋全体に風を回すようにするのが、冷えを防ぐコツです。


 
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した方法を実践していただき、少しでも快適に睡眠がとれるようにしましょう。

2018年8月15日

光線過敏症について



まだまだ厳しい日差しと暑さが続きますね。

 
前回は紫外線について説明させて頂きましたが、紫外線を浴びすぎるとやけどのような日焼けになったり、光線過敏症を引き起こしたりする場合があります。

 
そもそも光線過敏症とは何かといいますと、俗にいう「日光アレルギー」の事です。
その他にも日光性皮膚炎や日光過敏症とも呼ばれます。

 
アレルギー症状は様々ですが、一番分かりやすい肌に出るものですと
湿疹、痒みやかぶれ、腫れ、水ぶくれ、蕁麻疹などがあります。
しかし肌だけでなく、花粉症のように目が赤く充血したり瞼が腫れたり、
頭痛や吐き気、発熱する場合などもあるのです。

 
原因はいくつかありますが、体外からの原因体内からの原因2種類に分かれます。

 
まず体外からの原因として挙げられるのが
・紫外線を大量に浴びる
・食品によるもの
・化粧品によるもの
・服薬
・日焼け止め

次に体内からの原因として挙げられるのが
・アレルギー体質
・ビタミン・ミネラル不足
・病気
・ダイエット
・ストレス
・生活習慣の乱れ
 

中でも触れたいのが「服薬」に関する項目です。
内服薬の中で原因となる薬は様々ありますが、
副作用として発症する場合が多いと思います。

また、化粧品や日焼け止めに含まれる添加物や薬剤からも
引き起こされる場合があるのです。
症状が出た場合は主治医の先生や、処方をしてくれた病院で相談するのが良いでしょう。

 
また、内服薬だけでなく貼り薬などからも発症することがあります。
ブログ記事などで話題に上っているためご存知の方も多いことでしょう。
湿布と言えばドラッグストアなどでも簡単に手に入る物ですので、
処方された場合も内服薬よりは安易に使用してしまいがちになるのではないでしょうか。
 

しかし、医師から処方される以上、
一般薬よりも扱いは慎重に行わなければならないものです。

薬剤師の説明をしっかり聞き、お薬の説明などにもよく目を通しておく必要があります。
また、自分が処方された薬は効果があるからと言って
他人への譲渡はしないようにしましょう。
 
 
一度出てしまったアレルギーを完治させることは難しいですが、
紫外線を予防し生活に少しの工夫をするだけで症状を軽減することができます。
(紫外線予防について、詳しくは前回記事をご参照ください。)
 
 
光線過敏症はアレルギーの一種ですから、一度発症すると完治は難しく、
皮膚の症状が多いため人目が気になってしまいます。
また、いつ誰にでも起こりうる可能性のあるものです。
 
そのため紫外線アレルギーにならないために予防することがとても重要になります。
日頃から紫外線対策を行い、食事や睡眠などの生活を正しく保ち
免疫力を高めていられるように気を付けましょう。

また、医師に処方された薬品はしっかりと自分自身が服用し、
異変があった場合はすぐ病院に相談するようにしましょう。

 

 

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