2020年5月21日

透析が必要になったら②



ご家族が透析導入になった時、病院の医師もしくは看護師から
透析治療についての説明や、
食事・日常生活の送り方について指導を受けると思います。

当クリニックでも患者様に合わせた指導や、
食事療法についての案内冊子をご用意しております。


家族が透析導入になった場合、食事には特に注意が必要です。



透析患者は摂取した過剰な栄養素を尿から排出することが出来ないため、

果物や生野菜の摂りすぎると血液中のカリウム濃度が上昇し、

心停止を起こす危険があります。


詳しい食事療養についてはまた説明させて頂きますが、


透析患者が長生きするために家族が出来ることは、

透析患者の体に合わせた食事を作っていただくことです。

適切な量のカロリー・タンパク質・塩分・水分の摂取が必要になってきますので、
内側からのサポートをしていただけたらと思います。


食事以外には、透析についての知識も必要になります。


透析患者に起こる合併症や普段の生活での注意点などです。

合併症には高血圧や低血圧、二次性副甲状腺機能障害などです。

普段の生活では、シャント肢がある腕に気を遣ったり、
出血しないよう気を付けたりして過ごしていただくことが大切です。

簡単ではございますが、このような透析についての周辺知識を持つことで、
スタッフの説明が理解しやすいだけでなく、
患者にとってより良い治療を医師や看護師に相談することが出来ます。


こちらのメディカルブログには、
透析に関する様々な情報を載せて更新しておりますので、
よろしければ参考にしていただけたらと思います。

緊急事態宣言後の面会について


 
当法人では、新型コロナウイルの感染拡大防止を目的に
ご家族様のご面会をお控え頂くようにお願いしております。

緊急事態宣言解除後も、新型コロナウイルスが終息したわけでないことから、
ご面会方法等について所轄官庁とも協議の上、
時期並びに面会方法を決定をしたいと考えております。
つきましては、決定次第改めてご家族様には通知させて頂きます。

一日も早く、今まで同様にご家族様がご面会できるよう
職員一同努力をして参りたいと思いますので、今しばらくのご辛抱をお願い致します。


社会福祉法人 兼愛会 

2020年5月13日

透析が必要になったら①




透析患者の数は年々増加しています。


現在、日本で透析を行っている患者の人口は約32万人であり、
日本人の約400人に1人が血液透析を行っています。


自分の身近な家族や親戚が透析を導入することは珍しいことではありません。


今回は、自分の家族が透析導入になった場合、

周りの家族が出来ることについてお話します。




まず、透析を導入する患者様には多くのストレスがかかります。



主な理由には、慢性腎不全になり透析を導入すると一生治らないことや、

余命が短くなることへの恐怖などがあげられ、
また14時間の透析を週に3回ほど行うので、
公私ともに行動を制限されることが多くなります。



生活や経済的な不安・悩みは患者様一人では解決することが難しいと思われますので、

少しでも不安や悩みを和らげるため、ご家族のサポートは重要になってきます。
まずはご家族が一緒に、医師や看護師から透析についての話を聞くことが望ましいです。



患者様本人だけでなく、ご家族も不安なことがあると思いますので、

医療機関以外にも役所の福祉課やソーシャルワーカーなどに相談し、
そのうえで様々なサービスを利用されることをお勧めさせて頂きます。


そして、透析導入の際には治療費などの経済的な心配もあるかと思われます。


高額な治療を著しく長期間にわたり継続しなければならない病気については、
厚生労働大臣より「特定疾病」とされ、
医療機関に支払う自己限度額は一ヶ月一万円でよいことになっています。

この特定疾病療養費の受領するためには役所で手続きをして頂きます。

ほとんどの透析患者様がこの手続きをされおり、
他にも更生医療などのサービスが受けられますので医療機関や役所にお尋ねください。


12月の休診日について