2020年8月12日

マスク着用時の熱中症に気を付けましょう




先月の長かった梅雨から一変、今年も暑い夏がやってきましたね。

新型コロナウイルスがまだまだ流行中の現在ですが、当クリニックへお越しの際、皆さまにはマスクの着用・待合室の座席の間隔を空けていただく等のご協力をいただき、本当にありがとうございます。

外の気温が暑い日でもマスクをして歩いてご来院される方が多いのですが、今の季節に注意していただきたいのがマスク着用時の熱中症です。夏場のマスクの使用は熱中症のリスクを高めることが考えられています。

今回は2回にわたって、マスクを着用時の熱中症になりやすい原因と予防策についてお話しします。

 
マスク着用時の熱中症になる原因

人は夏になって気温が高くなり体内に熱がこもるようになると汗をかいたり、呼吸をして冷えた空気を体内に取り込んだりすることで熱を発散していき、体温調節を行います。ですが、マスクをしていると自分の呼吸によって温かい空気しか入ってこないため、呼吸で身体を冷やすことが難しく、むしろ体温を上昇させてしまいます。また、顔の半分ほどがマスクで覆われることによって熱がこもりやすくなります。

このように熱がこもりやすく発散しにくくなっているのに加えて、マスクによる加湿で口の渇きを感じにくくなるため、熱中症に気づくのが遅くなり、マスクなしで過ごしていた時よりも熱中症になるリスクは高まると考えられています。

 
熱中症となり、医療機関を利用せざるを得なくなってしまうとただでさえ新型コロナウイルスの影響によって医療機関にさらなるダメージを与え、また患者様への感染リスクも高まってしまいます。

リスクが高いということを念頭に置き、予防をしながら自分自身の体調、そして日本の医療体制をも守っていきましょう。

 
次回はその予防策をお話させていただきます。

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