2021年4月28日

透析の食事療法について③ 外食について

 
前々回、前回に引き続き透析の食事療法についてです。


☆外食について☆

行事ごとなど、何かイベントがあるときやたまの贅沢には
外食や店屋物を頼みたくなりますが、外食やお弁当は塩分が多く含まれています。
前回でも述べた通り、塩分が多いということは
必然的に水分を取り過ぎてしまうという悪循環が引き起こされます。

透析を行う患者様にとって、出来れば外食やお弁当は避けたいところですが、
量に注意をして食べ方さえ工夫をすれば大丈夫です。


外食時、食塩摂取量を少なくする工夫と致しましては、

①薄味にして下さいと注文する。
②使われている材料が分からない料理や味の加減が分からない料理を避ける。
③外食をしたら自宅では減塩の料理を食べる。

お店の形態やメニュー、品ぞろえによっては難しいものもあるかと思いますが、
③のように後から調整することが出来れば外食も楽しめそうですね。


次に、外食する場合の具体的に気を付けるべきポイントです。



カツ丼や親子丼、天丼、中華丼などのどんぶり物は
自分で食塩管理が出来ないので、定食などを注文し
ご自身で食塩管理を行う様にしましょう。



すき焼き、おでん、水炊き、ちゃんこ鍋などの鍋料理は
食塩摂取量が多くなるので注意が必要です。
また、ラーメンなどの麺類の汁は
飲まない様に努力しましょう。






サラダの様にドレッシングやマヨネーズが付く場合、
注文の際別の器に入れてもらう様にすると、
自分で食塩量を調整出来ます。
 


食事の中ですべてを網羅することはできませんが、
普段の食生活の中でも気を付けられる部分もあるのではないでしょうか。
上記のことと、水分、塩分に気を付けて楽しく食事を取ることが出来ればよいですね。


腎不全患者は低栄養状態にあることがほとんどなので、
透析導入により食欲や栄養状態が改善され、QOL(生活の質)の向上が期待できます。

食事は手作りのものを食べるのが望ましいですが、
自炊や家族のサポートを十分に受けられない場合もあるかと思います。

昨今は透析患者向けや基礎疾患のある方に向けた配食サービスや、
その人に合わせた食事を提案してくれる配食サービスなどもあります。

それらのサービスを利用するなどして、無理なく食事の管理を行いましょう。



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