2019年2月27日

花粉症について①



いまや4人に一人がかかっていると言われる花粉症。
スギやヒノキなどの花粉が体内に入り込んでアレルギー症状を起こします。
症状としては、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどです。
最近は気温が高くなる日もあり、早くも症状が出てくる方もいるのではないでしょうか。
今回はそんな花粉症を前編・後編に分け、症状や対策などをお伝えしていきたいと思います。


 【花粉の種類】
花粉症の原因植物には樹木と草本があり、日本では約60種類もあると言われています。
主なものとしては、スギ・ヒノキ・カモガヤ・ブタクサなどがあります。
スギやヒノキの花粉は、大量に風に乗って数十キロも飛んでくるので、どこにいても花粉症対策をしっかりすることが大切です。

【花粉が飛ぶ時期】

一般的に、スギ花粉は九州や関東では1月下旬から、関西では2月上旬から飛び始めます。花粉が飛び始める2週間くらい前から治療を開始することが最も効果的とされています。
そのため、花粉症患者の方は1月中旬までには医師に相談し、生活スタイルに合った花粉症対策を始めることが重要です。

 
【花粉症の主な症状】

花粉症の症状は風邪の症状に似ており、花粉症であるにも関わらず風邪だと思い込んで症状を悪化させてしまうケースもあります。
花粉症の主な症状を知り、おかしいと思ったら早めに医師に診てもらい、症状の軽いうちに治療することが重要です。

花粉症の4大症状はくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみです。
・くしゃみ
発作の様に立て続けに何回も出る。風邪ではあまり立て続けには出ない。
・鼻水
透明でサラサラしている。風邪では始めはサラサラでも、数日で黄色くなってネバネバしてくる。
・鼻づまり
両方の鼻が詰まり、鼻で息が出来ないこともある。風邪では比較的症状は軽い。
・目のかゆみ
目がとても痒く、涙が出ることも。風邪では目の痒みはほとんどない。

このような症状が出始めたら、花粉症にかかっているかもしれません。
医師に相談し、治療を進めていきましょう。

今回は花粉症の発症時期や症状などをお話しました。
次回はお薬や日常の中でできる対策などをお伝えしていきます。

 

2019年2月13日

冷え性


 
 
2月になってもいまだ厳しい寒さが続きますね。
この時期は特に、寒暖差も大きく風邪もひきやすいですし、
インフルエンザなどにも気を付けたいところです。
 
まだまだコートやマフラーはもちろん、
ストーブやヒーターなどの暖房器具も手放せません。
また、布団の中に湯たんぽや電気毛布を仕込んでいる方もいらっしゃるかと思います。
 
冬と言えば冷えを感じる方も多いのではないでしょうか。
 
今回は冷え性についてお話ししていきたいと思います。
 
 
 
1. 冷え性の症状
冷え性の症状は、手足をはじめとする体に冷えを感じます。
男性よりも女性の方が筋肉量も少なく、冷えを感じやすいです。
 
冷えることによって起こる症状に、
 
・寝つきや寝起きが悪くなる
・頭痛
・生理痛
・肩こり
などがあります。
 
その他にも、手足が冷えて血液が巡らない末端冷え性や、
風邪を繰り返してしまう下半身型冷え性
便秘や膀胱炎を起こす可能性のある内蔵型冷え性があります。
 
 
2. 冷え性のメカニズム
人間の生命活動を維持する上で大切な働きをしている酵素は、37℃の時最も働きます。
そこで人間は、内臓のある体の中心部の温度を常に37℃に保つために、
環境の変化に応じて体温を調節します。
 
人間の体は暑いときは手足や皮膚表面近くにある血管を拡張させ、
血液の流れる量を増やすことで外気に向けて熱を逃がそうとします。
逆に寒いときは、血管を収縮させて熱の拡散を防ぎ、
心臓や肝臓など重要な臓器が集まる体の中心部に血液を集め体温を維持しようとします。
そのため血液が行き渡りにくくなった手先や足先は、温度が下がります。
 
こうした体温調節によって、体が冷えてしまうのです。
 
 
 
3. 冷え性の原因
冷え性の原因は普段の食生活や生活習慣にあります。
主には、下記の原因が挙げられるのではないでしょうか。
 
・乱れた食生活
・好きなものばかり食べている
・無理なダイエットをして食事を抜いている
・エアコンのきいた部屋に長時間いる
・季節に適さない薄着で過ごしている
・運動不足や筋力の低下
・砂糖の摂りすぎ
 
 
4. 冷え性の予防・治療法
冷え性を予防・治療していくためには意識的に温めることはもちろん、
生活習慣を見直して冷えにくい身体を作っていくことが重要です!
 
・ミネラルやビタミンの豊富な食事を心がける
・甘いものを控える
・冷たい飲み物を飲みすぎない
・適度な運動をする
・湯船につかる
・生姜やジャガイモなど、根菜を食べる
 
 
などを心がけると、冷え性に効果的です。
 
体を芯から温めるには湯船につかることが一番大切ですが、
仕事やプライベートが忙しく、毎日湯船につかる時間はない、
という方も勿論多いかと思います。
 
そんな時は足湯などのように体の一部だけを少し熱めのお湯に浸して温まる、部分浴なども効果的です。 
 
 
いかがでしたでしょうか。今回は冷え性についてお話させて頂きました。
女性だけに限らず、男性や高齢者の方でも冷えを感じる方は多いかと思いますので、
この季節は十分に気を付けて春まで乗り切ってくださいね。
 

2019年1月23日

正月バテ


 
 
年が明けてそろそろ1月が経とうとしています。

 

年末年始はご実家に帰ってのんびり過ごされたり、

新年会や友人との初詣に行ったりなど様々に過ごされたかと思いますが、

いまだにその調子が抜けなくて体が怠い…

なんて思われる方もいるのではないでしょうか?

 

また、冬休みなども終わり、仕事始め、学校始めとなるかと思いますが、

眠くてなかなか布団から出られない、朝起きるが辛い、

体が重い、疲れが取れない、だるい…など思う方が多いかと思います。

 

もしかするとそれらの症状は『正月バテ』かもしれません。

 

たっぷりとお正月休みを取った後で生活習慣が乱れてしまい、

お休みモードから気分が抜け出せずにいることなどが大きな原因となります。

 

その他の原因としては

・外出の頻度の減少

・年末年始の連日の無理な飲食

・就寝時間や起床時間の乱れ

なども挙げられます。

 

 

ついつい寝正月を過ごしてしまう、実家だと食事の用意があるおかげで動かずに済む、

また外に出ても用事を済ませてすぐに帰宅してしまう、など、

自宅でこもりがちになってしまう方もいらっしゃるかと思います。

 

今までの通勤・通学の時間が無くなり、のんびりする時間が増えることや、

時間に縛られなかったり、年末年始の特番で

夜更かしをしてしまいその延長戦で朝は遅くまで起きれず…

そのように過ごしていては数日とは言え体がなまってしまいます。

 

また、実家でのおせち料理や年末年始の忘年会・新年会でのごちそうで、

ついつい食べ過ぎてしまったことはありませんか?

美味しいご飯にはお酒も付き物ですから、
 
 
実家に親族集まって、となればお昼からお酒を飲むこともあるかと思います。
 
 
それらを解消するには
・体のリズムを整える
・胃を休ませて栄養を摂る
以上二つが重要です。
 
連休や休日の最終日はもったいないと思うかもしれませんが、
いつも通りの起床・就寝を心がけ、起きたら日の光をあびて
朝ご飯をきちんと食べることが大切です。
 
また、お酒を飲むのも控え、胃にやさしい食事をとることも大切です。
お正月の胃にやさしい料理と言えば「七草粥」です。
元々の由来でも、正月の祝膳・祝酒で弱った胃を休めるために食べたといわれています。
 
皆さん七草粥は召し上がられたでしょうか?
もちろん七草粥でなければいけないわけではありませんが、
おかゆやうどん、にゅうめんなどを食べると良いかもしれませんね。
 
 
 
お正月バテをすでにしてしまっている方は、
早寝早起き朝ご飯と消化にいいもので体をリセットしましょう!
 
 

2019年1月9日

ノロウイルスについて②




ノロウイルス感染症は、乳幼児から高齢者までの幅広い年齢層に急性胃腸炎を引き起こすウイルス性の感染症です。長期免疫が成立しないため何度もかかります。
主に冬場に多発し、11月頃から流行がはじまり122月にピークを迎えますが、年間を通して発生します。
原因ウイルスであるノロウイルスの増殖は人の腸管内のみですが、乾燥や熱にも強いうえに自然環境下でも長期間生存が可能となっています。 感染力が非常に強く、少量のウイルス(10100個)でも感染・発症します。
今回はノロウイルスの効果的な消毒方法や、感染した時の対策についてお話していきたいと思います。

 
◯ノロウイルスの消毒方法

加熱・煮沸できるものであれば、85℃以上で1分以上加熱しましょう。
熱湯をかけるのも手ですが、少しかけて終わりでは完全に消毒できないので注意してください。
一般的にノロウイルスにはアルコールより塩素(次亜塩素酸イオン)消毒が効果的です。
消毒液の作り方は、500㎖のペットボトルにキャップ半量のキッチンハイターを入れて水で満たします。この消毒液を使う際は安全のため、手袋やゴーグル、マスクなどをつけて作業してください。



 
◯ノロウイルスに感染してしまったら
現在、ノロウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。特に体力のない乳幼児や高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を十分に行いましょう。脱水症状がひどい場合には病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。感染が疑われる場合は、最寄りの保健所やかかりつけの医師に相談してください。


              

 

インフルエンザだけでなくノロウイルスもきちんと予防し、感染しないように気をつけましょう。

2019年1月2日

タウン長・院長 | 新年のご挨拶 2019年

新年、あけましておめでとうございます。

美浜しょうじゅタウン タウン長及び、 当クリニック 院長の新年のご挨拶を
クリニックのホームページ上に掲載いたしました。
ぜひご一読くださいませ。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


タウン長と院長の「新年の挨拶は」
こちらからどうぞ。
(※別画面にて施設HPが開きます。)


社会福祉法人兼愛会
サービス付き高齢者向け住宅 しょうじゅレジデンス

2019年1月1日

理事長 | 新年のご挨拶 2019年

新年、あけましておめでとうございます。

当法人グループ理事長 赤枝雄一の新年のご挨拶を
赤枝グループホームページ上に掲載いたしました。
ぜひご一読くださいませ。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


赤枝理事長の挨拶はこちらからどうぞ。
(※別画面にて施設HPが開きます。)


◆◇ 赤枝グループ ◇◆
医療法人 赤枝会
社会福祉法人 兼愛会
社会福祉法人 みやび会
学校法人 東峰会会
公益財団法人 赤枝医学研究財団

2018年12月26日

ノロウイルスについて①




食中毒というと夏に多いイメージですが、年間の食中毒の患者数の約半分はノロウイルスによるものなのです。そのうち約7割は11月~2月に発生しており、この時期の感染性胃腸炎の集団発生例の多くはノロウイルスによるといわれています。
ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、嘔吐・下痢・腹痛・微熱などを起こします。感染力が強く、大規模な食中毒など集団発生を起こしやすいため注意が必要です。
また、子供や高齢者は重篤化することがありますので、特に注意が必要です。
今回はそんなノロウイルスの感染源や予防策を、二回に分けてお伝えしていこうと思います。
 

◯ノロウイルスの感染源
 
ノロウイルスの感染経路には、主に人からの感染と、食品からの感染があります。

①人からの感染
・患者の便や嘔吐物から人の手などを介して二次感染する場合
・家庭や施設内などの飛沫などにより感染する場合

②食品からの感染
・感染した人が調理などをして汚染された食品を食べた場合
・ウイルスの蓄積した、加熱不十分な二枚貝などを食べた場合
感染した場合、約2448時間で吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、微熱などの症状が出てきます。

通常、これらの症状が12日間続いた後に治癒し、後遺症もありません。
また、健康で体力のある人は感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状で済む場合もあります。ただし、子供やお年寄りなどでは重症化することがありますので特にご注意ください。


◯ノロウイルスの予防方法
ノロウイルスはワクチンが無く、治療は点滴などの対症療法に限られてしまいます。
日ごろからしっかりと予防することが大切です。

①手洗いをしっかり行う
特に食事前、トイレの後、調理前後は石鹸で良く洗い、流水で十分に流しましょう。

②人からの感染を防ぐ
家庭内や集団で生活している施設でノロウイルスが発生した場合、感染した人の便や嘔吐物からの二次感染や飛沫感染を予防する必要があります。
ノロウイルスが流行する冬期は、乳幼児や高齢者の下痢便や嘔吐物にノロウイルスが含ませていることがありますので、おむつ等の取扱いには十分に注意しましょう。

③食品からの感染を防ぐ
加熱して食べる食材は中心部までしっかりと火を通しましょう。
二枚貝等ノロウイルス汚染の恐れのある食品の場合、ウイルスを死滅させるには中心部が85℃~90℃で90秒間以上の加熱が必要とされています。
また、調理器具や調理台は消毒していつも清潔にしておきましょう。
まな板、包丁、食器、布巾などは使用後すぐに洗ったり、熱湯(85℃以上)で一分以上加熱消毒したりすることが有効です。



今回はノロウイルスの感染源と予防方法についてお話ししました。
次回は消毒方法と感染した時の対策についてお話していきたいと思います。

 
 




 

10月の休診日について