2019年3月27日

春バテ



 
 
 
ようやく桜も開花する時期となりましたが、いまだ寒い日が続きますね。

季節の変わり目であるため激しい寒暖差や春特有の環境の変化もあり、
何かと「変化」の多い時期となります。
 
激しい寒暖差に伴う体温調節や、新しい環境での心の疲労、
人によっては花粉症による身体的なストレスもあるでしょう。
 
それらのストレスが原因となりメンタル面を支える
自律神経も乱れがちになってしまいます。


「だるい」や「イライラする」「やる気が出ない」などの精神的な症状から
「寝覚めが悪い」「夜眠れない」などの睡眠の不調などを感じられるかと思います。
それらを総じて「春バテ」とも呼ぶようです。

 

春バテの原因は主に以下の3つに分けられます。

 

● 激しい寒暖差

  体が寒暖差に対応するために交感神経が優位になりっぱなしになり、
  相当量のエネルギーが消耗されてしまいます。

● 目まぐるしい気圧の変化

  低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わる時期のため、
  自律神経の切り替えがうまくいかなくなりがちになります。

  また、低気圧になると血中の酸素濃度が下がることによって体が怠くなったり、
  昼でも眠くなったりします。

● 生活環境の変化

  新生活のスタートなどにより、自分や身の回りの生活が大きく変化するため
  知らず知らずのうちに緊張感やストレスが生じることで自律神経が乱れ、
  春バテしやすくなります。

 

では春バテの予防・対策には何が必要なのでしょう。

春バテの対策には自律神経を整えることで心のバランスを整え
リラックスを心がけることが重要となってきます。

 

■ 生活のリズムを整える

生活リズムが変わって早起きになったり、
遅寝になってしまったりする方もいるかもしれません。
 
「起きる時間」「寝る時間」「朝昼夕の食事の時間」
これらの時間を、可能な範囲で毎日なるべく同じ時間になるように心がけましょう。


■ 栄養バランスのよい食事をとる

一人暮らしを始めて、ついつい栄養が偏りがちになる方もいるかと思います。
ビタミンやミネラルが豊富な野菜や果実が不足しないよう心がけましょう。
 
旬のものなどは栄養も豊かで、食べる楽しみも大きく膨らみます。


■ 休養をとる

休日には何もしない、のんびりした時間も必要です。
 
環境が変わることから、知らず知らずのうち気を張ってしまい、
心身共に疲れてしまっていることも多いでしょう。
 
プライベートも忙しくし過ぎないように気をつけ、
自分なりのリラックス法で休日を過ごしましょう。


■ 体温調節をしっかりと

気候が不安定な春には、「薄物の重ね着」を心がけ、暑さ・寒さを感じたら、
すぐに脱ぎ着できるように備えておきましょう。
 
暑さや寒さもストレスになります。
 
血行を良くするためにも「もう一枚」薄手の上着があると良いかもしれませんね。

 
 
 

その他に自律神経を整えるにはぬるめの炭酸入浴
 
寝る前に首元・目元を温めることなども効果的なようです。



これからお花見のシーズンも迎え、歓迎会や花見にでかけることもあるでしょう。

折角の楽しみも春バテに負けず、早めに備えて乗り切りましょう!

 

 


 

2019年3月13日

花粉症について②




暖かい日も続き、花粉症の季節が本格的になって来てしまいましたね。
前回に引き続き、今回は花粉症の対策やお薬などをお話させて頂きたいと思います。

 【花粉症対策】

①初期療法
花粉症の症状が出る前から、お薬による花粉症の初期療法を始めていると、症状の発症を遅らせ、飛散シーズン中の症状をやわらげることができます。また、初期療法は早期に症状を改善させることもでき、結果として、処方される全体のお薬の量を減らすこともできます。

②生活上の注意
花粉の飛散シーズン中には、花粉症の症状悪化を防ぐため、注意してできるだけ花粉に接触しないよう工夫しましょう。また症状が出る前から、治療を始めることが大切です。
・外出するときはマスクやメガネ、スカーフなどを着用して目や鼻に花粉が入るのを防ぎましょう。
・ウールなどの衣類は花粉が付着しやすいので避けましょう。
・晴れた日、風の強い日は花粉が飛びやすい為外出は控えましょう。
・帰宅したときは玄関に入る前にいるいいに付着した花粉を払い落としましょう。
・手洗いや洗顔、うがいをして花粉を洗い流しましょう。
・洗濯物などは出来るだけ部屋干ししましょう。
・室内をこまめに掃除しましょう。水拭きが理想的です。
・睡眠を十分にとり、免疫力を高め、体調を整えましょう。
・ストレスを溜めないようにしましょう
・喫煙や飲酒などは控えましょう。

【花粉症の薬】

現在では市販薬でも花粉症の薬が買えますが、医師の問診により適切に処方される病院からもらうお薬に方が、より効果が高いと言われています。症状が出てしまったら、初めは症状がひどい部位の診療科の医師に診てもらいましょう。

花粉症の治療薬には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などがあります。その中には、副作用として眠くなったり、のどが渇いたりするものがあります。また、11回服用するものと12回以上服用するものがあります。しかし、眠気やだるさもほとんどなく、自動車の運転や危険を伴う機械の操作に対する影響が少ない第2世代抗ヒスタミン薬もあります。さらに、口の中ですぐ溶けて、どこでも水なしで飲める口腔内崩壊錠や、小児も飲みやすい、ほのかに甘いドライシロップも出ています。

早めに医師に診てもらい、あなたの症状に合った治療を始めましょう。
 

2019年2月27日

花粉症について①



いまや4人に一人がかかっていると言われる花粉症。
スギやヒノキなどの花粉が体内に入り込んでアレルギー症状を起こします。
症状としては、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどです。
最近は気温が高くなる日もあり、早くも症状が出てくる方もいるのではないでしょうか。
今回はそんな花粉症を前編・後編に分け、症状や対策などをお伝えしていきたいと思います。


 【花粉の種類】
花粉症の原因植物には樹木と草本があり、日本では約60種類もあると言われています。
主なものとしては、スギ・ヒノキ・カモガヤ・ブタクサなどがあります。
スギやヒノキの花粉は、大量に風に乗って数十キロも飛んでくるので、どこにいても花粉症対策をしっかりすることが大切です。

【花粉が飛ぶ時期】

一般的に、スギ花粉は九州や関東では1月下旬から、関西では2月上旬から飛び始めます。花粉が飛び始める2週間くらい前から治療を開始することが最も効果的とされています。
そのため、花粉症患者の方は1月中旬までには医師に相談し、生活スタイルに合った花粉症対策を始めることが重要です。

 
【花粉症の主な症状】

花粉症の症状は風邪の症状に似ており、花粉症であるにも関わらず風邪だと思い込んで症状を悪化させてしまうケースもあります。
花粉症の主な症状を知り、おかしいと思ったら早めに医師に診てもらい、症状の軽いうちに治療することが重要です。

花粉症の4大症状はくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみです。
・くしゃみ
発作の様に立て続けに何回も出る。風邪ではあまり立て続けには出ない。
・鼻水
透明でサラサラしている。風邪では始めはサラサラでも、数日で黄色くなってネバネバしてくる。
・鼻づまり
両方の鼻が詰まり、鼻で息が出来ないこともある。風邪では比較的症状は軽い。
・目のかゆみ
目がとても痒く、涙が出ることも。風邪では目の痒みはほとんどない。

このような症状が出始めたら、花粉症にかかっているかもしれません。
医師に相談し、治療を進めていきましょう。

今回は花粉症の発症時期や症状などをお話しました。
次回はお薬や日常の中でできる対策などをお伝えしていきます。

 

2019年2月13日

冷え性


 
 
2月になってもいまだ厳しい寒さが続きますね。
この時期は特に、寒暖差も大きく風邪もひきやすいですし、
インフルエンザなどにも気を付けたいところです。
 
まだまだコートやマフラーはもちろん、
ストーブやヒーターなどの暖房器具も手放せません。
また、布団の中に湯たんぽや電気毛布を仕込んでいる方もいらっしゃるかと思います。
 
冬と言えば冷えを感じる方も多いのではないでしょうか。
 
今回は冷え性についてお話ししていきたいと思います。
 
 
 
1. 冷え性の症状
冷え性の症状は、手足をはじめとする体に冷えを感じます。
男性よりも女性の方が筋肉量も少なく、冷えを感じやすいです。
 
冷えることによって起こる症状に、
 
・寝つきや寝起きが悪くなる
・頭痛
・生理痛
・肩こり
などがあります。
 
その他にも、手足が冷えて血液が巡らない末端冷え性や、
風邪を繰り返してしまう下半身型冷え性
便秘や膀胱炎を起こす可能性のある内蔵型冷え性があります。
 
 
2. 冷え性のメカニズム
人間の生命活動を維持する上で大切な働きをしている酵素は、37℃の時最も働きます。
そこで人間は、内臓のある体の中心部の温度を常に37℃に保つために、
環境の変化に応じて体温を調節します。
 
人間の体は暑いときは手足や皮膚表面近くにある血管を拡張させ、
血液の流れる量を増やすことで外気に向けて熱を逃がそうとします。
逆に寒いときは、血管を収縮させて熱の拡散を防ぎ、
心臓や肝臓など重要な臓器が集まる体の中心部に血液を集め体温を維持しようとします。
そのため血液が行き渡りにくくなった手先や足先は、温度が下がります。
 
こうした体温調節によって、体が冷えてしまうのです。
 
 
 
3. 冷え性の原因
冷え性の原因は普段の食生活や生活習慣にあります。
主には、下記の原因が挙げられるのではないでしょうか。
 
・乱れた食生活
・好きなものばかり食べている
・無理なダイエットをして食事を抜いている
・エアコンのきいた部屋に長時間いる
・季節に適さない薄着で過ごしている
・運動不足や筋力の低下
・砂糖の摂りすぎ
 
 
4. 冷え性の予防・治療法
冷え性を予防・治療していくためには意識的に温めることはもちろん、
生活習慣を見直して冷えにくい身体を作っていくことが重要です!
 
・ミネラルやビタミンの豊富な食事を心がける
・甘いものを控える
・冷たい飲み物を飲みすぎない
・適度な運動をする
・湯船につかる
・生姜やジャガイモなど、根菜を食べる
 
 
などを心がけると、冷え性に効果的です。
 
体を芯から温めるには湯船につかることが一番大切ですが、
仕事やプライベートが忙しく、毎日湯船につかる時間はない、
という方も勿論多いかと思います。
 
そんな時は足湯などのように体の一部だけを少し熱めのお湯に浸して温まる、部分浴なども効果的です。 
 
 
いかがでしたでしょうか。今回は冷え性についてお話させて頂きました。
女性だけに限らず、男性や高齢者の方でも冷えを感じる方は多いかと思いますので、
この季節は十分に気を付けて春まで乗り切ってくださいね。
 

2019年1月23日

正月バテ


 
 
年が明けてそろそろ1月が経とうとしています。

 

年末年始はご実家に帰ってのんびり過ごされたり、

新年会や友人との初詣に行ったりなど様々に過ごされたかと思いますが、

いまだにその調子が抜けなくて体が怠い…

なんて思われる方もいるのではないでしょうか?

 

また、冬休みなども終わり、仕事始め、学校始めとなるかと思いますが、

眠くてなかなか布団から出られない、朝起きるが辛い、

体が重い、疲れが取れない、だるい…など思う方が多いかと思います。

 

もしかするとそれらの症状は『正月バテ』かもしれません。

 

たっぷりとお正月休みを取った後で生活習慣が乱れてしまい、

お休みモードから気分が抜け出せずにいることなどが大きな原因となります。

 

その他の原因としては

・外出の頻度の減少

・年末年始の連日の無理な飲食

・就寝時間や起床時間の乱れ

なども挙げられます。

 

 

ついつい寝正月を過ごしてしまう、実家だと食事の用意があるおかげで動かずに済む、

また外に出ても用事を済ませてすぐに帰宅してしまう、など、

自宅でこもりがちになってしまう方もいらっしゃるかと思います。

 

今までの通勤・通学の時間が無くなり、のんびりする時間が増えることや、

時間に縛られなかったり、年末年始の特番で

夜更かしをしてしまいその延長戦で朝は遅くまで起きれず…

そのように過ごしていては数日とは言え体がなまってしまいます。

 

また、実家でのおせち料理や年末年始の忘年会・新年会でのごちそうで、

ついつい食べ過ぎてしまったことはありませんか?

美味しいご飯にはお酒も付き物ですから、
 
 
実家に親族集まって、となればお昼からお酒を飲むこともあるかと思います。
 
 
それらを解消するには
・体のリズムを整える
・胃を休ませて栄養を摂る
以上二つが重要です。
 
連休や休日の最終日はもったいないと思うかもしれませんが、
いつも通りの起床・就寝を心がけ、起きたら日の光をあびて
朝ご飯をきちんと食べることが大切です。
 
また、お酒を飲むのも控え、胃にやさしい食事をとることも大切です。
お正月の胃にやさしい料理と言えば「七草粥」です。
元々の由来でも、正月の祝膳・祝酒で弱った胃を休めるために食べたといわれています。
 
皆さん七草粥は召し上がられたでしょうか?
もちろん七草粥でなければいけないわけではありませんが、
おかゆやうどん、にゅうめんなどを食べると良いかもしれませんね。
 
 
 
お正月バテをすでにしてしまっている方は、
早寝早起き朝ご飯と消化にいいもので体をリセットしましょう!
 
 

新型コロナ症状