今回も引き続き、透析患者に起きる体の変化についてお話していきたいと思います。
腎不全になるとおこる変化について説明していきたいと思います。
尚、過去の記事については、下記リンク部分をご参照ください。
【変化⑩】透析中に血圧が下がる
最もよく見られる合併症です。
透析中に低血圧を起こした患者の
透析中に低血圧を起こした患者の
予後は悪いと言われており、
原因を調べて適切に対処しなければなりません。
原因は以下の二つに分けることが出来ます。
原因を調べて適切に対処しなければなりません。
原因は以下の二つに分けることが出来ます。
①心拍出量の低下
・透析間体重の過剰増加と急速除水
・低アルブミン血症
・心疾患
・ドライウェイトの下方設定による過剰除水
②末梢血管抵抗の低下
・糖尿病神経障害
・動脈硬化
・降圧剤の使用
透析中の低血圧を防ぐには、透析間の飲水と食塩摂取を控えて
体重増加を抑える必要があります。
【変化⑪】下肢がつる
透析患者が透析中にこむら返りを起こす原因は
①循環血液量の減少により筋肉に十分な酸素供給が出来ない。
②除水速度が速すぎる
③総除水量が多すぎる
④ドライウェイトが低く設定されている
⑤透析による電解質の変動
⑥透析による代謝性アシドーシスの改善に伴うイオン化カルシウムの減少
②除水速度が速すぎる
③総除水量が多すぎる
④ドライウェイトが低く設定されている
⑤透析による電解質の変動
⑥透析による代謝性アシドーシスの改善に伴うイオン化カルシウムの減少
⑦低カルシウム透析液
⑧カルニチンの欠乏状態
⑧カルニチンの欠乏状態
等が考えられています。
こむら返りの対処法は普通の物と同じく、
足先を90度以上曲げたり、患部を温めて
マッサージを行ったりするといいそうです。
【変化⑫】ショック状態になる
全身の臓器や組織に十分な血液を供給するのに
必要な血圧を維持できなくなった状態を「ショック」と言います。
一般的には収縮期血圧(上の血圧)が<90mmHgの場合をショックとみなします。
必要な血圧を維持できなくなった状態を「ショック」と言います。
一般的には収縮期血圧(上の血圧)が<90mmHgの場合をショックとみなします。
ショックでは、生あくび、眠気、動悸、頻脈、吐き気、顔色が悪い、
冷汗、胸痛、腹痛、息苦しさ、意識が遠くなるといった症状がみられます。