2021年10月27日

腎不全で起こる変化④

今回も引き続き、透析患者に起きる体の変化についてお話していきたいと思います。
尚、過去の記事については、下記リンク部分をご参照ください。


腎不全になるとおこる変化について説明していきたいと思います。


【変化⑩】透析中に血圧が下がる




透析中に起きる低血圧は血液透析に
最もよく見られる合併症です。
透析中に低血圧を起こした患者の
予後は悪いと言われており、
原因を調べて適切に対処しなければなりません。
原因は以下の二つに分けることが出来ます。




①心拍出量の低下
 ・透析間体重の過剰増加と急速除水
 ・低アルブミン血症
 ・心疾患
 ・ドライウェイトの下方設定による過剰除水

②末梢血管抵抗の低下
 ・糖尿病神経障害 
 ・動脈硬化
 ・降圧剤の使用


透析中の低血圧を防ぐには、透析間の飲水と食塩摂取を控えて
体重増加を抑える必要があります。



【変化⑪】下肢がつる

透析患者が透析中にこむら返りを起こす原因は

 ①循環血液量の減少により筋肉に十分な酸素供給が出来ない。
 ②除水速度が速すぎる
 ③総除水量が多すぎる
 ④ドライウェイトが低く設定されている
 ⑤透析による電解質の変動
 ⑥透析による代謝性アシドーシスの改善に伴うイオン化カルシウムの減少 
 ⑦低カルシウム透析液
 ⑧カルニチンの欠乏状態

等が考えられています。


こむら返りの対処法は普通の物と同じく、
足先を90度以上曲げたり、患部を温めて
マッサージを行ったりするといいそうです。




【変化⑫】ショック状態になる

全身の臓器や組織に十分な血液を供給するのに
必要な血圧を維持できなくなった状態を「ショック」と言います。
一般的には収縮期血圧(上の血圧)が<90mmHgの場合をショックとみなします。

ショックでは、生あくび、眠気、動悸、頻脈、吐き気、顔色が悪い、

冷汗、胸痛、腹痛、息苦しさ、意識が遠くなるといった症状がみられます。



2021年10月20日

11月の休診日について

しょうじゅクリニック 11月の休診日についてお知らせします。



休診日・・・毎週日曜日・水曜日


臨時休診・・・11月15日(月) 


上記の日は終日休診となっておりますのでよろしくお願い致します。

2021年10月13日

カボチャの栄養🎃



10月のイベントといえばハロウィン!

お子さんや地域の子供たちへお菓子をねだられることもあるのではないでしょうか。
そのハロウィンに欠かせないのがかぼちゃです。

そしてハロウィンだけでなく、冬至の日にも欠かせないのがこのかぼちゃ。
今回はかぼちゃの栄養について説明したいと思います。


まず秋~冬に食べるために秋の野菜と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
かぼちゃは夏~初秋にかけて収穫される夏野菜です。

ビタミンが多く含まれているので夏バテにも効果的な野菜ですが、
3か月前後寝かせて甘みを引き出してから食べるのが一般的となるため
美味しく食べられるのは秋~冬、つまり10月~12月ごろが食べごろとなります。
熟成して美味しくなるだけでなく、栄養分も増えるそうです。

かぼちゃってカロリーや糖質が高そう…と考えられる方もいらっしゃるとは思いますが、
補うほどのビタミンなどが含まれています!
それに、ごはんに比べればカロリーも糖質も少ないのだとか。

生の場合だと日本かぼちゃは49㎉、食卓によく並ぶ西洋かぼちゃでも91㎉程となります。


かぼちゃに含まれる栄養は
・βカロチン
・ビタミンE、C、B1、B2
・食物繊維
・カルシウム
・カリウム
・鉄
等になります。


βカロチンは呼吸器系を守ってくれ、眼精疲労を抑えてくれます。
また、免疫力を高めてくれるのでウイルス撃退はもちろんの事
がん予防にも効果があるそうです!

また、その他ビタミンC、Eと合わせて抗酸化ビタミンと呼ばれ、
アンチエイジングに効果的だそうです。

食物繊維は便秘の解消や、代謝をよくしてくれます。
その他にも冷え性・体力回復・動脈硬化・貧血改善などの効果もあります。


⚠ただし注意点として、多量にカリウムを含んでいる以上、
透析患者様は注意して頂きたいところです。

多くの野菜やイモ類はお湯で茹で溢すことでカリウムを減らすことが出来ますが、
かぼちゃや他にもとうもろこしなどは茹でてもカリウムが多く残ってしまうそうなので
食べる量に注意しましょう。

他の野菜と同じく、皮や種の部分にも栄養は多く含まれているといいます。

様々な調理法があると思いますので、この時期からだからこそ
美味しくかぼちゃを食べて元気に冬を迎えましょう!

12月の休診日について