今回も引き続き、透析患者に起きる体の変化についてお話していきたいと思います。
尚、過去の記事については、下記リンク部分をご参照ください。
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第6回目
第7回目
【変化㉑】筋肉量が減少する
人は年齢を重ねると筋肉・筋力は徐々に低下します。
20歳代と比べ70歳までに筋肉量は25~30%減少、筋力は30~40%低下し、
特に50歳以降は毎年1~2%減ります。
こうした加齢に加え、活動性低下や臓器不全、
栄養摂取不足によって筋肉が衰える現象を最近では疾患の一種と認識され、
「サルコペニア」と呼ばれるようになりました。
サルコペニアの原因は加齢(一次性)だけでなく、
身体活動性の低下、慢性腎不全などの臓器不全、
栄養摂取不足など二次性の要因も含まれています。
慢性透析患者では約3人に1人が合併しており
認知機能の低下やうつ症状にも関連するそうです。
予防には、自立した日常生活を過ごすために
必要な筋肉の維持向上に努めることと、
筋肉を作るために重要なたんぱく質やビタミンDを多く含む
肉や魚をバランスよく摂取することが重要です。
【変化㉒】体が痒くなる
皮膚への水分供給量が減少して角質の水分量が低下することや、
皮脂腺や汗腺の委縮により皮脂や汗の分泌が低下して
皮脂膜の形成が不十分であることが挙げられます。
皮膚が乾燥すると、皮膚から水分の蒸散や
外部からの刺激を防ぐ機能が低下し、
痒みを伝える神経が通常よりも皮膚の表面近くまで伸びてきます。
その結果、外からの刺激に敏感になり、
衣服が擦れる等のわずかな刺激でも痒みを感じるようになります。
基本的に乾燥のみの場合は保湿剤によるスキンケアを行います。
今回は透析を行っていくことによって起こりうる体の変化として
筋肉が減少しやすいこと、乾燥しやすく体が痒くなりやすいことを紹介させて頂きました。
筋肉が減少しやすいこと、乾燥しやすく体が痒くなりやすいことを紹介させて頂きました。
今後も引き続き体の変化についてお話させて頂く予定ですので、
どうぞよろしくお願いします。
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