2020年9月9日

秋風邪と喉風邪



 

つい最近まで夏の暑さが続いたかと思えば、雨や台風の影響で涼しくなり、

再び暑くなって…を繰り返していますね。


 

やはり季節の変わり目ということもあってか、

今年の秋もまるで三寒四温が続いているようで

体調を崩し始めている方も多いのではないでしょうか。


 

今回は夏が過ぎてから流行る、長引く秋風邪の原因は何なのか、

その対処法や予防法などをまとめたいと思います。


 


 


まず、秋風邪の原因は以下のものとなります。



●気候の変化


夏の高温多湿から一変して、日中の寒暖差が激しくなり空気も乾燥します。

そういった変化に体がついてこず、呼吸機能が低下してしまったり、

自律神経や免疫が弱くなります。


 


●夏の疲労の蓄積


夏に大量の汗をかくことで大量のビタミンやミネラルが消費されたり、

強い日差しや紫外線により肌へ強いダメージが与えられます。

また、夏バテで思うように食事がとれないことや、

長期休暇やバカンスでついつい疲れ知らずに楽しんでいたために

蓄積してしまった疲れが原因で抵抗力が弱まってしまう原因となります。


 


夏風邪と違い、ウイルスが主たる原因ではないため、

大きな症状や発熱が無いことが特徴かもしれません。

何だか体が怠くて調子が悪い、と感じられたらそれは秋風邪かも?と疑うことが必要です。

「ただの夏バテだから」「体調が少しくらい悪くても」と無理をしてしまいがちですが、

長引く原因となってしまいますので治し方や予防法として、


 


・乾燥に気を付ける


・体を温めて調子を整える


・しっかりと休養を取る



基本的な事ではありますが、上記の点に気を付けることが重要になります。


特に体が疲れており、心身ともに疲れやすい秋口ですので、

夏の疲れや季節の変わり目で疲れている体を癒すため、

休めることを心がけるようにしましょう。



また、最近特に流行っているように見受けられるのが喉風邪です。

のどの痛みは放っておいてかなり悪化してからでは手遅れ、

つまり入院に繋がるケースも少なくありません。

肥満気味の方喫煙者の方糖尿病患者の方はより気を付けるべきでしょう。


長引くのどの痛みや、身体に不調がある場合は無理をせず、

早めの受診を心がけることが一番大切です。


 

だらだらと疲労感や倦怠感を伴って長引くため、

じっくりと休養を取ってその他のウイルスも寄せ付けない体へと戻していきましょう!

2020年9月1日

9月の休診日について



しょうじゅクリニック 9月の休診日についてお知らせします。


休診日 ・・・ 日曜日・水曜日


臨時休診日 ・・・ 9月28日(月)



上記の日程は終日休診となりますのでよろしくお願い致します。

2020年8月26日

マスク着用時の熱中症予防について


 
マスクの着用をして過ごすということが見込まれる今年の夏。例年にない夏が見込まれますが、どのように熱中症を防いでいけばよいでしょうか。

今回は熱中症にならないための予防策についてお話ししていきます。

 

熱中症の予防策 

基本的な熱中症対策はマスクの着用の有無によって変わりはありません。まず最も大切なのがこまめに水分を摂ることです。水分を摂る時間がないからと言って一気飲みをしても、水分はしっかりと体内に吸収されていきません。また、のどが渇いたときに水分を摂ってはもうすでに熱中症になっている可能性があります。水分はこまめにゆっくりと摂ることが必要です。

特にマスクをしているとのどの渇きを感じない場合が多く、気が付いたら熱中症になっているという可能性もありますので、より、こまめに水分を摂るようにしましょう。大人だけでなくのどの渇きを元々感じにくい高齢者や自分で喉の渇きなどを訴えにくい乳幼児も積極的に水分を摂りましょう。
 

 
室内では冷房を活用し、室内を涼しくしておきましょう。

ただし、一般的な家庭用エアコンは、空気を循環させるだけで換気を行っていません。新型コロナウイルス対策のためには、冷房時でも窓開放や換気扇によって換気を行う必要があります。換気により室内温度が高くなりがちなので、エアコンの温度設定を下げるなどの調整をしましょう。

 
熱中症かもと思ったら

 マスクを着用して外出中に暑いと感じても、このご時世マスクをとって休憩というのはなかなか難しいですよね。ですので、暑い日に無理して人の多いところへ行かず、遠出を控えるということをおすすめします。

どうしても暑くて苦しい、めまいがするなど熱中症の症状が出ているという場合には涼しい場所へ移動し、人のいないところで一旦マスクを外して呼吸を整え、水分を摂って休むという方法をとってください。

 
新型コロナウイルスの感染拡大が以前収まらない状況ではございますが、この夏は熱中症にならないよう注意しながら、人と人との距離を適切に保ちながら生活しましょう。



2020年8月12日

8月の休診日について



しょうじゅクリニック 8月の休診日についてお知らせします。


休診日 ・・・ 日曜日・水曜日


臨時休診日 ・・・ 8月31日(月)



上記の日程は終日休診となりますのでよろしくお願い致します。


マスク着用時の熱中症に気を付けましょう




先月の長かった梅雨から一変、今年も暑い夏がやってきましたね。

新型コロナウイルスがまだまだ流行中の現在ですが、当クリニックへお越しの際、皆さまにはマスクの着用・待合室の座席の間隔を空けていただく等のご協力をいただき、本当にありがとうございます。

外の気温が暑い日でもマスクをして歩いてご来院される方が多いのですが、今の季節に注意していただきたいのがマスク着用時の熱中症です。夏場のマスクの使用は熱中症のリスクを高めることが考えられています。

今回は2回にわたって、マスクを着用時の熱中症になりやすい原因と予防策についてお話しします。

 
マスク着用時の熱中症になる原因

人は夏になって気温が高くなり体内に熱がこもるようになると汗をかいたり、呼吸をして冷えた空気を体内に取り込んだりすることで熱を発散していき、体温調節を行います。ですが、マスクをしていると自分の呼吸によって温かい空気しか入ってこないため、呼吸で身体を冷やすことが難しく、むしろ体温を上昇させてしまいます。また、顔の半分ほどがマスクで覆われることによって熱がこもりやすくなります。

このように熱がこもりやすく発散しにくくなっているのに加えて、マスクによる加湿で口の渇きを感じにくくなるため、熱中症に気づくのが遅くなり、マスクなしで過ごしていた時よりも熱中症になるリスクは高まると考えられています。

 
熱中症となり、医療機関を利用せざるを得なくなってしまうとただでさえ新型コロナウイルスの影響によって医療機関にさらなるダメージを与え、また患者様への感染リスクも高まってしまいます。

リスクが高いということを念頭に置き、予防をしながら自分自身の体調、そして日本の医療体制をも守っていきましょう。

 
次回はその予防策をお話させていただきます。

2020年7月22日

夏風邪の原因②


前回に引き続き、夏風邪の原因についてです。

今回は大きく分けたうちのもう一つの原因と、
夏風邪の予防法・対処法についてをご紹介していきたいと思います。


夏風邪のもう一つの大きな原因となるのは
②自律神経の乱れです。

原因の一つに気温差があります。

梅雨前のこの季節は、日によっての気温差や一日の気温差が激しく、
服装を間違えてしまうと気温の変化に体が追いついていきません。

また夏はエアコンなどで冷やされた室内で過ごした後猛暑の屋外へ出る際に、
体を冷やす対策が出来ていないまま猛暑にさらされるため、
体は大きな温度差に対処できず自律神経のバランスを崩してしまうのです。


自律神経は汗をかいて体の熱を冷まし体内の環境を整える神経です。
自律神経のバランスが崩れると、体内に侵入したウイルスを排除できず、
ウイルスを排除してもまた新たに感染してしまいます。

さらに、長期に薬を服用することによって耐性が出来てしまい、効き目が弱くなります。
この悪循環が夏風邪の長引く原因になります。




夏風邪の対処法
長引いてしまう夏風邪を早く治すには、
十分な睡眠とこまめな水分補給で
風邪ウイルスに対する免疫力を回復させることが重要です。

安易に下痢止めや解熱剤を服用してしまうとウイルスをうまく排除できずに
余計に症状が長引いてしまう可能性もあるので、
薬は必要最低限にとどめ休養を心がけて下さい。

あまりにも症状がひどく脱水や高熱がある場合は、
速やかに受診して医師の指導のもと薬を飲みましょう。

また、ぬるめのお風呂は自律神経を整えるのに効果的です。



夏風邪の予防方法
季節問わず、風邪の予防に効果的な方法をご紹介します。

・手洗い、うがいを徹底する
・目薬をさす
・エアコンや部屋の掃除をする
・除湿する

手洗い・うがいは基本ですが、目薬は目から感染するウイルスの対策です。
エアコンや部屋の掃除をすることによって、カビやダニの繁殖を抑えることが出来ます。
さらに除湿することによって、夏のウイルスを撃退することができますので、
こまめな除湿を心がけましょう。

習慣づけてしまえばある程度の感染を予防できますので、ぜひ実践して頂きたいと思います。




今回は夏風邪の原因と対処法、予防などをお話させて頂きました。
症状が長引いてしまってつらいときなど、お困りでしたら当クリニックにお気軽にご相談ください。

2020年7月8日

夏風邪の原因①



最近、暑くなったり涼しくなったり、気温の寒暖差が激しい日が続いていますね。

この時期に気を付けて頂きたいのが、夏風邪です。

夏風邪は寝込んでしまうほど重症化することは少ないですが、
正しい対処をしないと微熱が続きなかなか治りません。
長引かせず短期間で治すためにはどのような対処をしていけばよいのでしょうか。

今回は梅雨の時期から夏にかけて流行する、
夏風邪についてお話していきたいと思います。

夏風邪の原因は大きく分けて2つあり、
今回はそのうちの1つをご紹介致します。


①ウイルス
風邪ときくと冬に流行すると思いがちですが、
風邪の原因となるウイルスは200種類以上あると言われています。

そして多くのウイルスは低温・乾燥した空気を好みますが、
高温・多湿を好むウイルスは夏に活動します。

夏に活動するウイルスに感染すると、
喉や胃腸に炎症を起こすことが多く、
寒気や発熱を起こすこともあります。
代表的なウイルスとして、以下のものがあげられます。
・アデノウイルス
呼吸器と腸で繁殖するウイルスで、
のどの痛みや発熱、激しい咳などの症状を引き起こします。
場合によっては扁桃炎や肺炎など、症状が重くなるケースもあります。

・エンテロウイルス
喉で感染した後、腸内で繁殖するウイルスです。
子どもにかかりやすく、下痢や嘔吐など胃腸の不調が出やすいのが特徴です。
・コクサッキーウイルス
エンテロウイルスの仲間で、発熱・口内炎・水泡・食欲不振などが代表的な症状です。
まれに頭痛や吐き気、下痢や嘔吐を発症することもあります。

また、こちらもまれですが、コクサッキーウイルスが心筋炎の引き金になる事があります。
心筋炎とは、主に心臓の筋肉に炎症が起こる状態の事です。
急性心筋炎の初期症状では、鼻水やのどの痛み、消化器系の症状がみられますが、
その後1~2週間程度で胸痛・心不全症状・不整脈などの症状が発生します。

ただ、発症するまでに特徴的な症状がなく発見が難しい病気とされていますが、
心電図により心臓の異常がみられるため、
もし風邪のような症状の後に胸痛などの症状が出てきた場合は、
念のため病院へ受診し検査しましょう。


代表的なウイルスとは言え、夏風邪と言われるウイルスは上記では収まりません。
次回は夏風邪の原因のもう1つと対処法や予防法をご紹介したいと思います。


新型コロナ症状