2020年12月23日

ノロウイルスについて2

 

ノロウイルス感染症は、乳幼児から高齢者までの幅広い年齢層に急性胃腸炎を引き起こすウイルス性の感染症です。長期免疫が成立しないため何度もかかります。

主に冬場に多発し、11月頃から流行がはじまり122月にピークを迎えますが、年間を通して発生します。

原因ウイルスであるノロウイルスの増殖は人の腸管内のみですが、乾燥や熱にも強いうえに自然環境下でも長期間生存が可能となっています。 感染力が非常に強く、少量のウイルス(10100個)でも感染・発症します。

今回はノロウイルスの効果的な消毒方法や、感染した時の対策についてお話していきたいと思います。

 

◯ノロウイルスの消毒方法

加熱・煮沸できるものであれば、85℃以上で1分以上加熱しましょう。

熱湯をかけるのも手ですが、少しかけて終わりでは完全に消毒できないので注意してください。

一般的にノロウイルスにはアルコールより塩素(次亜塩素酸イオン)消毒が効果的です。

消毒液の作り方は、500㎖のペットボトルにキャップ半量のキッチンハイターを入れて水で満たします。この消毒液を使う際は安全のため、手袋やゴーグル、マスクなどをつけて作業してください。

 

◯ノロウイルスに感染してしまったら

現在、ノロウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。特に体力のない乳幼児や高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を十分に行いましょう。脱水症状がひどい場合には病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。感染が疑われる場合は、最寄りの保健所やかかりつけの医師に相談してください。

 

今年は新型コロナウイルス・インフルエンザだけでなくノロウイルスもきちんと予防し、感染しないように気をつけましょう。

 

2020年12月9日

ノロウイルスについて

 

食中毒というと夏に多いイメージですが、年間の食中毒の患者数の約半分はノロウイルスによるものなのです。そのうち約7割は11月~2月に発生しており、この時期の感染性胃腸炎の集団発生例の多くはノロウイルスによるといわれています。

ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、嘔吐・下痢・腹痛・微熱などを起こします。感染力が強く、大規模な食中毒など集団発生を起こしやすいため注意が必要です。

また、子供や高齢者は重篤化することがありますので、特に注意が必要です。

今回はそんなノロウイルスの感染源や予防策を、二回に分けてお伝えしていこうと思います。

 

◯ノロウイルスの感染源

ノロウイルスの感染経路には、主に人からの感染と、食品からの感染があります。

①人からの感染

・患者の便や嘔吐物から人の手などを介して二次感染する場合

・家庭や施設内などの飛沫などにより感染する場合

②食品からの感染

・感染した人が調理などをして汚染された食品を食べた場合

・ウイルスの蓄積した、加熱不十分な二枚貝などを食べた場合

感染した場合、約2448時間で吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、微熱などの症状が出てきます。

通常、これらの症状が12日間続いた後に治癒し、後遺症もありません。

また、健康で体力のある人は感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状で済む場合もあります。ただし、子供やお年寄りなどでは重症化することがありますので特にご注意ください。

 

◯ノロウイルスの予防方法

ノロウイルスはワクチンが無く、治療は点滴などの対症療法に限られてしまいます。

日ごろからしっかりと予防することが大切です。

①手洗いをしっかり行う

特に食事前、トイレの後、調理前後は石鹸で良く洗い、流水で十分に流しましょう。

②人からの感染を防ぐ

家庭内や集団で生活している施設でノロウイルスが発生した場合、感染した人の便や嘔吐物からの二次感染や飛沫感染を予防する必要があります。

ノロウイルスが流行する冬期は、乳幼児や高齢者の下痢便や嘔吐物にノロウイルスが含ませていることがありますので、おむつ等の取扱いには十分に注意しましょう。

③食品からの感染を防ぐ

加熱して食べる食材は中心部までしっかりと火を通しましょう。

二枚貝等ノロウイルス汚染の恐
れのある食品の場合、ウイルスを死滅させるには中心部が
85℃~90℃で90秒間以上の加熱が必要とされています。

また、調理器具や調理台は消毒していつも清潔にしておきましょう。

まな板、包丁、食器、布巾などは使用後すぐに洗ったり、熱湯(85℃以上)で一分以上加熱消毒したりすることが有効です。

 

今回はノロウイルスの感染源と予防方法についてお話ししました。

次回は消毒方法と感染した時の対策についてお話していきたいと思います。




2020年11月25日

風疹について(先天性風疹症候群)

 




前回は風疹についての概要だったかと思います。

今回はそれに引き続き、妊婦の方が風疹に感染した場合の胎児への害についてです。
 
  
妊婦、また妊娠20週頃まで(とくに、妊娠初期)の女性が風疹にかかると、
胎児が風疹ウイルスに感染し、障害をもった赤ちゃんがうまれる可能性があります。
これらを先天性風疹症候群と言い、
先天性風疹症候群をもった赤ちゃんがこれらすべての障害をもつとは限らず、
これらの障害のうちの1つか2つのみを持つ場合もあり、
先天性風疹症候群と気づかれるまでに時間がかかることもあります。

 
先天性風疹症候群がおこる可能性は風疹にかかった妊娠時期により違いがあります。
特に妊娠初めの12週までにその可能性が高いことが認められており、
子供のころを含め妊娠前に2回の予防接種をうけることによって、
成人女性なら妊娠中に風疹にかかることを予防し、
妊婦以外の方が妊婦などに風疹をうつすことを予防できます。

ただし妊娠中は風疹の予防接種をうけることはできませんので注意が必要です。

 
対策としては、男女どちらも予防接種を受けることが最重要かと思われます。


かつては女性のみが受けていたようですが、
予防接種を受けず自然感染してしまった場合妊娠中の母親や配偶者、
あるいはパートナーや職場・学校の職員に移してしまうことで
生まれてくる赤ちゃんが先天性風疹症候群と診断される可能性が生じます。

風疹の合併症から身を守り、将来自分たちの子供を
先天性風疹症候群から守るためにも風疹の予防接種を受けることが重要です。


また、女性の場合予防接種を受ける場合には注意が必要です。

それは妊娠していない時期(生理中またはその直後がより確実ですが、
あらかじめ1か月間避妊してからが良いでしょう)に予防接種を行い、
その後2ヶ月間の避妊が必要です。

風疹ワクチンは大変安全なワクチンだそうですので、
妊娠中に風疹ワクチンを接種されたため胎児に
障害がでたという報告はこれまで世界的にもありません。 

ですが、その可能性は理論的に全く否定されているというわけではありませんので、
上記の注意が必要です。

 
風疹は特異的な治療法はなく、症状を和らげる対症療法のみであるとされています。


特に先天性風疹症候群は自分だけでなく将来の子供に及ぶものとなりますので、
この期に自身の予防接種の記録などを見返して、まだ予防接種を受けていない方は
改めて予防接種を受けるなどしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

2020年11月16日

12月と年末年始の休診日について

 

 

12月と年末年始の休診日についてお知らせいたします。

 

臨時休診日・・・12月14日(月)

 

☆年末年始☆

28日(月) 通常診療

29日(火) 通常診療

30日(水) 休診

31日(木) 通常診療

元旦(金) 休診

2日  (土) 通常診療 午後は薬局が休みなのでご注意ください。

3日  (日)   休診

4日  (月) ~ 通常診療

 

 

 

 

2020年11月11日

風疹について

 




昨年、一昨年は風疹についてのニュースをよく耳にしたかと思います。

2018年は2017年に比べ感染報告者数は増大しており、
近年最も多かった2013年に次いでの感染者数となっておりました。
2019年は2018年よりも落ち着き、
今年も現状では感染者数の少ない年と変わらない数となっているのは
偏に春先からの徹底的な感染対策も一役買っているのだと思います。
また、2019年に予防接種を受けなかった世代の方の予防接種の勧めもありましたので、
そちらも要因の一つなのかと思われます。


そもそも風疹とは、発熱発疹リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症です。

上記の3徴候のいずれかを欠くものについての診断が困難であること、
また類似症状を示すものとの鑑別が必要になるため、
確定診断のためには検査判断を要します。
そのため臨床症状のみで風疹と診断することは困難な疾患であるとされています。


通常は春先から初夏にかけて多く見られます。
潜伏期間は23週間で、症状はウイルスに感染していながら
明らかな症状が出ないまま免疫が出来てしまう不顕性感染から、
重篤な合併症併発まで幅広く見られますが、
基本的に一度かかると大部分の人は生涯風疹に罹る事は無いようです。


子どもの場合、比較的に症状は軽いそうですが、
まれに脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症が
2000人~5000人に一人の割合で発生することがあるそうなので、
その点では軽視のできない病気です。

大人の場合だと、発熱や発疹の期間が子供に比べて長く、
関節痛がひどいことが多いとされており、
1週間以上仕事を休まなければならない場合もあるそうです。

また麻疹や水痘に比較すれば劣る物の、
感染力も比較的強く、くしゃみのしぶきなどを媒介とする飛沫感染で
他者へと感染していく病気だそうです。
発疹の出る1週間前から発疹のでた1週間くらいまでの間は
感染力があると考えられているようです。


しかし妊婦、また妊娠20週頃まで(とくに、妊娠初期)の女性が風疹にかかると、
胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、
そして精神や身体の発達の遅れ等の障害をもった赤ちゃんがうまれる可能性があります。

 
これらの障害を先天性風疹症候群といいます。
先天性風疹症候群をもった赤ちゃんがこれらすべての障害をもつとは限らず、
これらの障害のうちの1つか2つのみを持つ場合もあり、
先天性風疹症候群と気づかれるまでに時間がかかることもあります。
 
 
 
次回はこの先天性風疹症候群と、予防接種についてとなります。

2020年10月28日

インフルエンザの予防について

 


前回はインフルエンザの主な症状や予防についてお話ししました。

今回はインフルエンザ予防接種についてお話ししたいと思います。

 

 流行前の予防が重要となってきます。

 医療機関のワクチンの入荷状況にもよるのですが、流行時の12か月前(10月~年内まで)に接種するのが望ましいです。

 接種回数は、大人は基本的に1回、13歳未満の子供は2回となっています。

インフルエンザワクチンの有効率は約70%となっており、予防接種をすることで、かかったとしても重症化を軽減してくれます。

 

ただし注意が必要で、卵アレルギーがある方は医師にご相談ください。

 

どの医療機関でもインフルエンザ予防接種を受ける際の注意点として、

・感染防止の3つの基本である①身体的距離の確保、②マスクの着用、③手洗いの徹底をお願いします。

・接種希望者はあらかじめ医療機関に電話予約をしてください。

・インフルエンザワクチンは重症化予防などの効果がある一方で、発病を必ず防ぐわけではなく、接種時の体調などによって副反応が生じる場合があります。医師と相談の上、接種いただくとともに、接種後に体調に異変が生じた場合は医療機関にご相談いただくようお願いします。

 

今年からインフルエンザだけでなく、新型コロナウイルスへの対策を一人ひとりが意識し、感染拡大を防止しましょう。

 



2020年10月16日

11月の休診日について

しょうじゅクリニック 11月の休診日についてお知らせします。

休診日・・・毎週日曜日・水曜日

臨時休診・・・11月9日(月)

上記の日は終日休診となっておりますのでよろしくお願い致します。

透析患者さんの合併症