2018年9月26日

風疹について







最近ニュースなどで風疹の流行についての取り上げが多いですね。

実際、関東地方を中心として風疹の感染者が増えていると言います。昨年に比べ感染報告者数は増大しており、2012年、2013年に次いでの感染者数となっているため、関東を中心に全国へ広がる可能性もあるとみられています。


そもそも風疹とは、発熱発疹リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症です。

上記の3徴候のいずれかを欠くものについての診断が困難であること、また類似症状を示すものとの鑑別が必要になるため、確定診断のためには検査判断を要します。そのため臨床症状のみで風疹と診断することは困難な疾患であるとされています。



通常は春先から初夏にかけて多く見られます。潜伏期間は23週間で、症状はウイルスに感染していながら明らかな症状が出ないまま免疫が出来てしまう不顕性感染から、重篤な合併症併発まで幅広く見られますが、基本的に一度かかると大部分の人は生涯風疹に罹る事は無いようです。


また、子どもの場合、比較的に症状は軽いそうですが、まれに脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症が2000人~5000人に一人の割合で発生することがあるそうなので、その点では軽視のできない病気です。

 

大人の場合だと、発熱や発疹の期間が子供に比べて長く、関節痛がひどいことが多いとされており、1週間以上仕事を休まなければならない場合もあるそうです。


また麻疹や水痘に比較すれば劣る物の、感染力も比較的強く、くしゃみのしぶきなどを媒介とする飛沫感染で他者へと感染していく病気だそうです発疹の出る1週間前から発疹のでた1週間くらいまでの間は感染力があると考えられているそうです。




 
しかし妊婦、また妊娠20週頃まで(とくに、妊娠初期)の女性が風疹にかかると、胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障害をもった赤ちゃんがうまれる可能性があります。

 

これらの障害を先天性風疹症候群といいます。先天性風疹症候群をもった赤ちゃんがこれらすべての障害をもつとは限らず、これらの障害のうちの1つか2つのみを持つ場合もあり、先天性風疹症候群と気づかれるまでに時間がかかることもあります。
 
 
 
 
 
次回はこの先天性風疹症候群と、予防接種についてとなります。
 
 
 
 





 

2018年9月12日

疲れ目について


 
夏も終わりかけ、涼しい気温の日がちらほらと出てきましたね。

まだ蒸し暑さが残るので、エアコンはまだまだ必要ですね。

涼しい室内は快適ですが、目が乾いてきてしまうときはありませんか?

パソコンやスマートフォンをよく使う現代では、
疲れ目に悩んでいる方も少なくありません。

今回はそんな疲れ目についてお話していきたいと思います。

 
【疲れ目の原因】

    目の酷使
目に負担をかけすぎると、目の中の細胞や筋肉が疲れてしまいます。
長時間のパソコン作業や手先の細やかな作業をしたり、
メガネやコンタクトの度が合っていなかったりするのが原因です。

    目の渇き
涙は目がスムーズに機能するために大切な働きをしていますが、
涙が少なくて目が乾いている状態だと、必要以上に目に負担がかかり、
疲れを引き起こすことがあります。


【疲れ目のしくみ】

私たちはものを見るときに、カメラのレンズのような働きをする水晶体を調節しながら
ピントを合わせています。長時間のパソコン作業を続けると、この水晶体を調節する
筋肉がずっと緊張していることになり、筋肉疲労を起こしてしまいます。

老眼の場合は、ピント調節力が老化で弱まり、近くが見えづらくなります。
これを放置したまま無理して近くを見続けると、目が疲れやすくなってしまうのです。

 また、正常な目の表面は涙に覆われていて滑らかですが、目が乾いていると
涙が少ないために表面がデコボコし、通常ではピントが合っていてもぼやけて見えてしまいます。
しかし、ピントを合わせようと脳が信号を出し無理に筋肉を使って合わせようとするので、疲れ目の原因になります。


【疲れ目の解消】

    ホットタオル・ひんやりタオル
目がしょぼしょぼする疲れ目には血行を良くするのが効果的です。
やけどしないように注意しながら、熱めのお湯で絞ったタオルを目の上に置き、
覆うようにパックしましょう。目の周りの血管が広がり、血行が良くなります。
目が充血していたら、炎症を起こしているので冷やすのが効果的です。
水で絞ったタオルで目をパックしましょう。会社などでは絞ったタオルを
チャック付きの袋に入れて冷蔵庫に入れて冷やしておけば、休憩時間に使いやすいです。

 
    効果的な栄養素
疲れ目に効く栄養素としては、以下のものが挙げられます。

・ビタミンA
    角膜や網膜の働きを助け、涙の量を一定に保つ働きを持っています。
 うなぎ、レバー、ニンジン、小松菜、マーガリンなど

・ビタミンB
 視神経の働きを活性化し、目の粘膜組織を生成するのになくてはならないものです。
 牡蠣、アサリ、うなぎ、豚肉、レバー、マグロ、納豆など

・ビタミンC
  水晶体の透明度を保つために不可欠。目をリフレッシュさせます。
 いちご、ブロッコリー、ミカン、赤ピーマン、菜の花など

 
    目薬

 疲れ目や目の充血に適した目薬は、ビタミンを配合したものや、
炎症を抑える効果があるものを選びましょう。
コンタクトをしている方はコンタクト用の目薬を使い、目の渇きを潤しましょう。
  また、ドライアイの方は、目薬に含まれている防腐剤を涙で洗い流すことができず、
防腐剤が目の表面に残るため、目の表面を傷つけることがあります。
防腐剤の入っていない目薬を選ぶことが大切です。

 
    環境
  オフィスや部屋での過ごし方で、目への負担は変わってきます。
目を大切にする生活習慣を意識していきましょう。
  オフィスではパソコンなどの画面の明るさと部屋の照明が重要です。
暗い部屋でパソコンやスマートフォンを操作していたり、
パソコンの画面が照明に当たってまぶしかったりすると、目にダメージが与えられます。画面に張り付けるフィルターなどを活用しましょう。
また、趣味での細かい作業や、仕事に集中しているとまばたきの回数が減ってしまい、
目を乾燥させてしまいます。意識的にまばたきをしたり、30分に一回は
目を休める時間を取ったりして、疲れ目の蓄積を未然に防ぎましょう。

 

いかがでしたでしょうか。

今回は疲れ目の原因やその対策についてお話ししました。
これからも目を大切にしてお過ごしください。
 

2018年8月29日

熱帯夜の睡眠




連日暑い日が続き、熱帯夜のなかぐっすり眠れなくなりますよね。

日々の寝不足と日中の体のだるさが相まって、
悪循環を起こしてしまっているケースも少なくありません。

特にこの時期は、お盆休みに夜更かしや
昼頃まで寝ていた影響で疲れが出てくるころです。

生活リズムが崩れることによって睡眠不足になってしまう人も多く、
当クリニックにも不眠をご相談される患者様がいらっしゃいます。

今年はまだまだ残暑が続くと言われているので、
熱帯夜でもぐっすり眠れ・睡眠の質を上げるにはどうすれば良いのでしょうか。

 

    日中太陽の光を浴びる

不眠でお悩みの患者様の中には、決まった時間に起きられない・
日中も眠気が続いてしまう…といった、連日の暑さに加え、
休み中に夜更かしをしたり昼過ぎまで寝てしまったりして
生活のリズムの乱れが影響している方もいらっしゃいます。

乱れた生活リズムを整えるのに効果的なのは、「日光の光を浴びる」ことです。

生活リズムは太陽の光の影響を一番受けるので、午前中に数時間程度日光を浴びると、
徐々にリズムが戻り、眠る時間も早くなってきます。

暑いからといって日中を涼しい室内で過ごすのではなく、適度に外に出ましょう。

そこで前回でもお話しした紫外線には十分に注意していただき、
朝の通勤時間等を有効活用して日光をたっぷり浴びましょう。

 

    身体を温める

人間は脳や内臓などの体の中の温度、「深部体温」が下がるときに眠気を感じます。
しかし高温多湿の夏には体温調節が難しく、なかなか眠りに落ちにくくなります。

人の体はいったん温めると元に戻そうとする働きがあるため、
温めることで体温を下げるきっかけになります。

夏こそシャワーだけで済ますのではなく、お風呂がおすすめです。

就寝23時間前にぬるめのお風呂にゆっくり入り、寝る前に体をじんわり温めましょう。


③ 吸湿性、通気性に優れた寝具を選ぶ


夏は一年の中で一番汗をかく季節なので、布団などの就寝環境も影響を受けます。

吸湿性の低い寝具で寝ると汗を吸い取ってもらえず、快適に寝ることができません。

汗をかくことで体温は0.51℃ほど低下するので、この体温低下は眠りにつくために欠かせない条件になります。寝具は「温度を下げすぎず、湿度を上手に取り除く」ものが理想です。パジャマやシーツ、掛け布団の素材は、吸湿性はもちろんのこと、吸い取った汗を上手に外に出す「通気性」にも優れたものを選びましょう。


 
    適切にクーラーをかける
「寝苦しくなく、かつ体にやさしい」冷房の使い方で、快適に眠りましょう。

その秘訣は、エアコンをつけながら、同時に扇風機やサーキュレーターを回して、空気を循環させます。

エアコンは28℃前後くらいの高めの温度設定で、3時間程度で切れるようタイマー設定します。
熱帯夜で睡眠がとりにくい場合は、タイマー設定時間を6時間に延長して睡眠確保しましょう。
扇風機は、一晩中回してもいいですね。

なお、このとき風を直接体に当てないよう注意しましょう。エアコンの風の先に扇風機を置いて、部屋全体に風を回すようにするのが、冷えを防ぐコツです。


 
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した方法を実践していただき、少しでも快適に睡眠がとれるようにしましょう。

2018年8月15日

光線過敏症について



まだまだ厳しい日差しと暑さが続きますね。

 
前回は紫外線について説明させて頂きましたが、紫外線を浴びすぎるとやけどのような日焼けになったり、光線過敏症を引き起こしたりする場合があります。

 
そもそも光線過敏症とは何かといいますと、俗にいう「日光アレルギー」の事です。
その他にも日光性皮膚炎や日光過敏症とも呼ばれます。

 
アレルギー症状は様々ですが、一番分かりやすい肌に出るものですと
湿疹、痒みやかぶれ、腫れ、水ぶくれ、蕁麻疹などがあります。
しかし肌だけでなく、花粉症のように目が赤く充血したり瞼が腫れたり、
頭痛や吐き気、発熱する場合などもあるのです。

 
原因はいくつかありますが、体外からの原因体内からの原因2種類に分かれます。

 
まず体外からの原因として挙げられるのが
・紫外線を大量に浴びる
・食品によるもの
・化粧品によるもの
・服薬
・日焼け止め

次に体内からの原因として挙げられるのが
・アレルギー体質
・ビタミン・ミネラル不足
・病気
・ダイエット
・ストレス
・生活習慣の乱れ
 

中でも触れたいのが「服薬」に関する項目です。
内服薬の中で原因となる薬は様々ありますが、
副作用として発症する場合が多いと思います。

また、化粧品や日焼け止めに含まれる添加物や薬剤からも
引き起こされる場合があるのです。
症状が出た場合は主治医の先生や、処方をしてくれた病院で相談するのが良いでしょう。

 
また、内服薬だけでなく貼り薬などからも発症することがあります。
ブログ記事などで話題に上っているためご存知の方も多いことでしょう。
湿布と言えばドラッグストアなどでも簡単に手に入る物ですので、
処方された場合も内服薬よりは安易に使用してしまいがちになるのではないでしょうか。
 

しかし、医師から処方される以上、
一般薬よりも扱いは慎重に行わなければならないものです。

薬剤師の説明をしっかり聞き、お薬の説明などにもよく目を通しておく必要があります。
また、自分が処方された薬は効果があるからと言って
他人への譲渡はしないようにしましょう。
 
 
一度出てしまったアレルギーを完治させることは難しいですが、
紫外線を予防し生活に少しの工夫をするだけで症状を軽減することができます。
(紫外線予防について、詳しくは前回記事をご参照ください。)
 
 
光線過敏症はアレルギーの一種ですから、一度発症すると完治は難しく、
皮膚の症状が多いため人目が気になってしまいます。
また、いつ誰にでも起こりうる可能性のあるものです。
 
そのため紫外線アレルギーにならないために予防することがとても重要になります。
日頃から紫外線対策を行い、食事や睡眠などの生活を正しく保ち
免疫力を高めていられるように気を付けましょう。

また、医師に処方された薬品はしっかりと自分自身が服用し、
異変があった場合はすぐ病院に相談するようにしましょう。

 

 

2018年7月25日

紫外線対策


 
 
 

 
 
ここ連日、とても暑い日が続いていますね。

記録的な猛暑が続き、7/23の埼玉では観測史上最高気温が観測されました。

 

 

気温だけでなく日差しも厳しく、熱中症予防はもちろん、女性は日焼け対策にも力を入れていることでしょう。

紫外線自体は、ビタミンDを作ったり、それによってセロトニンが分泌されたりの効果があります。

しかし、ひどすぎる日焼けや光老化、光線過敏症、その他にも眼への悪影響を与えることもあり、紫外線予防は極めて重要となります。

 

 

まず、気になる紫外線の量ですが月別にみると、7月をピークに5月から9月頃にかけてが特に多いそうです。

ですので、6月頃から日差しのきつい7月・8月と同じような紫外線対策が必要だと考えられますね。

 

また、時間別に見た場合、10時から14時の間が最も多いようです。しかし16時頃までは油断できませんので、日が落ちるまではしっかりと紫外線対策をしておくのがベストでしょう。


 

紫外線予防の中でも普段の生活に取り入れやすいものは主に以下の6つほどだと思われます。



① 紫外線の強い時間を避ける

   上記でも述べましたが、1016時までは紫外線の強い時間帯となりますので避けた
   方が良いでしょう。

 

 
② 日陰を利用する

   体に当たる紫外線は、太陽から直接の物だけでなく空気中で散乱したものや、地面や建物から反射したものもあります。
   直接日光のあたらない日陰であっても、紫外線を浴びていることは忘れないように心がけましょう。






      ③ 日傘を使い、帽子をかぶる

   ②と同じく、空気中で散乱している紫外線は防ぐことが出来ません。しかし、体に当たると熱に代わる赤外線をカットすることによって涼しく感じられます。
 

      ④ 袖や襟のついた衣服で覆う

   皮膚に到達する紫外線を減らすためには、濃い色でしっかりした生地と織り方の衣服が良いそうです。また、UVカット加工の衣服などを選ぶと良いでしょう。夏場は暑いかもしれませんが、上着として1枚そのようなものがあると良いかもしれませんね。

 

    ⑤ サングラスをかける

   サングラスはもちろん、紫外線カットメガネが有効です。しかし、目に入る紫外線は正面方向からだけでなく、上下、後ろ、横などからも目に入ってくるようです。ですので、顔にフィットしたある程度の大きさを持つものを掛けると良いでしょう。

 

   ⑥ 日焼け止めクリームを上手に使う

   正しく塗れば紫外線防止に非常に効果的だそうです。しかし、知らず知らずの内に擦ってしまったり、汗で流れ落ちてしまったりするので23時間ごとに塗りなおすのが勧められます。また、正しい量を「使用する必要がありますので、日焼け止めの用法に沿って使用することが大切です。
    ちなみに、普段のお出かけではSPF15PA+++程度の物で十分だと言われているそうです。




今年も厳しい暑さの夏ですが、しっかりと紫外線を予防し、熱中症にも気を付けて過ごしましょう。



透析患者さんの合併症