2019年5月22日

6月病


 
 

 
 
 
 
 
前回は五月病についてご紹介させて頂きましたが、
今回はそれに引き続く形で六月病について紹介させて頂きたいと思います。

 

五月病はゴールデンウィーク明けに多く見られることからそう呼ばれますが、
特に社会人の場合は新人研修がおわり実務に入り出す6月ごろに
同じような状態になる人が増えており、新五月病と呼ばれて問題となっているようです。

 

そもそも五月病とは正式な病名ではなく、医学的には適応障害と診断されるそうです。

5月も気温差が激しく体が重くなることがあるかと思いますが、
6月も梅雨入りとなり天候が不安定になる事も要因の一つとなり得ます。

 

前回でも述べたようにストレスを解消することは大切ですが、
やる気が出ないときは仕方がないと思い自分を責めすぎないのも大切です。
六月病になりやすい人はまじめな性格の方が多いという共通点もあるそうです。

心身のだるさをきっかけに物事がうまく進まない時に自信を責めることや、
落ち込んでしまうこともあるかとは思います。
しかしそのときは焦って物事を進めるのでなく、
少しペースを落として休む時はしっかり休むことを心がけましょう。

 

また、ストレス解消と言えば、で挙げられるものの中に甘いものを食べることや
お酒を飲む事、気分転換のためにと予定を詰め込むこともあるかとは思いますが
何事もほどほどが大切です。

甘いものをとることでの解消は血糖値を上げて一時的にイライラを抑えているにすぎず、
アルコールは疲労感の解消のみで疲労の根本的な解消にはなり得ません。
また、リフレッシュに予定を入れることは必要ですが、
タイトなスケジュールを組むよりもしっかりと睡眠をとることが大切です。

 

無理な食事よりも食べられる程度でバランスよく食事をとり
予定を詰め込みすぎずにしっかりとした休養を取ること、
精神的な余裕を持つことを第一に行動することが大切かもしれません。

 

ストレスを抱えることに対してストレスを抱えるのでなく、
上手に付き合い、うまく解消して心穏やかに過ごすことが大切なようです無理はせず、
自分のペースで過ごすことも社会人の一環ともいえるのかもしれません。
体を壊さないように努め、梅雨を乗り切りましょう!

2019年5月8日

5月病



5月も終わりが近づいて、だんだんと夏らしくなってきましたね。
今年は特に寒暖差が激しく、また気圧差の激しい日も続きましたので
心身ともに体調を崩される方も少なくないと思います。

また、新年度から1か月以上が経過し、緊張や疲れもピークに達しているかもしれません。
5月の連休を機に張りつめていた糸が切れ、なんだか気分が優れないなど
『五月病』といわれる症状が出ることがあります。

 そもそも五月病とは、主に新人社員や大学の新入生や社会人などに見られる、
新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称であると言われています。

 新年度の4月には入学や就職、異動、一人暮らしなど新しい環境への期待があり、
やる気があるもののその環境に適応できないでいると、人によってはうつ病に似た症状が
しばしば5月のGW明け頃から起こることが多いためにこのような名称で呼ばれます。
最近では、転勤や転職、部署移動などで環境が新たに変わる中高年の方にも増加傾向にあるようです。
生活環境が大きく変化した者の中で新しい生活や環境に適応できないままGW中に疲れが一気に噴き出し、
長い休みの影響で学校や職場への行く気を削ぐなどの要因から理由不明確な体や心の不調に陥る、というパターンが多いとか。学生時代の長期休暇の後もそのように感じる方もいらっしゃいます。

 主な症状としては、
身体的…不眠、疲労感、食欲不振、頭痛 等
精神的…抑うつ、無気力、不安感、焦り、気分が落ち込む、人との関わりが億劫 等

 上記のように多種多様な症状がみられ、これらの症状があまりにも長引くとうつ病にまで進行することがあります。思い当たる場合は早めに心療内科や精神科に受診することも大切だと思われます。

 また、休暇中に生活リズムが乱れてしまったり、食事の内容も外食が多くなっていたりしないでしょうか?

精神的にはストレスを解消しているつもりでも、身体的にはストレスが蓄積してしまいます。

長期休暇の中でも夜更かしをせず、適度な運動、バランスの良い食事を心がけましょう。

その他にも趣味に打ち込んだり、気心の知れた友人と過ごしたり、自分ひとりの時間を作るなど精神的にも余裕を作るようにするとストレスが軽減されるかと思います。

 自覚症状がなくても、体はストレスを抱えてしまっているものです。
やはり普段からストレスを抱えないよう心がけ、心地よく過ごせるように気を付けると良いですね。

2019年4月24日

透析患者様の入室~退室の流れについて 後編


 
③透析開始

当院では日機装製DCS-100NX(以下透析機器)を採用しており、透析開始時はスイッチ一つで開始します。

その後もフューチャーネットによる事前の設定に従って透析機器は開始し、これによりヒューマンエラーの削減に大きく一役買っています。


開始後は技士による機器のチェック、看護師による患者様の状態の聞き取りが行われ、 医師、看護師、技士による回診が始まります。

基本一時間に一回の機器チェック、状態チェックを行います

 
透析中はフューチャーネットによる監視、データの蓄積が行われ、内容は機器の情報、前体重、後体重、心胸比、血圧、様々な処置などを蓄積しており、カンファレンスで活用され患者様の状態把握に役立っています。



④返血

 返血においてもスイッチ一つで開始します。

透析開始時と同じく、フューチャーネットによる事前の設定に従って透析機器は返血をします。データが蓄積され、透析中の処置等の様子も記録された機械による管理で自動的に行われるため、正確に情報が記録できます。
 

 返血完了後抜針を行い、血圧測定、状態確認、止血確認ののち体重測定をおこないます。
 
 
⑤患者様の退出

 患者様の送迎には看護師、定期巡回、介護士、営繕など様々な部署による患者様に対応した送迎を行っております。
  透析治療は体力を使い、終わった後はとても疲れるので、患者様を取り巻くスタッフが安全に配            慮し送迎させて頂きますので、ご安心ください。

今回は透析治療が始まってから、治療終了までをお話させていただきました。
何かご質問等ございましたらどうぞお気軽にご連絡ください。







2019年4月10日

透析患者様の入室~退室の流れについて 前編




四月になるとずいぶんとあたたかくなって過ごしやすくなってまいりました。

新年度を迎え、気持ちも新たに過ごしたいですね。


当院は内科も診療しておりますが、透析治療に力を入れております。

透析自体は知っていても、実際はどのように、何が行われるかを知っている方は
受けている患者様やそのご家族以外では多くありません。

ですので、今回は透析の入室から透析開始前までの流れをご紹介致します。


1.患者様の入室

 ①当院では8時30分に穿刺を開始するので
  8時20分に入室を開始します。

  透析室内にも待合室があり、
  ゆったりとしたスペースで
  テレビ等を見ながら待っていただけます。

  また、自由に使える個人用ロッカーもあり、
  着替えや荷物をそこに預けて、
  安心して透析を受けて頂けます。



 ②入室後、状態の確認、体温測定

  入室して頂いた患者様を順にみていきます。
  本日の調子を聞いて、体温を測っていただき体重測定へ移ります。


 ③体重測定

透析患者様は体重の管理が必要不可欠です。
腎機能が低下しているため、体内の水分量がそのまま体重の増減に繋がります。
そのため透析の前後は必ず体重を測定し、
体に余分な水分のない目標体重まで除水する必要があります。 
  
また患者様は車椅子の方が多く、
立位が困難な方は事前に車椅子の重さ
を計測して測った数値からマイナスし、
体重を出します。



それぞれの患者様専用のカードをタッチしてから体重を測定することで
その患者様の透析状況を管理しているネットワークに接続され透析前体重が記録されます。





④体重測定の後は穿刺のため、
  ベッドに移動して頂きます。
  車いすの移動も考えてベッド間隔は
  余裕をもって設計してあるため、 
  比較的移乗もスムーズに行えるように
  なっております。





 

2.穿刺

 穿刺にはクランプ針というものを使用しています。
 クランプ針は皮膚への圧迫も少なく、透析患者様への負担も少なく行えます。
 また、穿刺部に痛みを伴う患者様には前もって疼痛緩和の麻酔テープなどを処方しております。

 

 

透析開始までの流れはこのようになっています。

次回は透析開始から退室までの流れです。

2019年3月27日

春バテ



 
 
 
ようやく桜も開花する時期となりましたが、いまだ寒い日が続きますね。

季節の変わり目であるため激しい寒暖差や春特有の環境の変化もあり、
何かと「変化」の多い時期となります。
 
激しい寒暖差に伴う体温調節や、新しい環境での心の疲労、
人によっては花粉症による身体的なストレスもあるでしょう。
 
それらのストレスが原因となりメンタル面を支える
自律神経も乱れがちになってしまいます。


「だるい」や「イライラする」「やる気が出ない」などの精神的な症状から
「寝覚めが悪い」「夜眠れない」などの睡眠の不調などを感じられるかと思います。
それらを総じて「春バテ」とも呼ぶようです。

 

春バテの原因は主に以下の3つに分けられます。

 

● 激しい寒暖差

  体が寒暖差に対応するために交感神経が優位になりっぱなしになり、
  相当量のエネルギーが消耗されてしまいます。

● 目まぐるしい気圧の変化

  低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わる時期のため、
  自律神経の切り替えがうまくいかなくなりがちになります。

  また、低気圧になると血中の酸素濃度が下がることによって体が怠くなったり、
  昼でも眠くなったりします。

● 生活環境の変化

  新生活のスタートなどにより、自分や身の回りの生活が大きく変化するため
  知らず知らずのうちに緊張感やストレスが生じることで自律神経が乱れ、
  春バテしやすくなります。

 

では春バテの予防・対策には何が必要なのでしょう。

春バテの対策には自律神経を整えることで心のバランスを整え
リラックスを心がけることが重要となってきます。

 

■ 生活のリズムを整える

生活リズムが変わって早起きになったり、
遅寝になってしまったりする方もいるかもしれません。
 
「起きる時間」「寝る時間」「朝昼夕の食事の時間」
これらの時間を、可能な範囲で毎日なるべく同じ時間になるように心がけましょう。


■ 栄養バランスのよい食事をとる

一人暮らしを始めて、ついつい栄養が偏りがちになる方もいるかと思います。
ビタミンやミネラルが豊富な野菜や果実が不足しないよう心がけましょう。
 
旬のものなどは栄養も豊かで、食べる楽しみも大きく膨らみます。


■ 休養をとる

休日には何もしない、のんびりした時間も必要です。
 
環境が変わることから、知らず知らずのうち気を張ってしまい、
心身共に疲れてしまっていることも多いでしょう。
 
プライベートも忙しくし過ぎないように気をつけ、
自分なりのリラックス法で休日を過ごしましょう。


■ 体温調節をしっかりと

気候が不安定な春には、「薄物の重ね着」を心がけ、暑さ・寒さを感じたら、
すぐに脱ぎ着できるように備えておきましょう。
 
暑さや寒さもストレスになります。
 
血行を良くするためにも「もう一枚」薄手の上着があると良いかもしれませんね。

 
 
 

その他に自律神経を整えるにはぬるめの炭酸入浴
 
寝る前に首元・目元を温めることなども効果的なようです。



これからお花見のシーズンも迎え、歓迎会や花見にでかけることもあるでしょう。

折角の楽しみも春バテに負けず、早めに備えて乗り切りましょう!

 

 


 

2019年3月13日

花粉症について②




暖かい日も続き、花粉症の季節が本格的になって来てしまいましたね。
前回に引き続き、今回は花粉症の対策やお薬などをお話させて頂きたいと思います。

 【花粉症対策】

①初期療法
花粉症の症状が出る前から、お薬による花粉症の初期療法を始めていると、症状の発症を遅らせ、飛散シーズン中の症状をやわらげることができます。また、初期療法は早期に症状を改善させることもでき、結果として、処方される全体のお薬の量を減らすこともできます。

②生活上の注意
花粉の飛散シーズン中には、花粉症の症状悪化を防ぐため、注意してできるだけ花粉に接触しないよう工夫しましょう。また症状が出る前から、治療を始めることが大切です。
・外出するときはマスクやメガネ、スカーフなどを着用して目や鼻に花粉が入るのを防ぎましょう。
・ウールなどの衣類は花粉が付着しやすいので避けましょう。
・晴れた日、風の強い日は花粉が飛びやすい為外出は控えましょう。
・帰宅したときは玄関に入る前にいるいいに付着した花粉を払い落としましょう。
・手洗いや洗顔、うがいをして花粉を洗い流しましょう。
・洗濯物などは出来るだけ部屋干ししましょう。
・室内をこまめに掃除しましょう。水拭きが理想的です。
・睡眠を十分にとり、免疫力を高め、体調を整えましょう。
・ストレスを溜めないようにしましょう
・喫煙や飲酒などは控えましょう。

【花粉症の薬】

現在では市販薬でも花粉症の薬が買えますが、医師の問診により適切に処方される病院からもらうお薬に方が、より効果が高いと言われています。症状が出てしまったら、初めは症状がひどい部位の診療科の医師に診てもらいましょう。

花粉症の治療薬には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などがあります。その中には、副作用として眠くなったり、のどが渇いたりするものがあります。また、11回服用するものと12回以上服用するものがあります。しかし、眠気やだるさもほとんどなく、自動車の運転や危険を伴う機械の操作に対する影響が少ない第2世代抗ヒスタミン薬もあります。さらに、口の中ですぐ溶けて、どこでも水なしで飲める口腔内崩壊錠や、小児も飲みやすい、ほのかに甘いドライシロップも出ています。

早めに医師に診てもらい、あなたの症状に合った治療を始めましょう。
 

2019年2月27日

花粉症について①



いまや4人に一人がかかっていると言われる花粉症。
スギやヒノキなどの花粉が体内に入り込んでアレルギー症状を起こします。
症状としては、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどです。
最近は気温が高くなる日もあり、早くも症状が出てくる方もいるのではないでしょうか。
今回はそんな花粉症を前編・後編に分け、症状や対策などをお伝えしていきたいと思います。


 【花粉の種類】
花粉症の原因植物には樹木と草本があり、日本では約60種類もあると言われています。
主なものとしては、スギ・ヒノキ・カモガヤ・ブタクサなどがあります。
スギやヒノキの花粉は、大量に風に乗って数十キロも飛んでくるので、どこにいても花粉症対策をしっかりすることが大切です。

【花粉が飛ぶ時期】

一般的に、スギ花粉は九州や関東では1月下旬から、関西では2月上旬から飛び始めます。花粉が飛び始める2週間くらい前から治療を開始することが最も効果的とされています。
そのため、花粉症患者の方は1月中旬までには医師に相談し、生活スタイルに合った花粉症対策を始めることが重要です。

 
【花粉症の主な症状】

花粉症の症状は風邪の症状に似ており、花粉症であるにも関わらず風邪だと思い込んで症状を悪化させてしまうケースもあります。
花粉症の主な症状を知り、おかしいと思ったら早めに医師に診てもらい、症状の軽いうちに治療することが重要です。

花粉症の4大症状はくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみです。
・くしゃみ
発作の様に立て続けに何回も出る。風邪ではあまり立て続けには出ない。
・鼻水
透明でサラサラしている。風邪では始めはサラサラでも、数日で黄色くなってネバネバしてくる。
・鼻づまり
両方の鼻が詰まり、鼻で息が出来ないこともある。風邪では比較的症状は軽い。
・目のかゆみ
目がとても痒く、涙が出ることも。風邪では目の痒みはほとんどない。

このような症状が出始めたら、花粉症にかかっているかもしれません。
医師に相談し、治療を進めていきましょう。

今回は花粉症の発症時期や症状などをお話しました。
次回はお薬や日常の中でできる対策などをお伝えしていきます。

 

新型コロナ症状